好きなゲームや漫画から見える、お子様の性質と最適な教え方
この記事では、お子さまが好きなゲームや漫画から、お子さまのことを深く知る方法と、深く知ったことでできる「最適な教え方」について紹介させていただきます。
- お子さまのゲームのプレイ方法を見れば、お子さまが何を求めているかが見えてくる
- お子さまがどんなゲームをしているかを見れば、お子さまが何を求めているかが見えてくる
- お子さまがどんな漫画が好きか、どんなキャラクターが好きか分かれば、お子さまがどんな人間になりたいか、どんな価値観を持っているか見えてくる
- 上記を勉強に転用すれば、漫画やゲームと同じように勉強にハマってくれる
ゲームや漫画にハマっているお子さまは多いと思います。
実は、お子さまが好きなゲームは、お子さまが持っている「強い欲求や興味の反映」であることが多いです。
また、漫画も、お子さまの強い興味関心の反映であることが多いです。
そのため、どんなゲームや漫画が好きなのか、という傾向を読み解くことができれば
お子さまがどんな欲求が強いか、どのような興味関心があり、どのような性質があるのか、が見えてきます。
そして、ゲームや漫画で満たしている欲求を勉強で満たすことができれば、勉強に対してかなり前向きに取り組むようになることが多いです。
特に不登校や発達障害のお子さまで、ゲームや漫画にハマっているお子さまはかなり多く、私もこのやり方で多くのお子さまを勉強に向かせてきました。
こういった工夫ができることが家庭教師の醍醐味だと感じますので、ここではその具体的な中身をご紹介させて頂きます。
好きなゲームから見えてくるお子さまの性質と、教え方
同じゲームが好きな場合でも、そのプレイの仕方を見ると、お子さまごとに全く違う楽しみ方をしていることが分かります。
例えば、ドラゴンクエストにハマっているお子さまでも「どのように楽しんでいるか」は様々です。
・レベルが上がって、強くなっていく実感が好き
→お子さまはレベル上げばかりすることが多い。弱い敵をひたすら倒して無双するのが好きなお子さまもいれば、鍛え上げたパーティーで強敵と戦うのが好きなお子さまもいます。
・ゲームの様々な世界を旅することが好き
→フィールドやダンジョンを隈なく探検したり、新しい街に行けば、隅々まで探索するようなプレイが多い
・最速でクリアをして友達に「凄い」と言われたい
→たくさんの友達が購入するゲームで、友達の話題がこのゲームの話題になっていることが多いです。深夜までゲームをするなどして、とにかく最速でクリアするよう時間やエネルギーを全投入するようなプレイが多いです。
・ゲームの世界や物語を知りたい
→そのゲームの世界の成り立ち、物語がどのように展開するかに興味が強く、村の人全員に話しかけたり、ゲームの設定書などを個人で購入して読むなどをするプレイが多いです。
上記のように、同じゲームでも「どんなことを意識してゲームしているか、どのようにゲームをしているか」という話を聞いたり
他のハマっているゲームを聞くと、ハマり方の傾向が見えてきます。
そうすると、お子さまがどんな欲求が強いか、どんな性質があるのかはかなり見えてきます。
様々なお子さまと接してきて、その楽しみ方は大きく以下の6つに分けられ、「→」のような勉強の教え方をすると、途端に前向きに取り組むことがありました。
重要なポイントは「お子さまがどの欲求や性質が強いかを見極めて、その欲求や性質がまさに勉強で満たされるような工夫をこちらが創ること」と、「勉強ではなく、好きなゲームをやっているのだと、お子さまが感じるような工夫をこちらが創ること」の2つです。
①成長を楽しむ:RPGに代表されるような、プレイヤーの成長を楽しむタイプの遊び方です。
→お子さまが好きなゲームのキャラクターになぞらえて、英単語や一次関数などの単元をクリアするごとにシールでレベルアップを楽しく・分かりやすく見える化。単語ではなく魔法と呼ぶなど、「勉強ではなくゲームと認識してもらう」ようにすることと、達成が一目でわかるような表を作ること、達成することで本当に難しいと思っていた問題が解けるようになることで、楽しんでくれます。
②競走と協力を楽しむ:「友達に勝ちたい」「協働して大きな目標を到達したい」というゲームの楽しみ方です。
→「教える」ではなく、仲間のような立場になり、一緒に問題を解く。時には、お子さまが解ける問題をあえて先に解くなどして、競争心を煽ります。
③独創を楽しむ:街を作ったり、好きなキャラクターを好みの性質にするように試行錯誤するなど、自分で何かを創るゲームの楽しみ方です。
→「教える」勉強ではなく、「考えさせる」「創らせる」教え方がうまくいきます。数学を教える時でも「この公式をつけると、こんな感じの意味になるんだよ。じゃあ、別のこんな感じにしたかったら、どうすれば良いと思う?」など、ゴールから考えさせたり、「happyの前にunをつけると、否定系になって不幸って意味になるよ。他にどんなものをつけたら、どんな意味になりそうかな?」など自由に考えさせる中で、単語の意味を覚えてもらえれば、楽しく・途端に前向きに覚えられたお子さまもいました。
④アクションを楽しむ:マリオなどのアクションゲームや、ダンスダンスレボリューションなどの音ゲーに代表されるような、動かせること・動く楽しみ方です。
→覚えてもらいたい・理解してもらいたい学習内容のyoutubeの動画を一緒に見ることが多かったです。今は本当に様々な動画があるため、お子さまの好きなゲームや漫画になぞらえた動画が見つけられることも多いです。例えば理科なら、天気や天体の実際の動画を見てもらったり、社会の地理なら実際にその景色や動きを一緒に見るなど、動きや風景を見ながら「必要な知識を解説して、頭に入れていく」ことをすると効果的でした。
他の楽しみ方では、⑤探検(様々な世界を知りたい、自由に探検したい)や、⑥物語性(その世界の物語に入って、物語の展開を見たい)などがあり、それぞれお子さまの興味や欲求を刺激するように勉強に取り入れます。
好きな漫画から見えてくるお子さまの性質と、教え方
ゲームと同様に、好きな漫画からもお子さまの性質が見えてきます。王道バトル漫画が好きなお子さまは「勧善懲悪」の価値観が強かったり、何かしらストレスを抱えていて、バトルを見てスカッとしたかったりします。
人間に深い興味があるお子さまは、奥深い人間の心理に触れるような漫画を好きになったり、「共感」を求める人は、「登場人物がまさに今の自分と同じ」と感じられるような状況や、お子さま自身に近い言動をしていると共感を示します。
ゲームと同様に、「どんなシーンが好きか」「他にどんな漫画が好きか」を聞いていけば、お子さまの性質が見えてきます。特に、「どんなキャラクターが好きか」を聞けば、「お子さまがどのような人間になりたいか。どんな価値観が強いか」が見えてきます。好きなキャラクターのほとんどは「まさに自分のなりたい姿」だったり、「お子さまが大切にしている価値観に一致した言動をしている」や、「まさに今の自分と同じような共感できる状態や姿」だったりするので、「お子さまがどのような人間に尊敬の感情を抱くか」が見えてきます。
別記事「お子さまと構築する2つの大切な関係」にあるように、お子さまとの尊敬関係構築はとても重要です。そのため、お子さまが好きなキャラクターの理由を知り、そのキャラクターのように私が振る舞えるなら振る舞うことで、お子さまからの尊敬を勝ち取ることができます。また、逆に「お子さまの価値観として、やってはいけない言動」も見えるので、それは絶対に避けることが大切です。
この記事ではタイトルからゲームや漫画にとどめましたが、他にも、お子さまがどんな人を尊敬しているか、凄いと思うかを知れば、お子さまのなりたい姿が見えることも多いです。
また、「どんなお友達が多いか、どんな人なら気を許せるか」を知れば、「何があれば強い信頼関係を構築できるか」も見えてきます。「どんな人が嫌いか」など、逆からお子さまを知ることも可能です。
最後に、例えば10人のお子さまがいたとして、10人のお子さまが全く同じ1日を過ごしたとしても(同じ時間に同じ場所で起きて、同じものを見て、同じ動きをしたとしても)、「どのように感じるか」や「どのように考えるか」は10人違います。そして、その「感じ方」や「考え方」には、傾向があります。
例えば、「自分がどう思われているか」を気にするお子さまは、何かを行動するために「誰に、どのように見られているか。思われているか」ばかり考えます。
そういった傾向を把握することで、お子さまをより深く知ることができ、深い信頼関係や尊敬関係を構築できたり、お子さまが様々な物事に前向きになれるようなアプローチができます。
