英単語の覚え方
2021.03.16

こちらの記事では英単語の覚え方をご紹介します。

まず、英単語暗記における大原則は、

『見たり、書いたりするという接触回数』は多い方がよく、
『暗記のタイミング』はこだわるほうがよい

というものです。

この原則を踏まえた上で、この記事では、どう接触回数を増やしていくかについて説明します。 

 

・暗記のタイミング 

暗記のタイミングは有名なエビングハウスの忘却曲線にもあるように、「暗記をしてから翌日に見る」「暗記をしてから1週間後に見る」「暗記をしてから1ヶ月後に見る」が良いです。 私の授業計画も基本的に上記の記憶のメカニズムに基づいて設計しており、「1ヶ月後の授業では単元を進めるだけではなく、1ヶ月前の単元の復習の時間」を入れることで、お子様たちの記憶の定着率が大きく上がりました。 

 

・暗記の接触回数向上について 

はじめに、やりがちでおすすめできない暗記方法に、日ごとに覚える英単語を割るというやり方です。1週間で200語の英単語を覚えたいのであれば、200語を7日で割って毎日30語ずつを確実に覚えようとするものです。このやり方では、6日目や7日目には1日目や2日目に暗記した単語は忘れてしまいます。
 

この方法よりも、毎日200語を4-5回、1回あたり4-5分さっと目を通すのです。例えば、朝起きた時に200語にさっと目を通し、学校への行き帰りの電車等で単語を見る。さらに家に帰ってから単語を見て、寝る前にもう一度見る。これで5回、全部で30分前後。これを1週間繰り返せば、私の経験上、単語の80%以上は覚えられます。(特に寝る前は、記憶に結び付けやすいタイミングのため、暗記物を必ず行って下さい) 

さらに、1週間の最後の1-2日は、新しく覚えるのではなく、この1週間で覚えた単語を見直す機会にすると、さらに記憶の定着率は上がります。

このように、見る形で暗記するのであれば、見る回数を増やしましょう。このやり方が効果的な理由は、女子中高生に嵐のメンバー全員の名前を言える生徒が多いことと似ています。わざわざ覚えようとして何回も紙にメンバーの名前を書いて、意識的に覚えようとして覚えた人はほとんどいないはずです。単純に、メディアや雑誌などで見る回数が多いので、いつのまにか覚えてしまっているのです。このように、まずは見る回数を増やすことが一番の暗記の近道です。

上記を踏まえた上で、さらに効果的な暗記法として、いくつもの筋道で暗記するというやり方があります。上記の毎日5回、200単語を『見る』という暗記法では、4日目・5日目頃から暗記が『作業』になってしまいます。つまり目が動いているだけで、脳には何も残らなくなります。人間は、単調な物事の繰り返しをしているだけでは脳を使わなくなりますが、やり方を変えるだけで、これを新しい刺激として受け取ります。例えば、4日目は赤シートで隠して暗記して、5日目は書いて暗記して、6日目は発音して暗記して、7日目はリスニングCDで聴きながら暗記する方法が効果的です。

このようにいくつもの筋道で暗記すると、英単語を見て思い出さなくても、リスニングのイントネーションで思い出したり、書いた時の感触で英単語を思い出したりと、別の筋道で思い出すことができるというメリットもあります。

他にも、接頭語等を使った暗記法もあります。これは特に、複雑化した単語に触れる高校生や、物事をロジックで考えることに強い生徒(理系の生徒や数学が得意な生徒)などにオススメです。例えば「altruism:利他主義、愛他主義」という意味の単語があります。「ali」や「alter」には「他」や「別」という意味があり、「ism」には「主義」という意味があります。
このように、接頭語や接尾語等の意味を覚えていけば、全く見たことのない単語の意味も類推することができます
こういった暗記法がしっくりくる生徒には「語根中心英単語辞典、大修館書店」などの辞典購入をオススメします。1つ1つの英単語を丁寧に分解していて、その意味が載っています。

高校生英語では、いくつもの意味を持つ単語が出てきます。1つの意味を覚えても、文章の流れでどの単語の意味が正しいか、判断しなければならなくなるのです。
この対策として、文章中で意味を覚える方法もあります。この点にこだわっている英単語帳として、「速読英単語(入門編・必修編など)、Z会」があります。ただ、ある程度の英単語や文法の理解ができていなければ、文章中での理解が難しいため、まずは「ターゲット(1900・1400など)、旺文社」などを使い、1語ずつ暗記する必要があります。

最後に

最後に、上記のどの方法をとっても言えるのが、英単語暗記を効果的に行うために、完全に覚えた単語は外していくことです。例えば、200語の単語を1週間で覚える場合、200語全てが全く知らない単語ということは少ないでしょう。30語の単語が「見た瞬間」に意味が分かるのであれば、2回目の暗記からは外して下さい。しかし、「多分、この意味だったと思う」程度の暗記であれば、外さないようにしましょう。

この方法をしやすくするのが、単語カードを使った暗記法です。200語の単語カードの中から「見た瞬間」に分かる単語をどんどん外していくのです。このやり方は、単語カードの枚数がどんどん減るため、モチベーションが上がりやすいということや、単語帳での暗記は順番で覚えてしまうことも多く、単語カードであれば順番を自由に変えられるため順番で覚えることを防ぐというメリットがあります。
ただ、それ以上に単語カードを作成する時間がかかるため、メインの単語帳以外の別冊・別売りの単語カードがついている単語帳購入・使用することをおすすめします。

「見た瞬間」に分かるレベルになっても、数か月放っておけば英単語は忘れていきます。そのため、1ヶ月に1-2回はこれまで覚えた英単語を見直す時間は必ず作って下さい。