「お子さまには、1人1人違った素晴らしい個性がある」

発達障害や不登校の状態にあるお子さまをお持ちの保護者さまにとって、上辺だけの綺麗事を並べられることほど苦しいことはありません。

私はプロ家庭教師として、安易に「個性」という言葉を使わないようにしています。
発達障害を持つお子さまや、不登校の状態にあるお子さまにとって、個性は困難の裏返しでもあります。
お子さまの性格も、好きな物も、気分も、価値観も、たくさんのことを知ってはじめて、
お子さまの「個性」を受け止めることができると考えています。

初回の保護者さまとの面談で私はいつも、
お子さまについてたくさん質問します。
あまりにもたくさん質問する
ので、保護者さまに驚かれることもしばしばです。
ですが、これから指導させていただくお子さまについて、できる限り詳しく知ろうとするのはプロとして当然のことです。

絶対的な「最高の指導方法」があるわけではありません。
なぜなら、お子さまは1人1人違うからです。
お子さま1人1人にとってオリジナルで最高の指導方法を見つけるのがプロ家庭教師の仕事であり、そのためにはお子さまを「知る」ことから始めなければなりません。

ボカロ、フォートナイト、ジャニーズ、K-POP、鉄道……16年間にわたる指導者としての経験の中で、私の知識も随分増えました。
お子さまの好きな物は、お子さまの心の拠り所でもあります。
特に発達障害や不登校など、心のしんどさを抱えていることが多いお子さまにとって、
それらは掛け替えのない大切なものである場合もあります。

指導に入る前に、必ずお子さまの好きな物を調べます。
大人にとっては単なる遊びに思えても、お子さまにとっては宝物であるという視点を忘れてはいけません。

指導者として最も求められることは、お子さまにとことん寄り添う姿勢です。
そのために私が大切にしているのが、「受容性」「柔軟性」「専門性」「期待」の4つであり、
これらは私のプロ家庭教師としての信念とも言えます。

教育に携わる人や保護者の皆さまにもぜひ知っていただきたい内容になりますので、御一読いただけますと幸いです。

プロ家庭教師、4つの信念

受容性


不登校のお子さまは、その多くが心の中に孤独や不安を抱えています。
発達障害のお子さまは、特性をなかなか理解してもらえず、悲しい思いや悔しい思いをすることが多くあります。

そんな困りごとを抱えたお子さまたちは、
自分の気持ちを上手く表現することができず、物に当たってしまったり、きつい言葉を使ってしまうことがあります。
どうしてもやる気が出なかったり、心の不調が体の不調につながったりして、授業を突然キャンセルしてしまうこともあるかもしれません。

お子さま自身がそれらの言動を気に病み、自己嫌悪に陥るケースもあります。

私は、何があったとしても、お子さまを絶対に否定しません。
お子さまのあるがままを受け入れ、しんどい気持ちに寄り添っていきます。
受け止めてくれる存在がいるからこそ、
人は「頑張ろう」という気持ちになれるのです。

「失敗しても大丈夫だよ、あるがままを受け入れるよ」
周囲の大人の潜在的な愛情は、お子さまに伝わります。
そしてそれはお子さまの自己肯定感をはぐくみ、自ら未来を切り拓き成長していく力につながります。
お子さまが自分の力で歩んでいけるようになるまで、私はとことん寄り添い、支えていくプロ家庭教師でありたいと思います。

柔軟性


この世に一人として同じ人間はいません。
十人いれば、十人分の個性があるのは当然です。しかし私たちは、ともすると
「子どもだから」「不登校だから」「発達障害だから」と決めつけてお子さまに接してしまいがちです。

1500人以上を指導してきた中で、お子さまの性格や勉強のつまずきポイントには一定の傾向があることがわかりました。
それは、長年の経験で培ってきたノウハウでもあります。
ですが、「○○だからきっとこうだろう」と決めつけることは一切しません。

「不登校のお子さまは、こんな風に感じることが多い」「発達障害のお子さまは、こんな困難を抱えることが多い」というのはあくまで知識であり、
それをもってお子さまの状態を断定してしまうのは望ましくありません。

目の前のお子さまにフラットな気持ちで接し、その時々の状態を丁寧に捉えることを大切にしています。
また、「○○さん/○○くんがどうしたいか、どうなりたいか」という視点も私が大切にしていることの一つです。

「お子さま」を主語として考え、指導者はそのサポートに徹します。
指導者がどのように教えたいか、ということは重要ではありません。
そのお子さまに必要の無いこだわりは捨て、柔軟に接することを心掛けています。

私が教えていたとある不登校のお子さまの、とある実話です。
中学受験で超がつくほどの進学校に合格したのですが、周囲のレベルの高さに気持ちが折れてしまい、地元の公立中学に入り直しました。
ところが公立中学でも周りと相性が合わず、やがて不登校になりました。

そのお子さまは、勉強だけは遅れるまいと、塾に通うことを決意しました。
いくつかの塾で体験授業を受けたところ、
中学受験で培った解法は「その解法は高校受験では通用しない。こっちのやり方にしなさい」と厳しく叱責されてしまいました。
これは、指導者のこだわりをお子さまに押しつける、非常に良くない例です。

そのお子さまは、中学受験の時に必死に努力し、その解法を習得したのです。

今の私は、確かに不登校だ。皆に大きく遅れているかもしれない。
でもあの時、「これ以上」がないほど頑張った私は、間違いなくいたんだ

また、否定されるかもしれない。
それでも、不安を滲ませながらも力が入った声で「この解法でも良いですか?」と聞くその表情には、私には「本気で頑張った証」としてのプライドを感じました。
そのこだわりを指導者の価値観で否定することは、お子さまの頑張りを踏みにじる行為に他なりません。

私は他の塾でのそのお話を聞いて憤りを感じるとともに、私は決してそのお子さまの解法を否定しないと心に誓いました。
実際、お子さまの解法では効率が悪い問題もありましたし、そもそも解けない問題もありました。それでも、その解法の応用で解ける方法を伝えて、できる限りお子さまの思いを尊重することに努めました。

お子さまは少しずつ自信を取り戻しました。
そして受験2ヶ月前の12月。

「もっと解きやすい解き方、他にありますよね?」

そのお子様は自ら、その解法以外の解き方を聞いてきたのでした。
「私は、やっぱりちゃんと頑張れた」
自信を取り戻したその子には、もうこだわりの解法は必要なくなったのです。
彼女自身がそう思えるほど、頑張った9ヶ月でした。

事実、その頃には全ての教科において成績は大きく向上、毎日の勉強時間も同年代の受験生のそれよりも大きく超えていました。

やがて、第一志望の高校に合格。
高校受験の頑張りと成功体験によって精神的にも成長し、高校生になった今は学校にも毎日通えています。

短期的な成績の向上ではなく、
お子さまの可能性を信じ、長い目でじっくりと向き合うことが「生きる力につながる指導」だと考えてます。
テストで点が取れれば良い、受験さえ上手くいけば良い、といった短期的な視点ではなく、
「お子さまが社会の荒波を生きてく上で付けるべき力は何か?」

長期的な視点で、周りの大人が支えなければいけません。

専門性


不登校や発達障害といった専門分野について、
私は日々勉強を重ねています。

「勉強しなさい」と言う側の人間が勉強せずして、子どもたちに何が伝わるでしょうか。
「勉強は、大切だよ」という言葉ひとつにしても、重みや雰囲気に違いが表れ、敏感な子どもはその違いに気づきます。

また、本や論文から知識を得ることだけが学びではありません。
実際の指導の中で、私は日々、お子さまや保護者さまから多くのことを学んでいます。

ADHDの特性が強いお子さまを指導した際のことです。
そのお子さまは3つの塾に通いましたが、
成績が全く伸びず、本人も保護者さまも「これ以上の成長は無理だ」と諦めかけていました。

ADHDの特性から、授業中、どうしてもじっとしていられない。
勉強していても、どうしても注意が散漫になってしまい、ケアレスミスや忘れ物もいくら気をつけても無くならない。

一方で、詳しくお話を聞いていくと、ゲームなど本人が興味のある分野については、人並み以上に高い集中力と記憶力を発揮していました。

私は、このお子さまの本来のポテンシャルは非常に高いと考えました。
ゲームに熱中しているときの高い記憶力と集中力を勉強でも発揮できれば、お子さまの学力はぐんと伸びるはずです。
ADHDの特性を上手く使い、勉強においても集中力のスイッチを入れることはできないか————私はさらに深くお子さまの特性を理解しようと努めました。

お子さまの好きなゲームには、百種類以上のキャラクターが登場し、お子さまはその全てを暗記していました。
ゲームを全く知らない人間からすると、どれがどのキャラクターなのか区別すら付かないのですが、お子さまはそれぞれのキャラクターの特徴を正確に把握し、特にイラストについてはその細部まで記憶していました。

このことから、お子さまは目で見た情報を処理するのが得意な「視覚優位」の特性があることがわかりました。
また、暗記そのものが苦手なのではなく、勉強に対する拒否感のせいで、本来の記憶力が発揮できていないこともわかりました。

そこで私は、指導の際には図やイラストを使って説明し、視覚的に捉えられるよう工夫しました。また、確実に解けるレベルの問題から少しずつステップアップし、
お子さま自身が「自分にもできる!」と感じることで勉強への苦手意識が克服できるようにしました。

ほかにも、宿題では自分一人でも確実に解ける問題だけ出し、
「いつ・どの科目を・どんな方法で」を細かく決めた週ごとの勉強計画を立てる、
勉強と感じにくいYouTubeや学習漫画を使った勉強方法を勧める
など、様々な配慮を行いました。

一度興味を持つととことん集中できる特性があったため、勉強に集中できる時間は順調に増え、
半年で英語と数学は30点アップし平均点に、
さらに3ヶ月後には英語が15点、数学が10点アップと、平均以上の成績まで到達することができました。

もちろん、全てが順調にいったわけではなく、
小テストでなかなか点数が取れなかったり、英語で大きくつまずいて点数が下がったりしたこともありました。
それでも粘り強く指導方法を模索し、
お子さまに最適な指導スタイルを確立したことで、3つ塾に通っても伸びなかったお子さまとは思えないほど、前向きに勉強に取り組めるようになりました。

どんな困難な状況にあるお子さまであっても、必ず成長することはできます。

お子さまの特性を適切に把握し、最適な指導方法を見つけることで、お子さまの可能性は何倍にも広がります。
これまで塾や家庭教師で効果が得られなかった方は、ぜひ一度、プロ家庭教師 妻鹿潤にお問い合わせください。

お子さまの未来を切り拓くお手伝いができれば幸いです。

期待

 

「お子さまへの期待」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?

テストの点や志望校合格など、学力面のことを考える方が多いかもしれません。
あるいは就職など、その先の進路を考える方もいらっしゃるでしょう。

私はお子さまを指導しながら、いつも“期待”しています。
それは学力や進路のことだけではありません。
お子さまの人生そのものに、私は大きな希望と可能性を感じているのです。

かつて指導した子どもたちが
「毎日楽しく過ごせています」「新しい家族ができました」と連絡してくれることが、私にとって何よりの喜びです。

不登校や発達障害で辛い経験をしたお子さまが「辛いときもあったけど、人生なんとかなるもんやわ」と笑っている姿を見ると、私の方が勇気づけられ、元気をもらえるのです。

受験や就職は人生の通過点であって、ゴールではありません。
プロ家庭教師の傍らで、私はキャリアアドバイザーとしても活動しているのですが、
就職・転職支援をしていると、就職や転職がゴールになってしまっている人たちに多く出会います。

大企業に就職したからといって、必ずしも幸せになれるとは限りません。
就職先で自分がどうなりたいのか、何をしたいのか、そもそも向いていることなのか、をきちんと見つめることが必要です。

本来であれば、子どもの頃から自分の将来の姿(キャリアプラン)を考え、
それに向けて努力や行動を積み重ねるトレーニングをするべきですが、目の前の受験や就活に追われ、そこまでの余裕を持てないのが今の日本の現状です。

厳しい社会を生き抜くために、幸せに日々を過ごすために、教育を受ける年齢で何を教わらないといけないのか?

「学び」とは本来、自分の力で生きていく力を身に付けるためのものであるべきです。
そのためには、指導する立場の大人が「何のために勉強するのか」「勉強を通してどんな力を身に付けてほしいのか」といったことを明確に持っていなければなりません。

勉強のために勉強するのではありません。
小手先のテクニックで点数を伸ばすのではなく、自らを律し、前向きに取り組むこと。
この姿勢を身に付けることこそ勉学の本質です。たとえ勉強以外の困難に直面したとしても、こういった「生きる力」さえあれば乗り越えることができます。

子どもたちは、想像以上に大人のことを見ています。
ちょっとした言葉使いや表情、お子さまへの反応、自分を思ってどこまで行動してくれるかなどから、お子さまは大人の本心を敏感に感じ取ります。
周りの大人がお子さまの可能性と未来を心から信じ、期待するからこそ、お子さまは「自分も、できるかもしれない」と信じる一歩が踏み出せるのです。

「この子はどうせ無理だろう」と無意識でも周りの大人が思っていると、お子さま自身も「自分はこんなものだ」と自分の限界を決めてしまいます。
お子さまの可能性を広げるためには、周囲の大人の期待と信頼が欠かせません。

最後に


人生百年と言われる時代において、学び続けることの重要性はますます大きくなっています。
また、変化の激しい社会を生き抜くために、自ら課題を見つけ解決していく力の重要性はさらに増していくでしょう。

良い先生に出会えるかどうかで、人生は大きく変わります。
目の前のテストや受験だけにとらわれず、お子さまの人生全体を見通した指導ができる指導者は、残念ながら多くは存在しません。

この文章をお読みいただけたのは、お子さまの教育について真剣に向き合っておられるからこそだと思います。
もし、少しでも感じるところがありましたら、
是非一度、ご相談ください。

保護者様が思われているよりも、適切なアプローチはきっとあると思います。
私も、初回で100点の回答ができる、と断言はできません。
それでも、お子さまのことを詳しく教えて頂ければ、道は拓けてきました。

初回のご相談は無料で承っております。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。