【不登校支援】新学期が始まるときに気をつけるべきこと
不登校・発達障害専門のプロ家庭教師
妻鹿潤
・個別指導塾の経営・運営でお子様の性質・学力を深く観る指導スタイル
・yahooやSmartNews、Newspicksなどメディア向け記事も多数執筆・掲載中
新年度が始まり、担任の先生や友達も一新。
年間で最も登校のチャンスが高まる時期だと思います。
過去、担当している不登校のお子様も、様々な状況でした。
学校に行けるようになったお子様もいれば
保健室なら行けるようになったお子様
本人が行く気持ちがあるものの、行けなかったお子様
行けるようになったお子様も、週5日全部行けるようになったお子様は少なく
行ける日もあれば、行けない日もある。
そのような状況です。
早く週5日行って欲しいと思いますが、これまで多くの不登校のお子様を見てきた経験上
いきなり週5日行けるお子様も少なかったため
まずは週2日でも3日でも行けたことを大きな前進と捉える方が良いと思います。
実際、これまで完全不登校だったお子様が1日でも登校すると言うことは、本当に本当に大きな一歩だと思います。
その1日には、本当に様々な葛藤があった中、覚悟の一歩だったと思います。
学校に行けなかったお子様も、朝ごはんは食べて、支度を整えて、さあ行こうというタイミングで、どうしても足が動かず
「少し休む」と部屋に戻られた後に、そのまま出てこず、行けなかったお子様もおられました。
そのようなお話を聴く度に、涙が出そうになります。
お子様が、いかに学校に行こうと思って戦っているか。
行きたい気持ちを、どれだけ持っているのか。
それでも、先生や友達にどう思われるのか。
勉強はついていけるのか。
どれだけ大きな不安を持っているのだろうか。
学校に行くことができたお子様も、相当なストレスと戦ったからなのか
帰宅後は凄く眠ることが多いです。
その睡眠時間の分、ストレスと戦ったのだと思います。
まずは、ゆっくり休んで欲しいです。
私達の授業はいくら振り替えても良いです。
そして、お母様も本当に大変だと思います。
今日は学校に行くのか、行かないのか。
学校や私達にどのように連絡するか。
(私達は基本的にお子様の気持ちや意思を最優先にして、授業ができそうならする、厳しそうなら休む、というスタイルです)
学校に行く・行かないによって、その日の一日の動きをどうするか。
どこまで声をかけて良いのか、どのような声かけが正解なのか。
お子様が何か言ってきた時、どのように答えるのが正解なのか。
一日が数日のように感じるほど、大きなストレスを感じられると思います。
特に、新しい担任の先生とのやりとりに神経を使われることも多いと思います。
不登校をどこまで説明するか。
お子様にどのように接してくれる先生なのか、頭ごなしに言ってくるのか、理解があるのか、不登校のお子様への経験があるのか。
「お友達がいないようなので、周りの子たちにも声をかけて、配慮するようにしますので」
ある学校の先生は優しさからの配慮かもしれないですが、そうすることで周りの子供達が余計に意識して、その意識がお子様に余計に伝わって、「学校いやだ」に繋がることもありました。
その場合、「それを止めてほしい」まで言うべきか、言わないべきか。
他にも、登校できるかもしれない日の一言は、その一言でお子様が行かなくなってしまうこともあるので、神経を使われると思います。しかも、その神経を使っている様子を感じ取られても良くないので、相当なストレスだと思います。
そして、お子様も、情緒不安定になることが多いと思います。
何かとお母さんのせいにしたり
泣き出したり、怒り出したり。
ものに当たったり、ゲームやyoutubeに逃避したり。
愛情深いお母様ほど、我が子のそのような姿の一挙手一動に本当に辛い気持ちになると思いますが、それを丸ごと受け止めて、ハグをされるお母様もおられます。
新学期後の登校、やはり、いきなり完全登校は経験上でもかなり少ないです。
今日は朝の支度をした。
学校の近くまで登校した。
保健室には登校した。
お子様の大きな一歩を、まずは心から讃えたいと思います。