31. (重要語句以外で)漢字を使わない、ひらがなで良いと思っている

解答を漢字で書かず、ひらがなで構わないと考えているお子さまがいらっしゃいます。特に、重要語句は漢字で書くものの、それ以外の一般用語に関しては漢字で書くことをしないというケースが多くなっています。
 

(例)歴史の記述問題で、「足利義満が南北朝を“とういつ”する」など、重要語句ではない単語(=統一)はひらがなで書く


「『統一』も漢字で書こうね」と指摘すると、「別にいいじゃん」「面倒くさい」と反論し、言うとおりに漢字を覚えて書いてくれないことも多いかと思います。
漢字で解答を書きたがらないお子さまの心理的な背景としては、
 

・単純に面倒くさい
・重要語句については「必ず漢字で書くもの」と何となく認識できているが、それ以外の語句については、漢字で書かなければいけないというルールが今一つピンときていない


といったものが挙げられます。

こうしたお子さまに対しては、「重要語句以外も漢字で書くべきである」ということについて、本人が納得できるように説明していくことが大切です。例えば、志望校の過去問の模範解答を見せ、「“統一”も漢字で書かれているよ」「漢字じゃないと減点されるよ」と、具体例を示しながら漢字でなければ減点されるということをはっきりと説明しましょう。

あるいは、講師とお子さまとの間にしっかりとした信頼や尊敬の関係が築けている場合は、「“統一”くらいは漢字で書けないとダメだよ」「次からは漢字で書くって約束できる?」など、講師との関係性を上手く使って漢字を書くように誘導するという方法もあります。

お子さまが講師のことを信頼・尊敬しており、「この人に失望されたくない」「この人との約束は守らなければいけない」と感じている場合は、こうした声掛けだけで十分に行動を変えていくことができます。ですので、保護者さまから漢字で書くように言っても聞かない場合は、お子さまが信頼・尊敬している先生から伝えてもらうのも良いでしょう。