70.小学生になったら難しい勉強が出来ると期待していたのに、思っていたものと違って落ち込んでいる

ギフテッドのお子さまは、保育所や幼稚園でのお遊戯や勉強の内容が簡単すぎて「もっと難しいことがしたい!」と訴えたり、周りのお友だちが幼すぎてつまらないと言ったりすることがあります。その際に保護者さまが「小学校に入ったらもっと難しい勉強ができるよ。周りの子もお兄さん・お姉さんになって、楽しくおしゃべりできるよ」と宥めることもあるかと思いますが、お子さまがその言葉を真に受け、小学校に期待しすぎてしまうケースがあります。

実際に小学校に入学してみると、勉強の内容は幼稚園に毛が生えた程度で、既に漢字が書けるお子さまでも平仮名の練習から始めなければいけませんし、掛け算や割り算ができる子でも数の数え方から教わります。また、周りの子が急に成長するわけでもなく、ギフテッドのお子さまからすれば相変わらず周りは幼稚に見えるでしょう。

「小学校に入ったら難しい勉強が出来るってお母さん/お父さんが言ったのに、全然違うじゃないか!」と怒ったり落ち込んだりするギフテッドのお子さまは非常に多く、我々への相談でもよくお伺いするお悩みとなっています。

対策としては、「①期待を持たせ過ぎない」「②学校は学問的なことを学ぶ場ではなく、『いろいろな人がいる』ということを知る場所であると割り切る」「③学校とは別の場所で知的好奇心を満たす」の3つが挙げられます。それぞれについて、以下で詳しく解説していきます。