40. 発達障害(ADHD、ASD)ではないかと疑っている

ADHDの特性は「落ち着きが無い・衝動性がある・集中しづらい」など、ASD(アスペルガー症候群)の特性は「コミュニケーションが苦手・こだわりが強い」などです。お子さまの普段の様子からこれらの特性が見て取れたり、あるいは学校から指摘を受けたりして、「ひょっとして、うちの子は発達障害なのかも?」と悩まれている保護者さまもいらっしゃると思います。

お子さまが発達障害かもしれないと思ったときは、まずはお近くの発達支援センターに相談しましょう。発達障害についてインターネットで検索しても構いませんが、真偽があやふやな情報も多く、「発達障害は治る」「発達障害は育て方のせい」「発達障害だと人生が上手くいかない」など誤った情報もたくさん目に入ってしまいます。(参考:発達障害者支援センター・一覧 | 国立障害者リハビリテーションセンター (rehab.go.jp)

また、ネット上には簡易診断のようなものもありますが、あくまで受診の目安を測るものであり、それによって発達障害であるかどうかが分かるわけではありません。必ず医療機関を受診し、医師による診断を受けるようにしましょう。

診断の結果、発達障害であることが分かった場合は、特性に応じた対応を医師や心理士と相談しながら検討していきましょう。発達障害の方の支援方法に絶対的な正解はありません。学校とも情報共有し、家庭と学校、医療機関など様々な立場の人が一緒になって支援方法を考え、連携しながらお子さまをサポートしていくことが大切です。

確定診断には至らないグレーゾーンである場合や、発達障害でないという診断であった場合も、お子さまの困りごとが無くなったわけではありません。その他の精神疾患やギフテッドの過度激動などの可能性を考慮し、発達障害の場合と同様に、一人一人にあった支援方法を検討していく必要があります。(関連項目→86. 原因③:ギフテッドの過度激動

いずれにせよ、困りごとがある場合はご家庭だけで抱え込まず、学校や医療機関、発達支援センターなどに積極的に相談するようにしましょう。また、診断名にこだわり過ぎず、目の前のお子さまが今何に困っていて、どんな支援が必要なのかを冷静に見極めていくことも大切です。
★もっと詳しく知りたい方にオススメの記事→発達障害の相談先は?電話OKの窓口や大人向けの専門機関も紹介(http://…)、【WISC(ウィスク)-Ⅳと発達障害診断について】検査で見えるものと、それぞれへの対策 | 発達障害・ギフテッド専門のプロ家庭教師 メガジュン (pro-megajun.com)