【帰国子女受験】カナダからICU・芝国際に全勝!3週間で英検1級合格を掴んだ無気力からの逆転劇
- 3週間で英検1級に合格させた超短期集中の戦略
- 「勉強すればするほど損」という学習性無力感への心理的アプローチ
- インター校の課題未提出を解消し、ICU・芝国際などの難関校に全勝した実録
- 帰国子女受験で不可欠なPRカード・面接対策の具体的な進め方
「英検1級に合格したいが、対策する時間が絶望的に足りない」
「親が言えば言うほど反抗し、嘘や未提出が増えていく」
カナダのインターナショナルスクールに通う中学2年生。
目標を失い、「勉強をしなければしないほどおトクだ」と本気で信じていた一人の少年が、わずか1年でICU高校をはじめとする難関校に全勝合格しました。
帰国子女受験は、単なる学力の問題だけではありません。海外特有の人間関係、家庭内での教育方針のズレ、そして「日本の勉強」への強い劣等感……。こうした複雑な背景が、お子さまのやる気を阻害しているケースが非常に多いです。
しかし、たとえ「無気力」に見える状態からでも、適切な優先順位の整理と、第三者による心理的な境界線の提示があれば、驚くような逆転劇は起こせます。
この記事では、わずか3週間での英検1級突破から、志望校全勝を掴み取るまでの指導事例を詳しく解説します。
今、海外で人知れず悩んでいる保護者さまの「次の一手」が見つかるきっかけになれば幸いです。
こんな方におすすめ
- ICU高校などの難関帰国子女枠を検討している保護者さま
- 短期間で英検1級・準1級の合格を目指している方
- お子さまが「学習性無力感」に陥り、勉強を拒絶して困っている方
- 海外在住で、塾や補習校だけでは成果が出ず悩んでいる方
- プロ家庭教師による心理面まで踏み込んだ指導実録を知りたい方
▼目次
【帰国子女の悩み】インター校の人間関係と家庭内の教育方針のズレ

この記事でご紹介するのは、カナダのインターナショナルスクールに通う中学2年生の男子生徒さま(Aくん)のケースです。
Aくんは、一見すると「反抗的でやる気のない子」に見えましたが、その深層には帰国子女特有の複雑な悩みと、家庭内での板挟みによる絶望感が隠されていました。
彼が抱えていた困りごとは、単なる「学力不足」ではありませんでした。背景には、本人だけではどうしようもない3つの構造的な問題がありました。
帰国子女枠での進学を目指す母と、極論を唱える父の「教育格差」
ご家庭内では、教育方針が真逆と言っていいほど乖離していました。お母さまが「高校からは日本に戻り、ICU高校などの難関校に挑戦させたい」と願う一方で、お父さまは「これからはAIの時代。勉強なんて不要だ」という極論を口にされる状況でした。
両親の間に挟まれたAくんは、次第に目標を失い、「勉強すると、さらに難しい問題が出てくるだけ。勉強しない方がおトクだ」と本気で考えるようになってしまいました。これは、努力が無駄であると学習してしまった「学習性無力感」の典型的な症状です。
インター校での孤立と「父親独自の数学指導」が奪った自信
学校生活も平坦ではありませんでした。一部の生徒によるアジア系生徒への嫌がらせが断続的に発生しており、学校側に改善を求めても「適当に受け流される」という不誠実な対応が続いていました。
家庭の外でも内でも安心できる場所を失った彼は、次第にネット依存、夜更かし、朝起きられず不登校気味になる……という悪循環に陥っていきました。
また、数学への苦手意識も深刻でした。お父さまは理工系の専門職に就いておられたことから数学が得意でしたが、「公式に頼るな、本質を考えろ」と教科書を無視した高度すぎる解法を強要。それができないAくんに対し「センスがない」と突き放す。この独自の教育が、Aくんに「自分は数学に向いていない」という思い込みを植え付けていました。
塾や補習校だけでは解決できない「親子のコミュニケーション不全」
お母さまは懸命にサポートされていましたが、学年が上がり勉強が難しくなっていくと同時に、Aくんは「やったと言ってやっていない」「わかったと言ってわかっていない」という嘘や、課題の未提出を繰り返すようになります。
お母さまが問い詰めれば問い詰めるほど、Aくんの心は閉ざされ、お手上げ状態になっていました。
また、海外在住者の多くが通う「補習校」も、Aくんにとっては重荷でしかありませんでした。
インター校は日本に比べて演習量が圧倒的に少なく、その不足分を補うのが補習校の役割です。しかし、これがAくんにとってはさらなる「自己否定の再生産」の場となっていました。
Aくんが通っていた補習校は、大量の課題を出すものの、その後のフォローアップがほとんど無い状態でした。自分で学習を管理できる子であれば効果はありますが、すでに「勉強=苦痛」になっているAくんにとっては、終わらない宿題の山が積み上がるだけでした。
インター校の課題すら手が止まって未提出が増えていたAくんにとって、補習校はメリットがないどころか、「また宿題を出せなかった」「また嘘をついてしまった」という罪悪感と自己否定感を強める装置になってしまっていたのです。
講師の役割は「第三者の視点」で板挟みの思考を解きほぐすこと
私たちは、Aくんが陥っている問題の根本は「保護者さまの意向に気を遣い過ぎて、自分の本音がどこにあるか分からず動けなくなっている」という思考のフリーズであると考えました。
お母さまとお父さまが両極端な主張をされる中で、彼は両方の言い分を真面目に聞き、その矛盾を一人で抱え込んでいました。その結果、自分の意志や目標が完全に見えなくなり、大人から見れば無理のある嘘や、極端な後ろ向きの発言で自分を守るしかないように見えました。
そこで講師はまず、Aくんの気持ちを丁寧に傾聴することから始めました。
その上で、彼がついている嘘の矛盾や極端な自己否定に対しては「さすがに論理的に無理があるよね」と、淡々と「否定の否定」を繰り返すことで外堀を埋め、彼自身が現状を客観的に再構築できるようにサポートしていきました。
親でも学校の先生でもない「プロの第三者」が、彼と世界との間に正しい境界線を引く。それが、彼が再び自分の足で立ち上がるためのスタートラインでした。
プロ家庭教師が実践した「帰国子女受験」を成功に導く3つのマインドセット

八方塞がりの状況を打破するために私たちが提案したのは、一般的な「もっと頑張らせる指導」とは真逆の、あえて「やるべきことを絞り込み、大人の関わり方を再定義する」という戦略でした。
以下では、Aくんが再び「自分にもできる」という感覚を取り戻すために実践した、3つのマインドセットを解説します。
戦略1:補習校を辞め、リソースを「志望校対策」に一点集中させる
指導開始時、Aくんはインター校の課題と補習校の宿題、そして迫りくる受験のプレッシャーに押し潰されていました。特に、フォローのないまま課題だけが積み上がる補習校は、彼にとって「終わらない苦行」でしかありませんでした。
そこで講師が最初にご提案したのは、補習校を辞めることでした。一見すると学習量を減らすリスクに思えますが、中途半端にすべてをやろうとした結果、すべてが未提出になる現状が、Aくんの自信を最も奪っていると考えたからです。
したがって、まずはキャパオーバーの状態を解消し、浮いたリソースを「3週間後の英検1級合格」と「志望校に特化した演習」へ一点集中させる。この勇気ある撤退が、逆転合格への第一歩となりました。
戦略2:嘘や未提出を責めない。「仕組み」で解決する伴走型指導
「やったと言ってやっていない」「宿題を学校に出し忘れる」といったAくんの問題行動に対し、私たちは精神論で対抗しませんでした。本人のやる気を引き出すのではなく、忘れる・サボる隙を与えない仕組みを作ることが現実的だと考えたからです。
具体的には、すべての課題を授業時間内に完結させるスタイルへシフトしました。
- インターの調べ物課題は、その場で一緒にリサーチして完成させる。
- オンライン提出はその場でクリックし、講師が完了画面を確認する。
- 紙の提出物は、カメラ越しにカバンへ入れるところまで見届ける。
このように、「あとでやる」という選択肢を無くし、授業をその場でタスクが消えていく場に変えました。
また、前述のとおり、彼が無理な言い訳をした際は責めるのではなく、「その論理は説明が通らないよね」と淡々と否定の否定を行い、彼が自分を誤魔化さなくて済むように境界線を引いていきました。
戦略3:父親独自の数学解法をリセット。教科書レベルの基礎再構築
数学に対する「呪縛」を解くことも急務でした。お父さまの高度すぎる独自解法に振り回され、「公式を使えない自分は数学のセンスがない」と思い込んでいたAくん。講師はまず、その天才向けの数学観を一度横に置くように伝えました。
取り組んだのは、中学1年生の内容、さらには一部小学校の計算まで立ち返ったプライドを捨てた復習です。特別な解法ではなく、日本の教科書に載っている「誰もが使うオーソドックスな解法」を一つずつ丁寧に再習得させました。
「普通にやれば、普通に解ける」――この当たり前の成功体験を積み重ねることで、Aくんの中にあった「自分は数学ができない」という強固な思い込みを、少しずつ、しかし確実に溶かしていきました。
こうしたアプローチによって、Aくんは大人の顔色を伺いながらサボる状態から、「目の前の課題を一つずつ片付ける」という現実的な行動へとシフトしていくことができました。
「うちの子も同じ状況かもしれない…」と
不安な保護者様へ
インター校での人間関係、家庭内での教育方針のズレ、伸び悩む成績。
プロの第三者が介在することで、お子さま本来の力は必ず引き出すことができます。
まずは、オンラインでお気軽にご相談ください。
3週間で英検1級に合格!ICU・芝国際を攻略した具体的な勉強法

Aくんの逆転劇は、精神論ではなく、「やるべきことを極限まで絞り込んだ戦略」から始まりました。ここでは、実際に行った学習内容を、英検1級対策・数学・国語・PRカード/面接の4つに分けて解説します。
【英検1級対策】短期集中で語彙を絞り込み、エッセイの「型」を習得する
Aくんが英検1級を受験するまで、残された時間はわずか3週間。通常であれば数ヶ月〜半年かけて準備するレベルの試験です。
しかし、Aくんには「自分で勉強を進める」という習慣がほぼありませんでした。そこで講師は、授業内で必要な練習の8〜9割を終わらせる“詰め込み型”の特訓に切り替えました。
語彙:出る順AB+イディオムを英日→日英で徹底暗記
語彙対策として使用したのは、頻出順に並んだ単語帳でした。
A・Bランク(頻出語)は「英日→日英」で往復暗記し、短期間で一気に仕上げました。一方で、出現率の低いCランクは“覚えられたら十分”と割り切り、深追いしませんでした。
その結果、無駄な負担を一切かけない形で効率良く語彙を習得することができました。
長文:時間を測りながら「段落ごとの要点整理」を習慣化
長文読解では、Aくんは「読み切れない」「内容が頭に残らない」という典型的なつまずきがありました。そこで講師は、英検1級の長文に必要な“読み方の型”を、できるだけシンプルな形に絞って習慣化させました。
- 時間を測りながら読む(本番の制限時間を意識する)
- 大まかに段落分けをし、内容を整理しながら読む
- 背景知識が必要な箇所は、その都度時事ネタを補足して理解を助ける
この「時間管理 × 段落整理 × 背景知識の補完」という3点を徹底することで、Aくんは文章の構造を掴みやすくなり、文字は追っているが頭に入らない状態から脱却していきました。
ライティング:序論・本論・結論の「型」を最初に矯正
Aくんにエッセイを書いてみてもらうと、
- 序論で言い切れない
- 本論で話が脱線する
- そもそも時間内に書き切れない
といった問題が見られました。そこで講師は、
- 序論で「自分の立場」をはっきり書く
- 本論では余計なことを書かず論点を絞る
- 構文を覚える時間がない→簡単な文章で代替する練習に取り組む
といった形で、とにかく「時間内に書き切る」ことを最優先に取り組みました。
二次試験:深掘り質問への耐性をつける
英検1級の二次試験(面接)では、抽象的で深い内容を質問されるため、論理の一貫性が求められます。ですが、Aくんは最初、
- 質問に正面から答えない
- 最後まで言い切れず、尻すぼみになる
という癖がありました。そこで、
- 試験官の深掘り質問に対して、結論からブレずに答える
- 最後まで言い切れない癖を徹底的に矯正する
- 回答に詰まったときの対処法を一緒に確認し、焦らず話し切るための型を作る
といった練習に取り組むことで、Aくんは3回目の練習あたりから、質問に正面から向き合えるようになってきました。まだ回答の質としては粗さが残るものの、少なくとも「質問に真っ直ぐ答える」という面接の土台が整い、ここから内容の精度を高めていく段階へ進むことができました。
【数学対策】海外在住者に不足しがちな演習量をオンライン教材「すらら」でカバー
インター校は、日本の中学校と比べて数学の演習量が圧倒的に少なく、Aくんは計算の基礎が抜け落ちている状態でした。さらに、
- お父さまの“高度すぎる独自解法”
- 「公式を使うのはズル」という誤解
が重なり、数学への苦手意識が極端に強くなっていました。
そこで講師はまず、小学校の計算や中1の基礎に立ち返り、「特別なセンスがなくても、教科書レベルなら普通に解ける」という成功体験を積ませました。
また、海外では紙の教材の入手が難しく、輸送トラブルも多いため、オンライン教材「すらら」を活用しました。
- 画面共有で解く様子をリアルタイムで確認
- つまずいた瞬間に講師が口頭で修正
- ミスはその場で復習して繰り返さないようにする
このように、自分でやらせるのではなく“授業内で講師と一緒に演習する”というスタイルがAくんには効果的でした。
入試レベルへの移行
基礎計算の抜けを「すらら」で一通り補ったあと、6月下旬からは少しずつ入試レベルの問題へ移行していきました。
とはいえ、いきなり難問に挑ませたわけではありません。まずは、入試の大問1で頻出となる計算分野を中心に、Aくんがつまずきやすいポイントを丁寧に整えていきました。
- 四則演算や中括弧を含む計算の精度を安定させる
- 指数・通分など、ケアレスミスが出やすい分野を重点的に補強する
その上で、夏以降は文章題や図形問題といった「読む+考える」タイプの問題に比重を移しました。特に、連立方程式の文章題や空間図形・合同・相似の証明問題では、Aくんは最初、
- 文章の長さを見ただけで「無理」と判断してしまう
- どこから手をつければいいか分からず固まってしまう
という状態でした。
そこで講師は、問題文を読む前に固まってしまうクセを断ち切るため、まずは「手を動かすところから始める」というシンプルな型を徹底しました。
- 正確さよりも「まず描く」ことを優先し、自分の手で図を描いてもらう
- 図を見ながら、思いつく式を一つずつ書き出していく
図が多少いびつでも、式が最初は間違っていても構いません。
大切なのは、「図にする」「式にする」ことでとにかく問題に触りにいくことです。
このプロセスを繰り返すうちに、Aくんは「文章が長い=自分には無理」という思い込みから少しずつ解放されていきました。夏以降は、より実戦的な問題にも取り組める実力がつき、入試本番を見据えた演習へと進む準備が整いました。
【国語対策】「満点を狙わない」戦略で、まずは“6割を確実に取る”土台づくり
国語は、Aくんにとって最も経験値が不足している科目でした。長文は途中で集中が切れて読み切れず、記述問題は空欄で出してしまうことも多い。そもそも、文章を読むこと自体に強い抵抗感がありました。
そこで講師は、国語を「満点を狙う科目ではなく、落とさないための科目」と位置づけ、最初から高得点を目指さず、とにかく6割を安定して取れる状態を作ることを最優先にしました。
- 文章を最後まで読み切る(内容の精度より「読み切る経験」を優先)
- 記述問題は内容を度外視し、まずは指定字数を埋めることに専念
- 「〜から」「〜こと」で答える最低限の型を徹底
この段階では、正確に解くことよりも、国語の問題に向き合えるメンタルを整えることを目的にしました。読み切れない・書き切れない状態では、どれだけ高度な解説をしても成果につながらないためです。
段階的にレベルを引き上げる“階段式”の戦略
国語は、短期間で80〜100点を狙える科目ではありません。文章量・語彙量・設問形式への慣れといった経験値が必要で、Aくんの現状から高得点を目指すのは現実的ではありませんでした。むしろ、80点のレベルに到達するのを待っていたら受験に間に合わないというのが講師の判断でした。
そこで講師は、「そのレベルで6割を安定して取れたら次の難易度へ進む」という現実的な方針を取りました。中1レベルで6割が安定したら中2へ、中2で6割が安定したら中3へ──というように、6割を合図に階段を一段ずつ上がることで、短期間でも確実に力を積み上げることを目指しました。
Aくんの国語対策のプロセス
- ① 中1レベルの確認テストで50〜60点を安定させる
- ② 中2・中3の定期テストレベルで60点をキープする
- ③ 受験期には過去問で7割を目標にする(8割以上は時間的に非現実的)
この「6割安定 → 次のレベルへ」という戦略により、Aくんは短期間でも“合格ラインに届く国語力”を身につけていきました。
結果として、受験本番では国語が足を引っ張ることのない状態まで到達することができました。
【ICU高校のPRカード・面接】素材を引き出し、形にする「半伴走型」の書類・面接対策
ICU高校のPRカードは、
- ICUでやりたいこと
- 海外経験から学んだこと
- 学校で頑張ったこと
の3項目を記述する重要な書類です。しかしAくんは、何を書けばよいか分からず、言語化の段階で手が止まってしまう状態でした。
マインドマップで素材を出し、深掘りして整理する
そこでまずは、Aくんの頭の中にある言葉をマインドマップ形式で書き出してもらい、講師が一つひとつに対して「どういう意味?」「なぜそう思ったの?」と質問を重ねていきました。
- 思いつく限りの言葉を出す
- 深掘り質問で内容を具体化する
- テーマごとに整理し、書くべき要素を明確にする
こうして素材を揃えた上で、講師側で文章の骨子(構成)を作成し、それに沿ってAくん自身が下書きし、さらに語彙や文量の調整が必要な部分は講師が整えることでPRカードを完成させました。
面接:PRカードの「本質」を言い切るための練習と、言語・非言語の両面調整
ICU高校の面接では、PRカードに書いた内容を深掘りされるため、表面的な説明ではなく「自分の言葉で話す力」が求められます。一方でAくんは、自分の強みや経験、Aくん自身の本質に触れる内容になると照れてしまい、
- 声が小さくなる
- 答えを曖昧にする
- 最後まで言い切れない
といった課題が見られました。
そこで講師は、Aくんが自信を持って話せるように、
- 言い切れない部分を特定し、恥ずかしさの理由を言語化して乗り越える練習をする
- オンライン練習を録画し、姿勢・声量・語尾の弱さを客観的にフィードバックする
といった形で、言語面と非言語面の両方からのアプローチを行いました。数回の練習を重ねるうちに、話すスピードや姿勢が安定し、PRカードの内容と面接の受け答えが自然に結びつくようになりました。
芝国際・青稜・ICU高校に全勝。無気力からの脱却と自立の記録

Aくんの1年間を振り返ると、学力の伸び以上に大きかったのはメンタル面の変化でした。指導開始当初は、勉強に対して主体性がなく、無気力感が強い状態。しかし、この1年間でAくんは、少しずつ“自分の意思で合格を目指す受験生”へと変わっていきました。
「英検1級合格」がもたらした大きな転機
夏前に受験した英検1級の合格は、Aくんにとって大きな支えになりました。
1年を通して徐々に前向きになってきたAくんでしたが、時折「やっぱり意味がない」「自分はダメだ」と無気力感が顔を出すこともありました。そんなときは、講師がその論理の飛躍や認知の偏りを客観的に指摘し、気持ちの境界線を引き直すサポートを行いました。
加えて、英検1級に合格してからは「自分は英検1級に受かった」という成功体験もAくんの心の支えとなり、「それほど落ち込むことでもないか」と冷静に持ち直せるようになっていきました。
英検1級の合格は、Aくんにとって単なる資格ではなく、気持ちが揺れたときに踏みとどまるための“自信の土台”として機能していました。
集団塾での停滞期と、10月のギアチェンジ
夏の時期には、Aくんは集団塾(JOBA)の夏期講習に参加しました。同じ状況の受験生と刺激し合うことで学習が進むだろうというご家庭の期待があり、私たちとしてもその選択は妥当だと判断していました。
しかし実際には、JOBAでは想定していたよりも周囲のモチベーションが低く、Aくん自身も「これくらいで大丈夫なんだ」と油断してしまう環境でした。
また、課題を出すだけで授業後のフォローアップが十分ではなく、学力を伸ばせる環境とは言えませんでした。特に、数学は授業の進め方がAくんの理解と噛み合わず、思ったように力がつかないまま夏が終わってしまいました。
今振り返ると、私たちがもう少し早い段階でJOBAでの様子を聞き取り、個別フォローに切り替えていれば、停滞を短くできたと感じています。
9月〜10月に入っても、演習量は増えたものの成果が見えにくく、気持ちが緩みがちな時期が続きました。そこで講師から「このままでは間に合わない」と明確に伝え、学習の優先順位と取り組み方を再設定しました。
このタイミングでAくんのスイッチが入り、そこからは過去問演習を軸にした実戦モードへとギアチェンジ。受験科目である国語・数学に特化して取り組み、数学は基礎計算の型を安定させ、国語は「6割安定→次のレベルへ」という階段式の戦略が機能し始めました。
受験終盤に見えた“自立の兆し”──合格を重ねる中で変わったもの
11月中旬には芝国際・青稜と受験が続き、Aくんは2校とも合格することができました。
このあたりからAくんの中に、「このまま全部受かりたい」という主体的で前向きな気持ちが少しずつ芽生え始めました。ただし、それはまだ気持ちが乗ってきた段階で、行動に身が入るのは講師がうまく背中を押したときでした。
ICUのPRカード提出と面接に向けて対策を進めている中で、理科・社会の理解が想像以上に抜け落ちていることが発覚しました。講師が「受験が終わったら理社もやらないとね」と声をかけると、Aくんはそこで迷いなく、
「そうですね」
と応えてくれました。以前のAくんなら「嫌だ」「自分には無理・無駄」と抵抗していた場面です。ここには、1年間の積み重ねの中で生まれた“自分の意思で前に進む姿勢”が確かに表れていました。
こうしてAくんはICU高校にも合格し、受験を走り切りました。悲観的思考や無力感に支配されていた指導開始時とは異なり、最後は自分の意思で前に進む力を身につけてくれました。
帰国子女受験は「情報の質」と「本人の納得感」で決まる

無気力感のある生徒さまのサポートは難しく、海外在住となればなおさら信頼できる指導者を見つけるのは容易ではありません。メガジュンでは、これまでの指導ノウハウを活かし、帰国子女・海外子女のお子さまの受験をサポートしています。
- 心理面への丁寧なアプローチ
- 合格から逆算した緻密なスケジュール設計
- 時差に合わせた柔軟な対応
海外からでも確実に合格を目指せる体制を整えていますので、帰国子女でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
帰国子女枠受験を検討されている方へ
カナダからICU・芝国際・青稜すべてに合格したAくんのように、正しい「戦略」と、本人の「本音」に寄り添う指導があれば、未来は必ず変えられます。
※海外在住の方も時差に合わせたオンライン指導が可能です。
