通信制高校で勉強しない・できないのはなぜ?やる気を引き出す3つのステップと学習サポート
- 通信制高校で「勉強しない・できない」状態に陥りやすい理由
- やる気を引き出すための3つのステップ
- 通信制高校生に向いている学習サポート(プロ家庭教師・オンラインサポートなど)
通信制高校に通っているけれど、気づけば1日中スマホを見ていて、勉強はほとんど進んでいない。そんな状況に心当たりのある方も多いのではないでしょうか。
私たちのもとにも、こうした悩みを抱えた通信制高校の生徒さんからのご相談が多く寄せられます。
勉強をしない・できない背景には、やる気の問題だけではなく、環境や心の状態も大きく関係しています。
本記事では、通信制高校に通うお子さまが勉強を避けてしまう理由を整理しながら、やる気を引き出すための3つのステップと、具体的なサポート方法をご紹介します。
この記事はこんな方におすすめ
- 通信制高校に通っているお子さまが、最近ほとんど勉強していないと感じている保護者さま
- 「やらなきゃ」と思いながらも、どうしても行動に移せない通信制高校生
- 自分で学習計画を立てられず、毎日をなんとなく過ごしてしまっている方
- 通信制高校の勉強に不安があり、誰かのサポートがあった方が頑張れると感じている方
▼目次
通信制高校で「勉強しない」「やる気が出ない」5つの理由
通信制高校では、自分のペースで学べるという大きなメリットがある一方で、「やる気が出ない」「勉強が続かない」といった声も多く聞かれます。
その背景には、通信制高校ならではの環境や特性が関係していることが少なくありません。
ここでは、実際に寄せられるご相談や指導の現場から見えてきた「やる気が出にくい理由」をご紹介します。
理由①スケジュールが自由で自己管理が難しい
通信制高校では、登校の頻度や学習のタイミングを自分で決めるスタイルが一般的です。時間に縛られない反面、「今日はまあいいか」と先延ばしになってしまい、気づけば何日も教材に触れていない…ということも。
特に、生活リズムが不規則になりやすいお子さまは、勉強モードへの切り替えが難しく、学習習慣の定着が課題になります。
理由②学習の目的(大学進学など)が曖昧になりやすい
「何のために勉強するのか」「進路はどうしたいのか」といった目標がはっきりしないままでは、どうしてもやる気は湧きにくくなります。
通信制高校では、進路指導の頻度が少なかったり、自分で調べる機会が少なかったりすることもあり、「進学したいけど、どのくらい勉強すればいいのか分からない」と迷ってしまって、結果としてモチベーションの低下につながるケースがあります。
理由③つまずいても相談できる人がいない
わからない問題にぶつかったとき、「誰にも聞けない」「どうすればいいのかわからない」と感じると、学習意欲は一気に下がってしまいます。
全日制のように毎日先生に会うわけではない通信制高校では、ちょっとした疑問を気軽に質問できる環境が整っていないことも多く、一人で悩みを抱えたままになりがちです。
理由④学校のテストや提出物のプレッシャーが弱い
通信制高校では、レポートやテストの提出期限が比較的ゆるやかで「やらなければならない」というプレッシャーが少ないことがあります。
その結果、
→ 後回しが続いて、未提出がたまっていく
→ どこから手をつければいいかわからなくなり、さらに放置
→ やらないことに慣れてしまい、勉強の習慣が崩れていく
このようにして、「やらない状態」が続くことに対する抵抗感がどんどん薄れてしまう場合があります。
「提出していないけど、先生からも何も言われないし…」と気づけば数週間。そのまま学習ペースを立て直すタイミングを失ってしまうという悪循環に陥る方は非常に多くいらっしゃいます。
理由⑤SNSやYouTubeなど誘惑が多い環境にいる
オンライン中心の学習は、自宅でできる反面、スマホやタブレットと常に隣り合わせです。
動画・SNS・ゲームといった誘惑が多い環境にいると、つい勉強以外のことに意識が向いてしまい、「今日も勉強できなかった」と自己否定感につながるケースもあります。
「サボり」は本当に甘え?見えづらい“やれない”理由
通信制高校に通っているお子さまが勉強を後回しにしたり、何も手につかない状態が続いたりすることは、決して珍しいことではありません。
ですが、保護者さまや周囲の方からは「ただのサボりでは?」「やる気がないだけでは?」と受け取られてしまうこともあり、お子さま自身が辛い思いを抱えているケースもあります。
たしかに、お子さまがやるべきことに手をつけずに過ごしている姿を目にすると、「どうしてやらないの?」と感じてしまうのは保護者さまとしては当然のことです。
しかし、実際には「やらない」のではなく、「やれない」状態にあるという場合が多くあります。
例えば、以下のようなご相談をよくお伺いします。
「勉強しなきゃって思ってるけど、机に向かうのが怖くて…
どうせまたできない気がするんです」
これは、過去のつまずきや失敗体験が積み重なり、「自分はできない」という思い込みにつながってしまっているケースです。
「夜遅くまでスマホを見てしまって、朝起きられなくなって…
午後になってから『今日もダメだった』と自己嫌悪です」
登校日が少ない通信制高校では、生活リズムの乱れが深刻になりやすく、それが勉強へのモチベーション低下にも直結します。
「頑張っても進学できる気がしないし、何のために勉強するのか分かりません」
目標が見えにくいと、努力に意味を感じられず、「どうせ無理」というあきらめに近い感情に覆われてしまいます。
このように、「サボっているように見える行動」の背後には、不安・無力感・生活の乱れ・支援の不足といったさまざまな要因が絡み合っています。
だからこそ、最初から「やる気の問題」として決めつけるのではなく、「なぜ動けないのか?」「どんなサポートがあれば変わるのか?」といった背景に目を向けることが大切です。
よくある誤解と、正しい理解の視点
- ■誤解: サボっているだけでしょ
- ➡ 本当は: 実は「やりたいけど、できない」ことが多いです
- ■誤解: やる気がない=怠けている
- ➡ 本当は: 「うまくいかない経験」が続くと、自己肯定感が下がります
- ■誤解: 本人がしっかりすれば解決する
- ➡ 本当は: 支援の環境が整えば、行動が変わることも多いです
勉強の遅れを「本人の責任」としてしまうと、さらに自信を失わせてしまうこともあります。
裏を返せば、今やる気が無いように見えるお子さまも、環境やサポートによって行動が変わる可能性は大いにあります。ご本人さまがモチベーションを発揮できるよう、周囲が適切にサポートしてあげることが大切です。
保護者さまにできる、声かけと関わりのヒント
- 「なんでやらないの?」ではなく、「何か気になってることある?」と理由を聞く
- 「もうちょっと頑張ろう」ではなく、「一緒にやってみようか?」と行動を促す
- 「今できていること」や「小さな変化」に気づいて言葉にする
例えば、「昨日より5分早く起きられたね」といった小さなことでも、「ちゃんと見てもらえている」という気持ちが安心感につながり、次の行動を後押ししてくれます。
小さな成功体験や信頼できる他者との関わりを通して、「やればできるかも」という感覚が少しずつ芽生えてくることもあります。こうした“やる気の土台”を取り戻すには、責める言葉よりも、寄り添いときっかけ作りが欠かせません。
やる気を引き出すために試したい3つのステップ
「勉強しなきゃいけない」と頭ではわかっていても、なかなか動き出せないことは誰にでもあります。特に、通信制高校では日常の中での刺激やきっかけが少なく、どうやって勉強モードに入ればいいのか分からないまま時間が過ぎてしまうことがよくあります。
ここでは、そんなときに試してみたい3つのステップをご紹介します。どれも小さな一歩から始められる内容ですので、ぜひ今日から実践していただければと思います。
ステップ1:まずは「5分だけやる」から始める
最初から「1時間勉強しよう」と意気込むと、ハードルが高く感じてしまい、かえって手がつかなくなることがあります。
そんなときは、「とりあえず5分だけ」「1ページだけ」といった超・小さな目標を設定してみるのがおすすめです。
いざ始めてみると、意外と10分、15分と集中できることも。「少しだけでもできた」という感覚が、次のやる気につながります。
ステップ2:誰かと「つながる」
一人で学習を進めることに限界を感じている方には、信頼できる人とつながることがとても大切です。勉強の内容だけでなく、気持ちを話せる相手がいることで、「また頑張ってみようかな」と思えるきっかけになります。
例えば…
- 家族に毎日「やったこと」を報告する
- オンラインのプロ家庭教師や学習サポーターに週1で話を聞いてもらう
- 目標を共有できる仲間とゆるくつながる
こうした関係性が、孤立感を減らし、勉強へのモチベーションを支えてくれます。
ステップ3:目標を「見える化」する
「何のために勉強するのか」「どこを目指しているのか」があいまいだと、やる気は生まれにくくなります。
進学先のパンフレットや志望校の情報、今月の目標などを目に見える形で貼っておくことで、少しずつ意識が前向きになります。
おすすめの工夫:
- 壁や机に進路先の情報や写真を貼る
- カレンダーに「今日のやること」「できたこと」を書く
- チェックリストやふせんを使って達成感を可視化する
「自分がどこに向かっているのか」を日常の中に取り入れることで、自然と行動に結びつきやすくなります。
どれも特別な準備は必要なく、今日からできることばかりですので、ぜひ実践していただければと思います。
通信制高校のお子さまの「やれないサイン」チェックリスト
「やる気がないだけでは?」と思ってしまいそうなときこそ、行動の裏にある“サイン”を丁寧に見てみることが大切です。
以下は、実際に通信制高校のお子さまたちによく見られる「やれない」サインの一例です。
- 教材や課題に手をつけようとしても、手が止まってしまう
- 朝起きる時間が遅く、日中にやる気が出ない
- 成績が気になるのに、確認や相談を避ける
- スマホや動画を見ている時間が長い(でも楽しんでいる様子はない)
- 勉強の話題になると、露骨に反応が鈍る・イライラする
- 「やらなきゃ」と言いながら、動き出せない日が続いている
- 自分のことを「ダメだ」「どうせ無理」と表現する
こうしたサインは、本人の内側で「頑張りたいけど動けない」という葛藤が起きていることの現れです。
このようなサインが出ているときには、ご本人さまを責めるよりも「どうしたら動きやすくなるか」「どんなサポートがあれば一歩踏み出せるか」を一緒に考えていくことが大切です。
コミュニケーションのNG例と、言い換えのヒント
保護者さまの思いが強いほど、「つい言ってしまう一言」が逆効果になることもあります。
ここでは、実際によくあるNGな声かけと、それをどう言い換えると伝わりやすいかをまとめました。
- ■ NGな言い方: 「なんでやらないの?」
- ➡ 言い換えの例: 「何か困ってることある?」
- ■ NGな言い方: 「このままだと将来困るよ」
- ➡ 言い換えの例: 「今のうちに少しずつ準備しておこうか」
- ■ NGな言い方: 「もっと頑張りなさい」
- ➡ 言い換えの例: 「何か手伝えることあるかな?」
- ■ NGな言い方: 「スマホばっかり見て…」
- ➡ 言い換えの例: 「ちょっとだけ一緒に机に向かってみようか」
- ■ NGな言い方: 「やる気ないんでしょ?」
- ➡ 言い換えの例: 「やる気が出ないときって、しんどいよね」
ポイントは、「評価」や「指示」ではなく、対話と共感の姿勢を意識すること。お子さまのやる気が出ていないときは、「どう伝えるか」で未来が大きく変わることもあります。
そして、もし一人では難しいと感じるなら、第三者のサポートを受けるのも大切な選択肢のひとつです。
次の章では、保護者さまだけでは支えきれないときに、どのような学習サポートが効果的かについてご紹介します。
通信制高校生に合った学習サポートの選び方
「やる気はあるけど、一人だと続かない」「何から始めればいいか分からない」
そんなときこそ、外部のサポートを上手に活用することが大切です。
通信制高校のお子さまにとって、学習サポートは「ただ勉強を教えてもらう場」ではなく、モチベーションの土台をつくり、日々の生活にリズムを生み出す手助けにもなります。
ここでは、よく使われているサポートの種類と、それぞれの特徴をご紹介します。
プロ家庭教師(オンライン・対面)
一対一でじっくり向き合えるプロ家庭教師は、通信制高校に通うお子さまにとって特に相性のよいサポートです。
- お子さまのペースに合わせたオーダーメイドの指導が可能
- 学習面だけでなく生活リズムや進路相談などにも対応できる
- オンラインなら全国どこからでも利用可能
💡 こんな方に向いています
- 自分から質問するのが苦手
- 何から手をつけていいか分からない
- 学習習慣を一から作りたい
オンライン塾・サポート校
決まった曜日に学習の時間があることで、「週に◯日は勉強する」というリズムを作りやすくなります。
- グループ型の授業で他の生徒とつながれる
- スケジュール管理や進路相談のサポートも受けられる
- オンラインであれば自宅で完結するので通学の負担がない
💡 こんな方に向いています
- 一人よりも、ある程度の刺激がある方が頑張れる
- 勉強だけでなく進路や生活の支援も受けたい
- 高卒資格取得や大学進学などの目標を明確にしたい
プロ家庭教師メガジュンのサポート(ご紹介)
私たち「プロ家庭教師メガジュン」では、通信制高校に通うお子さま向けに、やる気の土台づくりから伴走する学習支援を行っています。
- 「勉強しなきゃ」と思っているのに手がつかない
- 生活リズムが乱れて朝起きられない
- 受験までに何をすればいいか分からない
こんなお悩みに寄り添いながら、小さな一歩を一緒に積み重ねていくことを大切にしています。
プロ家庭教師メガジュンの詳細については、以下のページもあわせてご覧ください。
「やる気が出ない」と感じるのは、決して本人のせいではありません。そして、一人で抱えこむ必要もありません。
最後に、今回の記事のまとめと、次の一歩に向けたヒントをお伝えします。
「通信制高校で勉強しない、勉強できない」のまとめ|やる気が出ないときこそ誰かの力を借りてみる
通信制高校は自由度が高い分、自分で学習のペースを作ることがとても難しい環境です。
「やる気が出ない」「勉強しなきゃいけないのに動けない」と感じるのは、決して珍しいことではありません。
実際、私たちの元にも「ついサボってしまう」「勉強が遅れて不安」といったご相談が多く寄せられます。
この記事では、
- 通信制高校でやる気が出にくくなる理由
- やる気を引き出すための3つのステップ
- プロ家庭教師やオンライン塾などの学習サポート
についてお伝えしてきました。
もし今、お子さまが「勉強しない自分」に悩んでいるとしたら、無理に一人で頑張らせようとする必要はありません。
誰かと一緒に学び始めることで、気持ちが前を向き、少しずつリズムが戻ってくることも多いものです。
「まずはちょっと相談してみたい」
そんな方は、ぜひプロ家庭教師メガジュンまでお気軽にご相談ください。
ご本人さまの気持ちに丁寧に寄り添いながら、再びモチベーションを発揮できるよう、誠心誠意サポートしてまいります。
また、面談や指導はオンラインでも承っています。
近隣の塾や大学生による家庭教師では満足のいくサポートが受けられないとお悩みの方でも、日本全国・海外からご相談いただくことができます。
オンラインでの授業が不安な場合でも、初回は無料で受講可能ですので、是非お気軽にお問い合わせください。
1人でも多くのお子さまが、自らの力で未来を切り拓き、よりよい人生を歩んでいけるよう、一同全力でサポートしてまいります。
最後までお読みいただきありがとうございました。