【書字障害】書くのが苦手な子の学習法5選|体幹・不器用さに着目した発達支援
「お子さまが漢字を書くのが苦手で困っている」「文字を書くことを嫌がってしまう」というお悩みを抱える保護者さまは少なくありません。
特に、漢字や文章を書く機会が増える小学校中学年~高学年においては、書くことに対する苦手意識が生まれやすくなります。
書くことが苦手になる理由はさまざまで、
- 漢字の形を覚えるのが難しい
- 筆圧が安定しない
- 細かい文字を書くことの負担が大きい
など、生まれ持った特性が関係している場合もあります。
また、書くことが苦手な背景に、発達障害や書字障害(ディスグラフィア)がある場合は、さらに特別なサポートが必要になることもあります。
この記事では、書くことが苦手なお子さまにおすすめの勉強法や、家庭で実践できる具体的な支援方法について詳しく解説していきます。
発達障害専門のプロ家庭教師ならではの視点で解説していきますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
▼目次
書くのが苦手な理由と対策|書字障害(ディスグラフィア)・発達障害
「お子さまが文字を書くのを嫌がる」「漢字を覚えられない」といった場合は、まずはその原因を理解することが大切です。
特に、漢字や作文が増える小学校中学年から高学年にかけては、「書くこと」に対して不安や苦手意識が高まることがよくあります。
また、お子さまの苦手意識が単なる「練習不足」ではなく、発達特性に由来する可能性も考慮する必要があります。
以下では、書くのが苦手な理由と、それぞれに応じた具体的な対策を詳しく解説していきます。
書くのが苦手になる主な理由3点
お子さまが書くことが苦手になる主な理由としては、
① 漢字の形が覚えられない
② 文字を正確に書くのが難しい
③ 筆圧の調整ができない
の3点が挙げられます。それぞれについて、以下で順に解説します。
理由① 漢字の形が覚えられない
漢字は、部首の位置や形状が複雑で、左右対称や上下対称が無いものも多いため、形を覚えるのが難しいと感じるお子さまが多くいます。
特に、視覚的な情報を処理するのが苦手な発達特性があるお子さまの場合、漢字の形を一つひとつ記憶するのが大きな負担になることがあります。
対策としては、漢字の形を部首ごとに分けて覚える方法が効果的です。
例えば、「木」と「休」や「林」といった関連性のある漢字をグループにして学ぶことで、構造の違いが明確になり、記憶しやすくなります。
また、視覚的な情報としてイラストやストーリーを交えた教材を使うと、楽しみながら漢字を覚えることができます。
理由② 文字を正確に書くのが難しい
文字を書く際には、指先の細かな動きが必要になります。そのため、微細運動(※)に難しさを感じるお子さまは、漢字の線や曲線を正確に書くのが難しくなることがあります。
※「微細運動」とは、指先や手の細かな動きを調整する能力のことです。例えば、鉛筆を正しく持って文字を書く、ボタンを留めるといった動作に関わり、書字や手作業のスムーズさに影響します。
また、手先の動きや空間把握がうまくいかず、字のバランスが取りにくいという問題もあります。
発達障害や書字障害(ディスグラフィア)を抱えるお子さまにとっては、特に顕著な困りごとになります。
微細運動の力を高めるためには、指先を使う遊びや工作などに取り組み、細かい動きを楽しみながら練習する方法が効果的です。
また、文字を書く際にガイドラインを引いたり、マス目付きのノートを使ったりすると、文字のバランスがとりやすくなります。
理由③ 筆圧の調整ができない
筆圧が強すぎたり弱すぎたりすると、書きにくさを感じることがあります。
筆圧が強いとペンが紙に引っかかりやすくなりますし、逆に弱いと線が薄くなり、何度も書き直しが必要になるため負担が増してしまいます。
筆圧の調整が難しいお子さまの場合は、まずは筆圧を安定させるためのトレーニングに取組みましょう。
例えば、指先の力を調整するトレーニングとして、柔らかい粘土や握力ボールを使う方法があります。
粘土を手で丸めたり、つまんで棒状にしたり、ひねって伸ばしたりすることで、力の入れ具合を調整する力を養うことができます。
また、握力ボールを使って、親指から順に各指だけでボールを押し込む練習をしたり、ボールを軽く握ったまま、指先を使ってボールを回転させたりする練習をすることで、指の動かし方や持続的な力加減の調整ができるようになります。
なお、筆圧のコントロールが苦手なお子さまの場合は、できる限り鉛筆で文字を書くようにしましょう。鉛筆は筆圧に応じて色の濃さが変わるため、適切な力加減が身につけやすくなります。
シャープペンシルを使うと、芯を折らないように意識するあまり筆圧が弱くなってしまうことが多いので、筆圧のコントロールがしっかりと身に付くまでは鉛筆を使うことをおすすめします。(参考:なんで? ほとんどの小学校で現在もシャーペンが禁止されている理由 | キャリコネニュース (careerconnection.jp))
書字障害(ディスグラフィア)への対応
書字障害(ディスグラフィア)とは、学習障害の一種で、文字を書く際に著しい困難が伴う状態を指します。
書字障害に該当するお子さまの場合、一般的な書字の練習では改善が見られにくく、特別な支援が必要になります。
書字障害の特徴は、以下のとおりです。
<書字障害の特徴>
- 文字の配置や形をうまく捉えられない
一つの文字を書いても、歪んでしまったり、線が重なったりすることが多い。 - 字を書く速度が遅く、疲れやすい
単語や文章を書くスピードが非常に遅く、連続して書くと極端に疲れてしまう。 - 視覚と運動の連携が難しい
目で見た情報を手の動きにうまく反映できず、文字を見本通りに再現するのが難しい。
サポート方法としては、マス目つきのノートやマス目が色分けされたノート(例:カラーマスノート)を使用し、字を書く位置やバランスを取りやすくしたりするほか、書くこと以外の方法で学ぶ環境を整えることも大切です。
例えば、タブレットやパソコンを使って入力することで、書くことの負担を軽減しながら学習に取り組むことができます。
また、書字障害が疑われる場合は、学校や専門機関の支援を受けることも検討しましょう。学習支援員やカウンセラーと連携しながら、お子さまに最適な学習方法を見つけることが大切です。
書くのが苦手なお子さまにおすすめの勉強法4選
書くのが苦手なお子さまの場合、単に書字の練習量を増やすだけでは良い効果が現れないことが多いです。
特に、漢字や文字の書き取りの負担が大きいお子さまの場合は、楽しみながら効率良く学べるように工夫することが大切です。
この章では、具体的な勉強法として、漢字カードや体を使った学習法、視覚的に楽しい教材を活用する方法などをご紹介します。
これらの方法を取り入れることで、書くことに対する苦手意識を少しずつ軽減し、学習意欲を高めることができますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
書くのが苦手なお子さまにおすすめの勉強法4選①漢字カードで学習する
漢字カードは、漢字の形を段階的に学ぶのに非常に便利なツールです。
部首ごとにグループ化して覚えることで、漢字の形状やパターンが整理され、自然と書くことにも慣れていくことができます。
具体的には、まず、基本的な漢字やよく使われる漢字をカードにします。
市販の漢字カードを使うのも良いですが、お子さまの発達段階やレベルに合わせて、必要な漢字のみをピックアップした手作りカードを使うのも効果的です。
また、部首や同じ形のグループで分けると、漢字の関連性が理解しやすくなります。
加えて、毎日少しずつ進めることも大切なポイントです。1日に数枚ずつカードを見せて覚えさせることで、無理なく継続することができます。
また、何度も繰り返し反復して取り組むことで、より記憶の定着を図ることができます。
さらに、部首に注目しながら学習すると、見覚えのあるパーツが出てきたときに既習の知識を活かせるため、学習の効率を高めることができます。
<工夫のポイント>
- 関連性を意識する
例えば、「木」「林」「森」など、構造が似ているものをグループ化して学ぶと、違いが理解しやすくなります。 - 簡単な確認テストを取り入れる
一度覚えた漢字は、定期的にカードを使って復習し、忘れないようにするのも大切です。学習の進捗が可視化されると、自信もつきやすくなります。
書くのが苦手なお子さまにおすすめの勉強法4選②体を使って覚える
漢字や文字の形を覚える際に、手や体全体を使って覚えるのも非常に効果的です。
体を動かしながら文字の形を捉えることで、視覚と体の動きが連動し、記憶に定着しやすくなります。
具体的には、まず、手や指を使って空中に大きく文字を書くことから始めます。
簡単な漢字から始めて、部首や線の位置を確認しながら、空中でゆっくりと形を捉えることがポイントです。
大きく書くことで、文字全体の構造やバランスが視覚的に理解しやすくなります。
また、ホワイトボードを使うのもおすすめです。
ホワイトボードだと、書いたものがすぐに消せるため、失敗を気にせずに繰り返し練習することができます。
文字の形やバランスを確認しながら、何度でも気軽に書き直しができるため、細かい調整も行いやすいです。
<工夫のポイント>
- 筆圧を意識した練習
大きく書くことで、筆圧や線の強弱が意識しやすくなります。力加減を確認しながら適度な強さで線を引く練習をすると、実際にノートに書く際にも役立ちます。 - 楽しみながら書く
お子さまの好きな形や簡単な絵と組み合わせて文字を書くなど、ゲーム感覚で行うと、学習への意欲を高めることができます。
書くのが苦手なお子さまにおすすめの勉強法4選③視覚的に楽しい教材を活用する
視覚的な刺激がある教材や、お子さまが興味を持ちやすいキャラクターが登場する教材を活用すると、学習が苦手なお子さまでも積極的に取り組みやすくなります。
特に、低学年のお子さまの場合は、楽しみながら学べる教材を使うことで「書くこと」に対するポジティブな気持ちを育てることができます。
例えば、お子さまが好きなキャラクターが出てくる教材や、色や図解が豊富に使われている教材を選ぶと、学習がより楽しいものになります。
漢字ドリルやワークブックの中には、キャラクターと一緒に学べる形式のものも多く、視覚的に刺激を与える工夫がされています。
また、ドリルで学習する際には、終わったページにはシールを貼る、得点をつけるなど、学習の達成感を味わえる仕組みを作ると良いでしょう。
お子さまが自分で進捗を確認できるため、モチベーションを高めることができます。
<工夫のポイント>
- 筆圧を意識した練習
大きく書くことで、筆圧や線の強弱が意識しやすくなります。力加減を確認しながら適度な強さで線を引く練習をすると、実際にノートに書く際にも役立ちます。 - 楽しみながら書く
お子さまの好きな形や簡単な絵と組み合わせて文字を書くなど、ゲーム感覚で行うと、学習への意欲を高めることができます。
書くのが苦手なお子さまにおすすめの勉強法4選④視覚や聴覚を活用したマルチセンサリー学習
字を書く練習をする際には、視覚と聴覚を組み合わせて学習する「マルチセンサリー学習」の手法も効果的です。
目で見て声に出しながら書くことで、複数の感覚が連動し、記憶が強化されやすくなります。
特に、書字障害や発達障害があるお子さまには、このような方法が効果的です。
具体的には、まずカードやドリルを見て漢字の形を確認し、次にその文字を声に出して読む練習をします。
その次に、文字を声に出しながら空中に指で書いたり、実際にノートに書いたりします。
これにより、視覚や聴覚と連動させながら字を書くことができるため、記憶に残りやすくなります。
また、文字の読み方だけでなく、文字の書き順や部首の名前を口に出して言いながら書くのも効果的です。
例えば、「休」という漢字を書くときには「にんべんに、き」と口に出して書くと、目と耳から情報が入るため覚えやすくなります。
また、「川」という字を書く場合には「いち、に、さん」とカウントしながら書くと、書き順を記憶しやすくなります。
字を書くときにはリズムを持たせることで楽しみながら反復練習ができるので、ぜひ実践していただければと思います。
<工夫のポイント>
- リズムに合わせて学習
漢字を書くときには、リズムをつけながら口に出すと体で覚えやすくなります。例えば、「いち、に、さん」と口に出して書き順を数えるなどが効果的です。 - 定期的な復習
一度学んだ漢字も、定期的に同じ方法で復習することにより記憶の定着が図れます。カードやドリルを使って楽しく復習すると良いでしょう。
ディスグラフィア(書字障害)への理解と支援方法
お子さまが「書くこと」に強い困難を抱えている場合、その原因としてディスグラフィア(書字障害)と呼ばれる学習障害がある可能性があります。
ディスグラフィアとは、手先の微細運動機能に課題があるために、文字を書く際に著しい困難が生じる状態を指します。
ディスグラフィアのお子さまは、書字のスピードが遅い、文字のバランスが不安定、筆圧のコントロールが難しいといった課題を抱えやすく、一般的な書字の練習だけでは改善が見られにくい場合があります。
この章では、ディスグラフィアの特徴や具体的な支援方法について詳しく解説します。
ディスグラフィア(書字障害)の3つの特徴
ディスグラフィアのお子さまが書字の際に抱える主な困難については、以下のようなものが挙げられます。
- ① 漢字の形が覚えられない
- ② 文字を正確に書くのが難しい
- ③ 筆圧の調整ができない
それぞれについて、以下で順に解説します。
特徴① 筆圧が強すぎたり弱すぎたりする
ディスグラフィアのお子さまは、筆圧が強すぎたり弱すぎたりすることが多いです。
筆圧が強すぎるとペン先が紙に引っかかり、スムーズに書くことができなくなります。逆に筆圧が弱すぎると、文字が薄くなり、はっきりと読めなくなってしまいます。
また、筆圧の加減が安定しないため、書くこと自体に疲れを感じやすく、結果的に書字への抵抗感が増すケースも非常に多いです。
特徴② 漢字のバランスが取れない
漢字は、その構造上、左右対称や上下のバランスが重要なものが多いですが、ディスグラフィアのお子さまは文字の構造を正確に捉えることが難しい場合があります。
例えば、「顔」や「遠」のような複雑な漢字では、パーツの位置関係やバランスを保つことができず、文字が崩れたように見えてしまいます。
特徴③ 細かい文字が書けない
ディスグラフィアのお子さまは、微細な動きが必要になる文字の小さなパーツや細かい線を書くことが苦手です。
例えば、「曜」の右側のように、小さな線や角を組み合わせる部分では、線がつながってしまったり、逆に離れすぎたりと、文字が崩れやすくなります。
また、安定した大きさで書けないため、ノートの罫線に合わせて書くことも難しくなります。
ディスグラフィア(書字障害)の支援方法4選
ディスグラフィアのお子さまの支援においては、ただ文字を書く練習を繰り返すのではなく、書字以外の方法も取り入れてサポートしていくことが大切です。
以下では、具体的な支援方法をいくつかご紹介します。
支援方法① 筆圧や指先の調整を鍛える遊びや活動を取り入れる
筆圧の調整や微細運動のトレーニングを行うことで、書くことに対する抵抗感を軽減することができます。
また、トレーニングに際しては、遊びやレクリエーションを通じて楽しく技能を身につけていくことがポイントです。
具体的な方法は、以下のとおりです。
- 粘土やスライムで遊ぶ
粘土やスライムを握ったり伸ばしたりすることで、指先の力加減を自然に鍛えることができます。柔らかい素材を使うと、手にかかる負担も少ないためおすすめです。 - 握力ボールやクッションボール
握力を鍛えるためのボールを握ったり押したりすることで、指先や手のひらの筋力を高めることができます。指や手の筋力を高めることが、適切な筆圧を保つことにつながります。 - 指先で小さなものをつまむ練習
指先の細かい動きを鍛えるために、ビーズやクリップなどの小さなものをつまむ作業を取り入れるのも効果的です。これにより、細かい文字でもスムーズに書けるようになります。
支援方法② 書字に適した用具やノートを使う
ディスグラフィアのお子さまにとって、通常の鉛筆やノートは書きづらい場合があります。
そのような場合は、専用の道具やガイド付きのノートを使うことで、文字を書く際の負担を軽減することができます。
具体的なツールとしては、以下のようなものがあります。
- 太めの鉛筆やグリップ付き鉛筆
握りやすい太めの鉛筆やグリップ付きの鉛筆を使うと、手が疲れにくくなり、安定した書字が可能になります。特に、指先の力加減が難しいお子さまには、太めの鉛筆が適しています。 - ガイド付きのノート
罫線が広めのノートや、文字の大きさや位置をガイドしてくれるノートを使うと、文字のバランスが取りやすくなります。大きな文字から始め、徐々に小さい文字に挑戦すると、細かい文字でも負担なく書けるようになることが多いです。
支援方法③ 書字以外の方法で学ぶ機会を設ける
ディスグラフィアのお子さまにとっては、手で文字を書くこと自体が負担になる場合もあります。
そのため、書字以外の方法で学習を進める工夫を取り入れることも大切です。
例えば、デジタル機器を使ったり、口頭での出題や解答を取り入れたりすることで、学びの機会を広げることができます。
具体的な方法は、以下のとおりです。
- タブレットやパソコンを活用する
お子さまの負担を軽減するため、タブレットやパソコンを使った入力方法を取り入れるのも支援の一つです。特に、タブレットの場合はスタイラスペンで手書き入力もできるため、指先を動かす感覚を養いながら学習を進めることができます。 - 口頭で出題・解答する
文字を書くのが苦手な場合、学習した内容を口頭で確認することで知識を身につけていく方法もあります。書くことの負担が大きいために学習内容が頭に入りにくい場合は、音声を通じてインプット・アウトプットを行うことも大切な支援となります。
支援方法④ 専門家に相談し、適切な支援を受ける
ディスグラフィアのお子さまが書字に困難を抱えている場合は、専門家のサポートを受けることも大切です。
学校や支援機関には、発達の特性に合わせた支援を行う専門教員やスタッフが配置されていることが多く、個別の指導計画に基づいたサポートを受けることができます。
具体的には、以下のようなサポートを受けることができます。
- 学校の支援制度を利用する
多くの学校では、学習障害や発達障害を抱えるお子さまのための支援制度が設けられています。特別支援学級や学習支援員との連携を通じて、お子さまに合った支援方法を検討していきましょう。 - 発達支援センターやカウンセリングの利用
発達支援センターやカウンセリング機関では、ディスグラフィアのお子さまに特化した支援プログラムが提供されていることがあります。特に、言語聴覚士など専門性の高いスタッフからは、具体的な書字の練習方法や日常生活に役立つアドバイスを受けることができます。
なお、発達支援センターで支援を受ける際の大まかな流れは以下のとおりです。
① 初期評価
支援の開始前に、発達や学習の特性について評価を行います。
これにより、お子さまに必要な支援の内容や、優先的に身に付けるべきスキルを明確にすることができます。
② 個別支援計画の作成
評価の結果に基づき、お子さまの特性に合わせた個別支援計画を作成します。
具体的な支援方法や家庭でできる補助的な活動も含め、家庭と連携しながらサポートを進めていきます。
③ 定期的なフォローアップ
定期的に医師や専門家に相談し、支援計画を見直すことができます。
お子さまの成長に合わせて柔軟に対応できるほか、保護者さまの悩みについて話を聞いてもらうこともできます。
ディスグラフィアのお子さまが抱える書字の困難は、単純な練習だけで解消されるものではなく、個々の特性に応じた総合的なサポートが必要です。
筆圧の調整や指先のトレーニング、道具や環境の工夫、書字以外の方法を活用した学び、さらに専門家との連携が欠かせません。
また、書くことが苦手だと、学校の勉強にも苦手意識が生まれやすく、自己肯定感が下がってしまうことも多いです。
お子さまが自信を取り戻せるように、お子さまの特性やペースに合わせ、無理なく楽しみながら学べる環境を整えてあげることが大切です。
書くのが苦手なお子さまに家庭でできる4つのサポート方法
お子さまが「書くことが苦手」だと感じている場合は、日々のサポートや環境作りがとても重要です。
特に、お子さまがリラックスした状態で取り組むことのできる家庭での学習は、書字への苦手意識を軽減するのに非常に適した機会となります。
そこでこの章では、ご家庭でできる効果的なサポート方法について詳しくご紹介します。
家庭でできる4つのサポート方法① 毎日の積み重ねを大切にする
書字に苦手意識を持つお子さまにとって、一度に多くの練習をすることは、逆にストレスや抵抗感を強めてしまう原因になってしまいます。
そのため、一度にたくさん練習するのではなく、短時間でも毎日少しずつ続けることで「自分にもできる」という実感を持ち、書くことへの抵抗を和らげることが大切です。
また、書くことを習慣化することによって、自然と苦手意識が薄れていくことも期待できます。
毎日少しずつ書字練習に取り組むための具体的なポイントは、以下のとおりです。
短時間の目標を設定する
1日に取り組む時間は10分や15分など、お子さまの負担にならない程度に設定しましょう。
例えば、「毎日3つの漢字を書く」や「好きな単語を1行だけ練習する」といったように、具体的かつ小さな目標を設定すると良いでしょう。
取り組む時間が短いと集中力が持続しやすく、達成感も味わいやすくなります。
タイミングを決めて習慣化する
夕食後や学校から帰ってきた後など、決まった時間に取り組むことで、書字練習を毎日の生活リズムに自然と組み込むことができます。
また、毎日決まった時間に取り組むことで、「今は書く練習をする時間だ」と意識できるため、書くことが習慣化されやすくなります。
進捗を見える化する
お子さまが毎日の取組を確認できるように、シールやスタンプを使って進捗を記録する方法も効果的です。
日々の練習の成果が可視化されると、「できている」という実感が持ちやすく、学習に対する意欲も向上しやすくなります。
家庭でできる4つのサポート方法② ポジティブなフィードバックをする
お子さまが少しでも努力できたときには、その頑張りを認め、褒めることが大切です。
保護者さまが前向きな態度で応援してくれると、お子さまも自信を持って書字に取り組めるようになります。
保護者さまからのポジティブなフィードバックは、お子さまの書字に対する苦手意識を軽減し、モチベーションを維持することにつながります。
具体的な方法は、以下のとおりです。
小さな進歩を積極的に褒める
お子さまが少しでも上手に書けたときや、練習に真剣に取り組んだときには、その点を具体的に褒めましょう。
例えば、「今日はバランスよく書けたね」や「昨日よりもきれいな字だね」といった具体的な言葉で褒めると、お子さまは「自分の努力を認めてもらえた」と感じやすくなります。
褒めるポイントを明確にする
褒める際には、どの部分が良かったのかを具体的に伝えることが重要です。「字がきれいになった」「筆圧が安定してきた」など、何が改善したのかを指摘すると、お子さまも自分の成長を実感しやすくなります。
ご褒美システムを導入する
お子さまが取り組んだ分だけシールやポイントをため、一定のポイントで小さなご褒美を用意するのも効果的です。
特に、低年齢のお子さまの場合は、シールやスタンプで成果を記録して視覚的な達成感を得られやすくする方法がおすすめです。
家庭でできる4つのサポート方法③ 専門家と連携する
家庭だけで書字のサポートを行うことが難しい場合は、学校の先生やプロ家庭教師、心理士や発達支援の専門家と連携することも大切です。
特に、ディスグラフィアや発達障害などの特性があるお子さまの場合は、専門家と連携したサポートが不可欠です。
専門的な視点からのアドバイスを受けることで、ご家庭でのサポートをより効果的なものにできますので、ぜひさまざまな人と連携しながらお子さまの支援に取り組んでいただければと思います。
学校の先生に相談する
まず、最も身近な存在である学校の先生には、お子さまの困りごとについて相談し、教室でのサポート方法や、家庭でできる補助的な学習方法について一緒に検討していきましょう。
学校の先生は日々お子さまと接しているため、成長や特性に応じた具体的な意見をもらうことができます。
また、担任の先生だけではなく、発達障害や特別支援教育に関する専門性が高い先生に相談することも非常に重要です。
多くの学校では、特別支援教育の担当の先生(特別支援教育コーディネーター)が配置されていますので、困りごとがある場合は「担任の先生だけでなく、特別支援の先生にも相談したい」といった形で学校に伝えてみると良いでしょう。(参考:第3部 学校用(小・中学校):文部科学省 (mext.go.jp))
プロ家庭教師や専門の指導員を利用する
個別でのサポートが必要な場合は、発達障害専門のプロ家庭教師などに指導を依頼するのも良いでしょう。
専門的な知識を持つ講師であれば、書字に特化した学習法や個別対応が可能であり、お子さまが安心して学べる環境を整えることができます。
発達支援センターに相談する
発達支援センターでは、ディスグラフィアや発達特性に対応した支援プログラムが提供されています。
また、お子さまが直接受けるトレーニング(療育)だけでなく、家庭でできる簡単なトレーニング法やサポート方法も教えてもらえるため、ぜひ積極的に相談すると良いでしょう。
家庭でできる4つのサポート方法④環境づくりとリラクゼーション
書くことに対して苦手意識があるお子さまにとって、家庭内の環境は大切な要素です。
書字に取り組みやすい環境を整えたり、リラックスできる状況を作り出したりすることで、書くことに対するストレスを軽減できます。
具体的な方法は、以下のとおりです。
静かな場所を確保する
学習に集中できる静かな場所を用意することはとても大切です。
ご家庭でお子さまが書字の練習に取り組む際には、できるだけテレビやスマートフォンなどの音や視覚的な刺激が少ない環境を整えましょう。
静かで集中できる環境が整うと、お子さまも落ち着いて書字に取り組むことができます。
お気に入りの文房具を使う
筆圧を整えたり、書くことへの意識を高めたりするためには、好きな鉛筆やグリップなどの補助具を使うことも一つの方法です。
カラフルなグリップやキャラクターのついた鉛筆は、楽しく学べる道具としても活用できます。
また、緊張を和らげるためにストレスボールなどを用意し、気分転換しながら取り組むのも効果的です。
姿勢や持ち方をチェックする
正しい姿勢や鉛筆の持ち方は、書字のしやすさに影響を与えます。
椅子の高さや机の位置を調整し、お子さまが楽に字を書ける環境を整えてあげましょう。
また、筆圧が適切にコントロールできる持ち方を練習し、手や肩の疲れがたまりにくいようにすることも大切です。
書くのが苦手なお子さまに家庭でできる4つのサポート方法|まとめ
お子さまが「書くこと」に対して自信を持ち、楽しく取り組める環境を整えるためには、家庭でのサポートがとても大切です。
短時間でも毎日練習を積み重ねることや、小さな進歩であってもその都度ポジティブなフィードバックを行い応援することが、お子さまの「書く力」の向上につながります。
お子さまの成長や小さな成功を周りの大人が一緒になって喜ぶことで、書字に対するポジティブなイメージが形成され、苦手意識を少しずつ軽減することができます。
書くことが「嫌なこと」ではなく「やればできること」へと変わるように、お子さまのペースに寄り添ったサポートを続けていただければと思います。
書くのが苦手なお子さまの勉強法のまとめ
この記事では、書くことが苦手なお子さまの勉強方法や支援方法について詳しく解説してきました。
改めてポイントをまとめると、以下のとおりです。
<POINT>
-
- 書くことが苦手になる原因には、「漢字の形を覚えにくい」「筆圧が安定しない」「細かい文字を書くのが難しい」などがあります。
- 発達障害や書字障害(ディスグラフィア)のお子さまの場合、一般的な書字練習では効果が出にくく、特別なサポートが必要になることがあります。
- 家庭でのサポート方法としては、短時間でも毎日練習を続けることや、練習の成果を「見える化」して達成感を得られるようにする工夫があります。
- お子さまが頑張っているときには、小さな成長を具体的に褒めることで自信につながり、次へのモチベーションを育てやすくなります。
- 書くことに強い苦手意識がある場合は、学校や発達支援センターと連携し、専門的なサポートを受けることも大切です。
お子さまが書くことが苦手になる原因はさまざまであり、原因に応じて対策や支援を講じることが大切です。
また、書くことの苦手さの背景に発達障害や学習障害がある場合は、単に練習量を増やすのではなく、一人ひとりの特性に合わせた専門的なサポートを受けることが大切です。
私たちプロ家庭教師メガジュンでは、長年にわたり発達障害のお子さまのサポートを行ってきました。
書字障害のお子さまでも、無理なくお子さまのペースに合わせた指導を行うことで、自信を育みながら苦手さを軽減できるようサポートしてまいります。
- 「発達障害や学習障害について相談しても、一般的な説明だけで終わってしまい、結局どう関わればいいのか分からない」
- 「話を聞いてもらえるのはありがたいけれど、家庭で何をすればいいのか、具体的な改善策を知りたい」
などのお悩みがある方は、ぜひ一度プロ家庭教師メガジュンまでお問合わせください。
また、授業や面談はオンラインでも承っています。全国各地からご利用いただけるほか、海外にお住まいの方や帰国子女の方にもこれまでご利用いただき、多数のご好評の声をいただいてきました。
初回の授業・面談は無料ですので、オンラインで授業が受けられるか不安な方もお気軽にお問合せください。
一人でも多くのお子さまが、心身とも健やかに成長していけるよう一同全力でサポートしてまいります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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