ギフテッドの子どもが努力しないのはなぜ?原因と解決策を紹介!
ギフテッドのお子さまの中には、努力することが苦手だったり、努力を嫌がったりする方がいらっしゃいます。
特に漢字の書き取りや計算ドリルなど、学校の宿題になかなか手を付けようとしないなど、もどかしく感じている保護者さまも多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ギフテッドのお子さまが努力を嫌う理由と、その解決方法について詳しく解説していきます。
ギフテッド専門のプロ家庭教師が、16年以上にわたり培ってきたノウハウをお伝えしていきますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
- ギフテッドの子どもたちが努力をしない理由
- ギフテッドの子どもたちが努力しないことによって生じるデメリット
- ギフテッドの子どもたちが努力できるようになる指導方法
ギフテッドについて|IQによる定義と多重知性理論
この章では、ギフテッドの定義について解説していきます。
ギフテッドについて既にご存知の方は、「2.ギフテッドの子どもが努力しない理由」までお進みください。
ギフテッドについて|IQによる定義
ギフテッドには様々な定義がありますが、一般的にはウェスクラー式知能検査における全検査IQ(FSIQ)が130以上の人のことを指します。
ウェスクラー式知能検査とは、日本のみならず世界で広く用いられている知能検査の一つで、検査数値の平均が100、標準偏差が15になるように作られています。
よって、全検査IQ85~115の区間には全体の約68%の人が該当し、ギフテッドに相応するIQ130以上には約2%が該当します。
- IQ130以上(2.7%)…非常に優れている(いわゆるギフテッド)
- IQ120~129(6.4%)…優れている
- IQ110~119(15%)…平均を上回る
- IQ90~109(47%)…平均
- IQ81~89(14%)…平均を下回る
- IQ70~80(5.8%)…境界知能(知的障害とのグレーゾーン)
- IQ70未満(2.2%)…知的障害に該当
「ギフテッド」と聞くと、稀有な才能を持った人――いわゆるエジソンやアインシュタインのような人物を想像するかもしれませんが、このIQの定義によると、50人に1人程度はギフテッドに該当することになります。
つまり、学校のクラスでいちばんIQが高い子はギフテッドに相応するようなイメージです。
このように考えると、ギフテッドはマイノリティ(少数派)ではあるものの、決して珍しくはなく身近な存在であることが分かります。
ちなみに、ギフテッドとは生まれつき知的能力(認知能力(※))が高い性質のことを指すため、後天的な努力によって高い学力やスキルを得た人をギフテッドと呼ぶことはありません。
これに対し、物事に前向きに取り組む姿勢やコミュニケーション能力など、テストで測ることのできない力を「非認知能力」と呼びます。
また、英才教育によって後天的に“ギフテッドになる”ことも定義上は不可能であると言えます。
ギフテッドとは|多重知性理論
これまで述べてきたIQによる定義のほかにも、芸術や音楽、運動などの分野において突出した能力を持っている人をギフテッドと呼ぶこともあります(知的能力が高い人をギフテッド、それ以外の才能を持つ人をタレンテッドと呼んで区別することもあります)。
知的能力以外の才能を定義する際には、ハーバード大学の教授であるハワード・ガードナー氏が提唱した「多重知性理論」を参照することがあります。
多重知性理論では、芸術や音楽、運動といった才能のほかにも、他者へ共感する力やコミュニケーション能力、自然や博物に親しむ力などを8つの知性として定義しています。
知的能力や運動能力以外にも、人間には様々な能力が備わっています。
お子さまの強みを見つける際には、こうした8つの知性を参考にするのも良いでしょう。
① 論理・数学的知性
② 言語・語学知性
③ 視覚・空間的知性
④ 対人的知性
⑤ 音楽・リズム知性
⑥ 身体・運動感覚知性
⑦ 博物学的知性
⑧ 内省的知性
①論理・数学的知性
論理的なパターンや関係性に気づき、抽象的な概念を理解するのが得意です。
いわゆる学力と近い能力ですが、教科としての数学や理系科目が得意なだけではなく、数字を扱った説明や論証が得意で、物事の規則性や法則性を導き出して体系化することができます。
- 規則性やパターンの研究が好き
- 課題の設定が得意
- 実験が好き
- 話の矛盾に気づく
- 質問が論理的 など
②言語・語学知性
話をしたり文章を書いたりするなど、言葉を使いこなすことが得意です。
教科としての国語・英語が得意なだけでなく、論理的な話し方や人を引きつける話し方ができるので、ディベートや演説にも説得力があります。
- 本を読むのが好き
- 人を惹きつける文章を書くのが得意
- 話が上手い
- 人前での発表や演説が得意 など
③視覚・空間的知性
空間認識に長けているため、絵や設計図を書くことが得意です。
例えば、迷路を一目見ただけでゴールが分かるなど、絵や図を見たときに一瞬で細部まで感覚的に理解できてしまいます。そのため、「どうしてわかったの?」と聞かれたときに言葉で上手く説明できないことがあります。
- 図や絵を描くことが好き
- プラモデルなどの組み立てが得意
- 映像を丸ごと記憶できる
- 頭の中で考えた風景やキャラクターをイラストにすることが得意 など
④対人的知性
他人の気持ちや感情を敏感に感じ取り、周囲の人が求めていることを察知することができます。
コミュニケーション能力が高く、リーダーシップを取ることに長け、発言や行動で周囲のモチベーションを高めたりすることができます。
- いろいろな人と話すことが好き
- 友だちが多い
- 雰囲気の異なる様々なグループに所属している
- コミュニティの中心になることが多い など
⑤音楽・リズム知性
メロディーやリズム、ピッチの識別や再現が得意で、音程の聞き分けもできます。
作詞や作曲の能力が高く、音楽を聞いただけですぐにピアノで再現できたり、言葉の音やリズムを活用して韻を踏んだ歌詞を書いたりすることが得意です。
- 音楽を聴くのが好き
- 楽器を演奏したり、歌ったりするのが好き
- 曲の共通点を見つけることが出来る
- 楽器の上達が早い など
⑥身体・運動感覚知性
ダンスや演技など自分自身の身体で感情を表現したり、物を作り変えたりすることが得意です。
また、手先が器用で芸術的な作品を作ることができたりするほか、運動神経が良く、いろいろなスポーツをそつなくこなせる人もいます。
- 運動やスポーツが好き
- 役になりきるのが得意
- 実際に触れて感じたり考えたりすることが好き
- ものづくりが得意 など
⑦博物学的知性
身の回りの物事に対して高い興味関心を示し、疑問を持ち、その違いをまとめたり共通点を見つけたりすることが得意です。
自分で基準や視点を決めて、得た情報や知識を分類・整理することができます。
- 動物や生物が好き
- 自然を観察するのが好き
- 得た知識を体系化してまとめるのが得意 など
⑧内省的知性
自分自身のことを正確に把握し、それに基づいた行動を取るのが得意です。
自分の得意なことは他の人の分も進んで手伝ったり、苦手なことは早めに相談したりすることができます。また、自分の関心に沿って研究を続け、大きな成果を得ることがあります。
- マイペースに行動する
- 周りに流されず自分の意志を貫く
- 関心のあることには徹底的に詳しくなる など
ギフテッドの才能の見つけ方・伸ばし方
知的な能力による定義(IQ130以上)におけるギフテッドの出現率は約2%ですが、上記で述べたような知的能力以外の音楽や芸術、運動やコミュニケーション能力といった様々な才能も含めると、ギフテッドの出現率はより高いと言えるでしょう。
8つの知性は一つだけ突出して現れる場合もあれば、複合的に現れる場合もあります。
隠れた才能を持っているお子さまもいらっしゃるため、幼いころから様々な物事に触れ、その子が持っている能力を刺激し開花させることが大切です。
お子さまが興味を持ちそうなイベントなどはもちろんのこと、一見興味が無さそうなことでも幅広く様々なことに触れる機会を設け、お子さまが興味関心を持つ対象を探していくのがおすすめです。
例えば、
- 博物館や美術館に連れていく
- 映画や演劇を観に行く
- いろいろなスポーツに挑戦させる
- 様々なジャンルの本を用意して、いつでも読めるようにしておく
などの機会を提供してあげることがポイントです。
また、受験期やそれより少し前の年齢のお子さまであれば、学校のオープンキャンパスに足を運ぶのもおすすめです。
オープンキャンパスでは、その学校の特色を知ることができます。加えて、ギフテッドのお子さまの中には、学校の勉強が簡単過ぎてつまらないと感じる方がいますが、「中学(高校、大学)に進学すれば、こんな高度な勉強ができるんだ!」とモチベーションを高めることもできます。
また、ギフテッドのお子さまはクラスメイトとの知的レベルに差があるため、周りの子どもたちと話が合わなくて困っているという子もいます。
オープンキャンパスに足を運ぶことで、ギフテッドのお子さまは進学先の学校では高度な勉強ができ、さらに知的レベルの近い子たちと交流できるという具体的なイメージを持つことができます。
そのため、受験を控えたギフテッドのお子さまにとってオープンキャンパスは非常におすすめとなります。
さらに高い知能を持っていて、特定の分野について突出した知識がある(例:小学生で既に相対性理論を理解している)などの場合は、大学が開催する社会人向けの講座やセミナーなどに参加するのも良いでしょう。
知的好奇心を満たすことができるほか、様々な年齢の人と交流したり、大学の関係者の人たちと接点を作ったりすることで、お子さまの人生の活路が見出せることもあります。(参考:「複素解析を習いたい」算数塾に現れた小4 世紀の超難問に挑む:朝日新聞デジタル (asahi.com))
お子さまに様々な経験をさせたり、いろいろな場所に連れて行ったり、本を買い与えたりするのは大変ではありますが、思わぬところに子どもたちの「好き」や「得意」があることもあります。
また、たとえ才能の開花にはつながらなくても、様々な体験をした子どもは勉強に前向きに取り組めたり、困難な課題にも立ち向かえたりするようになるとも言われています。(参考:令和2年度青少年の体験活動に関する調査研究結果報告 ~21世紀出生児縦断調査を活用した体験活動の効果等分析結果について~:文部科学省 (mext.go.jp))
ですので、お子さまには勉強だけでなく、ぜひ様々な体験や経験をしていただければと思います。
ギフテッドの子どもが努力しない理由
ギフテッドのお子さまが努力をしなかったり、努力することを嫌がったりする理由には様々なものがありますが、概ね以下の3つに分類することができます。
① 努力しなくてもできてしまう
② 努力しなければならない理由に納得できていない
③ 努力しても上手くいかないことを恐れている
これら3つの理由について、以下で順に解説していきます。
ギフテッドの子どもが努力しない理由①努力しなくてもできてしまう
まず、ギフテッドのお子さまが努力しない理由で最も多いのが「努力しなくてもできてしまう」というものです。
例えば、計算ドリルや漢字の書き取りなどの反復練習は、ギフテッドのお子さまにとって「すでに習得しているのに、なぜ何度も練習しなくてはいけないの?」と感じてしまうものです。
面倒くさいなぁと思いながらも渋々取り組んでくれれば良いのですが、保護者さまや学校の先生が「宿題なんだからちゃんとやりなさい」と注意しても、「自分にとっては必要ない!」と言い張ってなかなか取り組んでくれないというケースもあるのではないでしょうか。
ここで大人が「それでも宿題なんだから…」と言い聞かせても、話が平行線になってしまうため、あまり得策ではありません。
このようなケースにおいては、ギフテッドのお子さまの主張を一定認めつつ、反復練習することのメリットを論理立てて説明することが重要です。
というのも、ギフテッドのお子さまの主張は決して間違ったものではなく、一人ひとりの習熟度に合わせて宿題の内容や量を調整するのが最も望ましい形ではあります。
一方で、学校の先生1人に対して子どもが30人という現状の日本の学校では、なかなかそこまできめ細やかな対応をすることは難しいのも事実です。
また、ギフテッドのお子さまにとっては必要の無い反復練習も、他の子にとっては必要であるということを理解することも非常に大切です。
前述のように、ギフテッドが人口に占める割合は全体の約2%に過ぎません。
ギフテッドのお子さまは、ある意味ではマイノリティとして今後の人生を歩んでいくことになりますので、ギフテッドではない人たちがどの程度の能力を持っていて、どんな訓練を経て技能を習得していくのかを子どもの頃から知っておくことはとても大切です。
ですので、「自分はもうできるから、反復練習はしたくない!」と主張するお子さまに対しては、
- あなたの主張は間違ってはいないけれど、先生が一人ひとりに合わせて宿題を出すのは現実的に不可能
- あなたのようにすぐには覚えたりできない人が、どんな訓練をして覚えられるようになるのか、知っておくのも勉強の一つ
ということをきちんと説明することが大切です。
ギフテッドのお子さまは高い理解力を持っていますので、落ち着いて説明すれば理解してくれる場合が多いです。
また、合理性を重視するお子さまの場合は、「宿題をやらずに先生やお母さん・お父さんからいちいち注意されるよりも、さっさとやってしまった方が楽じゃない?」と提案するのも良いでしょう。
ギフテッドの子どもが努力しない理由②努力しなければならない理由に納得できていない
ギフテッドのお子さまの中には、「言われたからやる」というのではなく、「自分で納得した上でやりたい」という意識の強い方がいらっしゃいます。
このようなお子さまの場合、単に「反復練習は大事」「宿題はきちんとやるもの」と伝えても、なかなか自分から取り組もうとしません。
納得感を重視するギフテッドのお子さまの場合は、お子さまが納得できるような理由をきちんと説明することが大切です。
例えば、計算ドリルの基礎問題をコツコツやることを嫌がるお子さまの場合は、
- 基礎を定着させないと、応用問題でつまずいてしまうことが多い
- その時は分かっていても時間が経つと忘れてしまうので、何度も繰り返すことが大切
といったことを丁寧に説明します。
小学校低学年など内容が簡単なうちは、「そうはいっても応用問題も解けるし、忘れてしまうこともない」となかなか実感が持ちづらい面もありますが、早い段階から繰り返し伝えることが一つ目のポイントになります。
併せて、努力によってどのような結果(成果、メリット)がもたらされるのか、見通しや実感を得させることも非常に重要です。
例えば、小学校の内容であっても、基礎的な計算や漢字は大学受験まで使い続けます。
中学受験や高校受験の問題を見せながら、「今習っている知識は、先々になっても使うものだよ」と具体的に示してあげると良いでしょう。
また、たくさん計算練習や漢字練習をすれば、それだけ先生の評価も高くなりますし、出された宿題を期日までに出すだけで成績は上がります。
本質的なメリット(学力の定着)以外にも実利があることにあまり気付いていないお子さまもいるため、改めて伝えるのもおすすめです。
さらに、前述のように繰り返し練習することで、その分記憶は定着しやすくなります。
少し前に習った内容でも忘れずに解くことができたら、「あの時に繰り返し練習した成果だよ」など、努力が結果に結びついているという実感が持てるように声掛けを行うと良いでしょう。
ギフテッドの子どもが努力しない理由③努力しても上手くいかないことを恐れている
ギフテッドのお子さまの中には、失敗することや上手くいかないことを恐れ、高い目標に向かって努力することを避けてしまうタイプの方がいらっしゃいます。
このタイプのお子さまは、上述の「①努力しなくてもできる」「②努力しなければならない理由に納得できていない」というお子さまとは少し傾向が異なります。
このタイプのお子さまは、簡単な反復練習を嫌がることはあまり無く、逆に難易度の高い問題が解けなかったときに「解けるように努力しよう」ではなく「もうやりたくない」となってしまうことが多いです。
「もうやりたくない」とお子さまが感じてしまう背景には、失敗することへの恐れがあると考えられます。
ギフテッドのお子さまは、大半のことを卒なくこなせてしまうがゆえに、失敗するという経験があまりありません。
そのため、ギフテッドのお子さまにとっては、一度の失敗(=問題が解けなかった)が非常にショックな出来事に思えてしまい、「もう失敗したくない」という気持ちが強くはたらいて、もう一度挑戦することができなくなってしまいます。
また、ギフテッドのお子さまの中には、問題が解けることや何でも失敗せずにできることが自分の価値であり、問題が解けない自分や失敗してしまう自分には価値が無いと思っている方もいます。
これは、条件付き承認(※)が多い家庭のお子さまに多いケースではありますが、ギフテッドのお子さまの場合、ご家庭で条件付き承認をしていなくても、このような心理状態に陥ってしまうことがあります。
というのも、学校では「勉強ができる子が先生に褒められる」「先生の指示に従えば褒められる」というように、条件付き承認とよく似た指導がされる場合があります。
この指導自体は、子どもたちに社会性を身に付けてもらうために必要なものとも言えますが、ギフテッドのお子さまがこうした指導を真に受けすぎると、条件付き承認を受けているのと同じような感覚になり、「自分が認められているのは勉強ができるからだ」と認知が偏ってしまうこともあります(このケースは真面目な性格のギフテッドのお子さまに多いです)。
このようなギフテッドのお子さまの場合は、
- 失敗するのは普通のことであり、怖がらなくても良い
- 失敗しても成功しても、あなたはそのままで十分価値がある
ということを伝えるのが大切です。
「失敗するのは普通のこと」と思えるようになるためには、本人にたくさん失敗させるのが最もシンプルな方法です。
ですが、失敗を極度に恐れるお子さまの場合、難題にチャレンジさせ失敗することで過度にストレスが掛かってしまい、結果としてより失敗を恐れたり、無気力や逃避行動につながったりすることもあるため、無理は禁物です。
本人が極度に失敗を恐れている場合は、本人ではなく周りの人の失敗などから少しずつ学んでいくという方法がおすすめです。
「この問題は先生も最初は解けなかったんだよ」「6年生(お子さまより上の学年)でもこれを解ける人は少ないよ」などと声を掛け、失敗することのハードルを下げていきましょう。
また、たとえチャレンジできなくても「授業を受けてくれてありがとう。○○さんとお話しできて楽しかったよ」と毎回丁寧に声を掛け、お子さまに安心感を持ってもらうことも非常に大切です。
この人は自分のことを丸ごと受け入れてくれるのだなと分かると、お子さまは「失敗しても失望されない、大丈夫」と思えるようになり、難しい課題にもチャレンジできるようになります。
失敗を恐れるお子さまの場合、背景には自己肯定感の課題があることも多く、改善まで少し時間が掛かることもありますが、焦らず見守ることが大切です。
ギフテッドの子どもが努力しない理由と対策のまとめ
この記事では、ギフテッドのお子さまが努力しない理由と、ギフテッドのお子さまが努力できるようになるための声掛けや接し方について詳しく解説してきました。
改めてポイントをまとめると、以下のとおりです。
- ギフテッドのお子さまが努力しない理由には、「①努力しなくてもできる」「②努力しなければならない理由に納得できない」「③失敗を恐れている」などがある
- ギフテッドのお子さまが努力しないときは、努力が必要な理由を論理的に説明することが大切
- 失敗を恐れるタイプのお子さまの場合は、自己肯定感を育みながら、失敗に慣れさせることがポイント
この記事では、ギフテッドのお子さまが努力しない理由を3つに分けて解説してきましたが、実際のケースでは理由が複合的に重なっていることもあります。
具体的な指導方法については以下の指導実例の記事にまとめていますので、ぜひ併せてご覧いただければと思います。
なお、ギフテッドのお子さまが努力しない場合、短期的には問題が生じないケースも多いです。
反復練習しなくても計算はできるし、漢字も書けるというお子さまの場合、中学生くらいまでは「別に頑張らなくても大丈夫」という姿勢で問題無いこともあります。
ですが、高校以上になって勉強の内容が高度になると、ギフテッドのお子さまであってもコツコツ学習しないと次第に追いつけなくなるかもしれません。
また、学校の勉強は問題無くこなせても、社会人になってからコツコツと何かを続ける習慣が身に付いていないと、仕事が長続きしなかったり、周りからの評価を得られなかったりする可能性もあります。
「努力すること」や「努力できること」は一人の人間として身に付けるべき大切な能力です。
ぜひこの記事を参考にしていただき、お子さまが「努力できる人」になれるようサポートしていただければと思います。
また、ギフテッドのお子さまは、周りと比べて発達が早く、保護者さまがアドバイスや注意をしても反論してなかなか聞き入れてくれないこともあるかと思います。
そのようなときには、ギフテッドの指導に長けたプロ家庭教師など、高い専門性を持つ指導者の力を借りることもおすすめです。
私たちプロ家庭教師メガジュンでは、お子さま一人ひとりに徹底的に寄り添い、単なる学力向上だけでなく、お子さまが自分自身で伸びていける力を身に付けられるようサポートいたします。
ギフテッドの性質を踏まえた学習指導を受けたいとお考えの方は、ぜひ一度プロ家庭教師メガジュンをご検討ください。
また、授業や面談はオンラインでも承っています。全国各地からご利用いただけるほか、海外にお住まいの方や帰国子女の方にもこれまでご利用いただき、多数のご好評の声をいただいてきました。
初回の授業・面談は無料ですので、オンラインで授業が受けられるか不安な方もお気軽にお問合せください。
一人でも多くのお子さまが、心身とも健やかに成長していけるよう一同全力でサポートしてまいります。
最後までお読みいただきありがとうございました。