通信制高校のスクーリングの回数は?頻度・内容・費用まで徹底解説!

通信制高校を選ぶ際、「スクーリングの回数」は多くの生徒や保護者さまが気にされる重要なポイントです。

どのくらいの頻度で通う必要があるのか、内容はどのようなものなのか、費用はどうか、卒業に影響するかなど、不安や疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。

この記事では、スクーリングの概要から必要な回数、実施場所や形式、費用、さらには実際の体験談まで詳しく解説します。

スクーリングに関する不安を解消し、最適な学校選びの参考にしていただける内容となっていますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

発達障害・ギフテッド専門のプロ家庭教師
妻鹿潤
・16年以上1500名以上の指導実績あり
・個別指導塾の経営・運営でお子様の性質・学力を深く観る指導スタイル
・yahooやSmartNews、Newspicksなどメディア向け記事も多数執筆・掲載中

▼目次

通信制高校のスクーリングの概要と目的

スクーリングとは、通信制高校において生徒が参加する対面授業のことです。

通信制高校では、普段はオンラインや教材を使った自宅学習が中心となりますが、スクーリングはこれらの自宅学習を補完し、教員と直接やり取りしながら学習の定着度合いを確かめるために実施されます。

実施方法は学校やコースにより異なり、定期的に行うものや短期集中型など、さまざまな形式があります。

もともと「schooling(学校教育)」を意味しますが、現在では通信制教育における対面授業を指す言葉として広く使われています。

通信制高校におけるスクーリング

通信制高校では、スクーリングが単位取得の必須要件となっています。そのため、生徒は学校の本校や地域の学習拠点、指定施設などで行われるスクーリングに参加する必要があります。

スクーリングは、正式には「面接指導」と呼ばれ、各教科・科目ごとに定められた時間分出席しなければ単位認定されません。

スクーリングの目的は以下のとおりです。

  • 単位取得の条件
    スクーリングは単位認定に必要な条件の一つであり、文部科学省により必要時間数が定められています。
  • 学習内容の補完
    スクーリングを通じて、自宅学習では理解しづらい内容や実技を伴う科目を補うことができます。
  • 生徒間の交流促進
    通信制では生徒同士の交流の機会が限られますが、スクーリングを通じて他の生徒と関わる機会を持つことができます。

スクーリングは、教科・科目ごとに1単位あたりの必要回数が設定されています。主な基準は以下のとおりです。

教科・科目 添削指導回数
(レポート)
面接指導回数
(スクーリング)
国語、地理歴史、公民、数学 3回 1回
理科 3回 4回
体育 1回 5回
保健 3回 1回
芸術、外国語 3回 4回

 

例えば、地理歴史で必修科目「世界史A(2単位)」と「日本史B(4単位)」を履修する場合、必要なレポートとスクーリングの回数は以下のとおりとなります。

  • 添削指導(レポート)
    1単位あたり3回の添削指導が求められるので、レポートの提出回数は以下のようになります。
    o 世界史A(2単位)…3回×2単位の計6回
    o 日本史B(4単位)…3回×4単位の計12回
  • 面接指導(スクーリング)
    1単位あたり1回の面接指導が求められるので、スクーリングの回数は以下のようになります。なお、1回の授業時間は全日制高校と同様の50分です。
    o 世界史A(2単位)…1回×2単位の計2回(100分)
    o 日本史B(4単位)…1回×4単位の計4回(200分)

スクーリングは単位認定の必須要件となっているため、レポートを提出して添削指導を全て終えたとしても、スクーリングを欠席すると単位が取得できない点には注意が必要です。

なお、卒業要件は各校ごとに定められており(74単位以上)、3~4年掛けて卒業に必要な単位を取得していくことになります。

通信制高校のスクーリングの頻度・日程

通信制高校では、一人ひとりの生徒の状況や生活スタイルに対応できるよう柔軟なスクーリング制度が設けられており、頻度や日程もさまざまです。

スクーリングの頻度

スクーリングの頻度は「週1回型」「月1回型」「年数回型」の概ね3つに分けられます。それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • 週1回型
    毎週通学して授業を受ける形式。学習の進度を細かく確認できる点がメリットです。
  • 月1回型
    毎月決まった日に通学する形式。学校から遠方に住んでいる場合や、忙しくて頻繁にスクーリングに参加できない生徒に適した形式です。
  • 年数回型
    夏休みや冬休みなど特定の期間に集中的に通学する形式。学習時間を一括で確保できる点がメリットです。

スケジュール日程の調整

多様な背景や状況にある生徒に対応するため、スクーリングの日程を柔軟に調整できる制度が設けられている場合があります。

例えば、体調不良や家庭の事情でスクーリングに参加できなかった場合に振替対応が可能な学校があります。

また、全日制・定時制・通信制の3つの課程を同一校内に設置し、生徒がこれらの課程間を柔軟に移動しながら学習できる「フレキシブル形式」の高校の設置も進んでいます。(参考:新しいタイプの定時制・通信制高校「フレキシブルハイスクール」(愛知県教育委員会)

「フレキシブル形式」の学校では、生徒の都合に応じて平日・夜間・週末にスクーリングを設定できるだけでなく、オンライン授業との併用や他の課程(全日制・定時制)からの科目履修も可能となっています。

通信制高校のスクーリングの免除について

スクーリングの一部が免除される仕組みもあります。

というのも、近年ではオンライン授業や映像授業が充実しており、自宅にいながら対面授業と遜色ない授業が受けられるようになっています。

オンライン授業や映像授業によってスクーリングと同程度の学習の成果が得られた場合は、「10分の6以内の時間数を免除することができる」と定められています。(出典:高等学校学習指導要領(平成 30 年告示)第1章総則第2款5(5))

また、複数のメディアを併用する場合は、合計で10分の8以内の免除が可能です。

そのため、複数のメディアを利用するとスクーリングの大部分が免除可能になり、このルールを使ってスクーリングの負担を最小限に抑えることができます。

<メディア利用によるスクーリング免除の例>

  • 4単位200分のスクーリングが必要な場合
    →10分の8が免除されると40分のみのスクーリングで単位認定が可能

このような免除の制度により、遠方に住んでいたり、アルバイトで忙しかったり、学校に行くのがしんどいと感じる生徒であっても、少ない負担で単位を取ることができるようになっています。

ただし、すべてのスクーリングが免除されるわけではなく、免除された残りのスクーリングには必ず参加する必要があります。

これを欠席すると単位が取得できないため、きちんと参加するようにしましょう。

スクーリングは自宅学習を補完し、学習の定着度合いを確認する大切な機会であり、単位取得のための必須条件となっています。

スクーリングの頻度や形式は多様であり、振替を含めて柔軟に調整できる学校も増えてきています。加えて、オンライン授業や映像授業などを利用することで、スクーリングの大幅な免除も可能となっています。

ただし、スクーリングの機会を全くのゼロにすることはできず、単位取得のためには最低限の通学が必要です。通信制高校に進学する場合は、スクーリングの機会を大切にし、日々の学びをより充実させていただきたいと思います。

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通信制高校のスクーリングの実施場所

スクーリングの実施場所や授業形式は学校によって異なり、一人ひとりの生活スタイルや学習ニーズに応じた様々な選択肢が用意されています。

通信制高校のスクーリングは、通常、「学校本校」「地域の学習拠点」「指定施設」のいずれかで実施されます。

それぞれの実施場所の特徴について、以下で詳しく解説します。

学校本校でのスクーリング

学校本校でのスクーリングは、通信制高校の中で最も一般的な形式です。学校本校でのスクーリングでは、全日制高校で行われるような対面式の授業が実施されます。

各教科の先生が直接授業を行い、生徒とのやり取りを通じて学習が進められます。生徒はこの授業で、課題の理解を深めたり、実技やグループワークに参加したりすることができます。

学校本校には、多くの場合、理科室や体育館などが設置されています。そのため、理科の実験や体育の授業などの実技科目もしっかりと学ぶことができます。

学校本校でのスクーリングのメリットとしては、

  • 他の生徒と交流でき、全日制高校と同じような学校生活の一部を体験できる。
  • 先生と直接コミュニケーションを取ることができ、理解を深められる。
  • 実技科目やグループワークを実施しやすい。

などが挙げられます。

一方、デメリットとしては、

  • 遠方から通う生徒の負担が大きい。
  • 学校や教室に苦手意識がある生徒にとっては、心理的な負担がある。

などが挙げられます。

学校本校でのスクーリングは最も一般的な形式ですので、学校説明会やオープンキャンパスで教室の雰囲気をよく確認するとともに、通学時間が長くて負担にならないかどうかなども事前にしっかりと調べておきましょう。

地域の学習拠点でのスクーリング

地域の学習拠点でのスクーリングは、通信制高校が地域ごとに設置した学習拠点やサテライト校で行われます。

地域ごとに比較的多くの拠点が設置されているため、通学の負担を軽減しやすいのが特徴です。

また、地域拠点での授業は小規模なクラスで行われることが多く、生徒一人ひとりに合わせたサポートが受けやすくなります。

少人数であるため、「大人数の教室がしんどい」という方も安心して通学し、学習に取り組むことができます。

デメリットとしては、施設や設備が学校本校に比べて限られているという点が挙げられます。

地域拠点には普通教室のみが設置されていて、理科室や音楽室、体育館などが無い場合があります。

そのため、特別教室や体育館で授業を実施する必要がある場合は、学校本校や指定施設のものを利用するケースがあります。

また、お住まいの地域によっては「地域拠点も遠い」という場合がありますので、学校本校や地域拠点の立地をよく確認し、通いやすい学校を選ぶことが大切です。

指定施設でのスクーリング

指定施設でのスクーリングは、通信制高校が提携している施設や、外部の施設を利用して行われるものとなります。

これは、学校の本校や地域の学習拠点では実施しきれない実技系の授業や、特別な学習環境が求められる場合に利用されます。

例えば、スポーツ・音楽・美術・デザインなどの専門的な実技科目は、学校本校や地域の学習拠点では十分に対応できない場合があります。このため、専門的な施設(体育施設やスタジオ、工房など)を借りて授業が行われることがあります。

併せて、指定施設で行われる授業は専門性が高い場合も多く、その分野のプロが外部講師として指導することもあります。そのため、デザインや工芸といった専門的な知識を身に付けたい方にとっては、絶好の機会となります。

ただし、指定施設を利用する場合は、施設使用料や教材費が別途かかることがあるため、費用について確認しておくことが大切です。

また、指定施設が遠方にある場合は通学の負担が大きくなる場合もありますので、指定施設へのアクセスについても事前に調べておくと良いでしょう。

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通信制高校のスクーリングへの参加方法

スクーリングに関して、「服装は?」「持ち物は?」といった疑問がある方も多いのではないでしょうか。

スクーリング時の服装や準備物については、学校のルールや授業の内容によって異なります。

制服の有無のほか、実技科目では特別な持ち物が必要になったり、服装も動きやすいものが求められたりすることがあります。

さらに、授業の予習や復習、体調管理など、効率良く学ぶための事前準備も大切です。

以下では、スクーリングの準備や参加方法について詳しく解説します。

通信制高校のスクーリングの持ち物

スクーリングに参加する際には、授業内容に応じた持ち物を用意しましょう。

基本的な持ち物は教科書・ノート・筆記用具です。これに加えて、問題集や参考書、資料集や副読本が必要になる場合があります。

学校から必ず事前に案内がありますので、よく確認し、分からない点があれば学校に直接問い合わせるようにしましょう。

実技科目の場合は、体操服や体育館シューズ、エプロン、三角巾などそれぞれの教科に応じた準備物が必要になります。

こちらも事前に案内がありますので、よく確認して準備を進めましょう。

場合によっては、学生証や弁当・水筒が必要になる場合もあります。飲み物や昼食については、校内に食堂や購買部があるのか、昼休みに外に買いに行って良いのかどうかなどを確認しておくと良いでしょう。

通信制高校のスクーリング時の服装

スクーリング時の服装は、学校の規則や授業の内容によって異なります。

指定の制服がある場合は、学校の指示に従い、着用の上で通学しましょう。制服が無く「標準服」といった形で指定されている場合も、学校の案内に従い、ルールに沿った服装で通学しましょう。

また、学校によっては服装に関して全く指定が無い場合もあります。

その場合は基本的にどんな服装でも構いませんが、社会通念上の一般的なマナーとして、動きやすく清潔感のある服装を心がけると良いでしょう。

なお、体育の授業がある場合は、ジャージやスニーカーなど運動に適した服を準備する必要があります。

家から運動着を着用していって良い場合もありますし、学校で着替えなければならない場合もあります。学校のルールを確認し、規則に沿った服装で通学しましょう。

通信制高校のスクーリングの準備

スクーリングの際には、できるだけ予習をして参加することが望ましいと言えます。

特に、数学や物理などは、授業の中だけで公式や定理を理解しきるのが難しい教科です。なので、できれば事前に教科書に目を通しておき、その日習う内容を大まかに把握しておくとともに、理解が難しそうなポイントを明らかにしておきましょう。

また、授業の開始時間に遅れないよう、移動時間や通学経路を事前によく確認しておくことも大切です。

特に、月1回のスクーリングや短期集中型のスクーリングの場合は、電車やバスの乗り継ぎなどで思わぬハプニングが起きることもあります。

乗り換えの経路をよく確認するともに、万一遅延や体調不良などに見舞われた際には、遅延証明を取得したり、医療機関を受診して学校に報告したりといった対応についても一通り確認しておきましょう。

スクーリングについては振替対応してもらえることもありますが、まずはしっかりと元気に出席することが大切です。体調管理には十分気を付け、規則正しい生活を心掛けていただければと思います。

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通信制高校のスクーリングにかかる費用

通信制高校のスクーリングにかかる費用は学校やコースによって異なり、学費とは別に追加の費用が発生するケースもあります。

この章では、スクーリングに関連する費用の詳細と、その負担を軽減する方法について詳しく解説します。

通信制高校のスクーリングの追加費用

スクーリングにかかる費用は、学校の方針やカリキュラムの内容によって異なります。

学費に含まれる場合

一部の通信制高校では、スクーリングにかかる費用(授業料、教材費、施設使用料など)が学費に含まれている場合があります。この場合はスクーリングに参加するための追加費用が不要で、分かりやすい料金体系となっています。

特に、スクーリングが本校で行われる場合や、標準的なカリキュラム内で完結する場合は、追加費用が発生しないケースが多いです。

別途費用が必要な場合

一方、学費の中にスクーリング関連の費用が含まれていない場合は、以下のような費用が別途発生することがあります。

  • 交通費
    専門科目や校外学習などで外部の施設を利用する場合、移動のための交通費が発生する場合があります。
  • 施設利用費
    指定施設や外部の施設を利用する場合は、それらの利用料が発生することがあります。
  • 宿泊費
    合宿型のスクーリングなど、宿泊を伴う学習活動を行う場合は、宿泊費が必要になるケースがあります。
  • 教材費
    スクーリング用の特別教材や実技科目で使用する消耗品(調理実習の食材や実験材料など)について、追加の費用が発生することがあります。

このほかに見落としがちな費用として、昼食代や授業に必要な物品(学用品や運動着など)も挙げられます。

これらは学校から事前に通知されることが多いものの、全てを合算するとかなりの金額になる場合があるため注意が必要です。

通信制高校のスクーリング費用の軽減方法

スクーリング関連の費用は、特に経済的に厳しい状況にある家庭にとって大きな負担となる場合がありますが、以下のような手段を活用することで負担を軽減することができます。

奨学金の活用

一部の通信制高校では、学費やスクーリング費用を支援するために独自の奨学金制度を設けています。奨学金の対象となる生徒は、家庭の経済状況や学業成績に基づいて選ばれることが一般的です。

また、高等学校等就学支援金制度など、国や地方自治体が提供する奨学金もスクーリング関連費用に活用できます。特に、低所得世帯に向けた支援制度では、学費の一部または全額が免除されることもあります。(参考:高等学校等就学支援金制度:文部科学省)

さらに、一部の自治体では、通信制高校に通う生徒やその家庭を対象に、通学費や学費の補助として助成金を支給しています。助成金が支給される条件は自治体によって異なるため、それぞれの窓口で確認するようにしましょう。

なお、スクーリングの頻度が少なかったり、自宅近隣に学校本校や地域拠点があったりする学校を選ぶことも、通学費の負担を軽減するための一つの方法と言えます。

どれくらいの頻度でスクーリングが必要なのか、1年でかかる交通費はどれくらいなのかをよく計算し、家計への負担が少ない学校を選ぶと良いでしょう。

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通信制高校のスクーリングの実際のイメージ

この章では、自分に合ったスクーリング形式を選び、充実した高校生活を送ることができた事例を2つ紹介します。

いずれもスクーリングの負担を最小限に抑えながら第一志望の大学や専門学校に進学することができた事例であり、非常に参考になる内容となっていますので、ぜひご覧ください。

地方在住のAさんが選んだスクーリング形式

地方在住のAさんは、家から最寄りのスクーリング会場(地域拠点)まで片道2時間以上かかる環境にいました。

通学の負担が大きいことから、学校と相談し、最低限のスクーリング回数で単位を取得できるコースを選択。オンライン授業と映像授業の併用により、スクーリングの10分の8が免除され、自宅学習を中心に学ぶことができました。

<Aさんのポイント>

  • オンライン授業で学習し、実技が必要な科目を中心にスクーリングに参加。
  • 通学回数を年間5回に抑えつつ、効率的に単位を取得。
  • 自宅学習の時間を最大限活用し、希望の大学に進学することができた。

Aさんの声

「オンライン授業で効率良く学べたおかげで、長距離移動の負担を減らせました。対面授業では教員に直接質問でき、特に理科の実験が楽しく、進路選択にも役立ちました。」

アルバイトと学業を両立したBさんのスクーリング方法

通信制高校に通うBさんは、アルバイトと学業を両立する忙しい生活を送っていました。

時間的な制約が厳しい中でしたが、学校側の柔軟なスケジュール調整に助けられ、月1回のスクーリングで卒業することができました。

<Bさんのポイント>

  • 月1回のスクーリングで進捗状況を確認し、残りの学習は自宅で取り組む。
  • 分からないところはオンラインの個別相談を活用し、苦手をカバー。
  • 高校卒業後は専門学校に進学し、目指していた資格取得に向けて学びを継続中。

Bさんの声

「スクーリングが少ないコースでも進学できると分かり、自分のペースで学ぶことができました。アルバイトとの両立はスケジュールの調整などが大変でしたが、無事に進路を決められたことが自信につながりました。」

無理の無いスクーリングのコツ

スクーリングを活用して学力を身に付け、卒業や進学を目指すためには、生徒自身の努力だけでなく学校側のサポートや柔軟な対応も重要です。

近年では、生徒の多様な生活スタイルに合わせてスクーリングの回数や頻度を調整できる学校も多くなっています。

「遠方で通いづらい」「アルバイトと両立したい」「急な体調不良が心配」など様々なニーズに対応してもらえる場合も多いため、それぞれの学校を比較検討し、自分に合ったスクーリング制度を設けている学校を選ぶと良いでしょう。

また、オンライン授業や映像授業によりスクーリングが免除される制度を活用することで、通学の負担を大きく減らすことができます。

進学先の学校がどのようなカリキュラムを導入していて、最低限通学しなければならない日数はどれくらいなのかについて、事前にしっかりと調べておくことが大切です。

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通信制高校のスクーリングに関するよくある質問(Q&A)

この章では、「単位が足りなかったらどうなる?」「体調不良で休んでしまったらどうしよう」など、通信制高校のスクーリングに関してよくある質問について、Q&A形式で紹介していきます。

Q1.スクーリング回数が足りない場合はどうなる?

スクーリングの回数が足りない場合は、振替対応や特別授業で補うことができます。

スクーリングは通信制高校での単位取得に必要な条件の一つであり、規定された回数の出席を満たさない場合は単位が認定されません。

ですが、やむを得ない理由でスクーリングに参加できなかった場合には、多くの学校で以下のような対応策が用意されています。

  • 振替授業の利用
    欠席したスクーリングの回数を補うため、学校が別日程で振替授業を設けている場合があります。振替授業の受講は、体調不良や家庭の事情など、正当な理由がある場合に認められるケースが多いです。
  • 特別スクーリングへの参加
    年度末や学期末に、欠席分を補うための特別スクーリングが開催される場合があります。通常のスクーリングよりも集中して学ぶ形式が一般的で、効率良く不足分を補うことができます。
  • オンライン補完授業
    一部の学校では、対面での出席が難しい場合にオンラインでの補完授業が用意されています。これにより、出席要件を一部満たすことが可能になる場合があります。

欠席することが事前に分かっている場合は、早めに申告することで振替や特別対応をしてもらえることが多いです。欠席が予想される場合は事前に学校に相談し、対応方法を確認しておくようにしましょう。

Q2.スクーリングはオンラインで全て完結できる?

スクーリングをオンラインで全て完結させることはできません。

オンライン授業が普及したことで、対面授業と遜色のない授業が自宅でも受けられるようになっていますが、全く通学しなくて良いというわけではありません。

オンライン授業や映像授業で免除されるスクーリングの時間は、最大でも10分の8までです。

残りの時間については、必ず通学して対面で指導を受けなければならない点には十分留意しましょう。

Q3.体調不良や家庭の事情でスクーリングを休んだらどうなる?

スクーリングの日程が固定されている場合、どうしても出席が難しい日が出てくる可能性があります。このような場合は、学校に相談することで柔軟にスケジュールを調整してもらえることがあります

例えば、一部の通信制高校では、生徒の事情に応じてスクーリング日程を変更できるシステムを採用しています。

具体的には、平日に通学が難しい生徒のために、週末や夜間のスクーリングを提供していたり、特定の科目だけを集中して学べる短期集中型スクーリングを導入したりしている場合などがあります。

また、学校側が設けている振替制度を利用することで、欠席分を補える場合もあります。ただし、事前の申請が必要な場合もあるため、制度の詳細については学校に確認しましょう。

併せて、スクーリングの日程が年度初めに公開される場合は、早めにスケジュールを確認し、他の予定との調整を行うことが大切です。学校と密に連絡を取りながら、できるだけ出席することを心掛けましょう。

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通信制高校のスクーリングのまとめ

この記事では、通信制高校のスクーリングについて詳しく解説してきました。改めてポイントをまとめると、以下のとおりです。

<POINT>

  • スクーリングとは、通信制高校で行われる対面授業(面接指導)のことで、単位取得の必須条件となっている
  • スクーリングの回数は科目ごとに決められている
  • スクーリングの頻度は「週1回型」「月1回型」「短期集中型」など様々であり、自分の生活スタイルに合わせて柔軟に選択できる
  • 体調不良や家庭の事情でスクーリングに参加できない場合は振替対応ができる学校も増えている
  • オンライン授業や映像授業を利用することでスクーリングの一部時間が免除でき、遠方に住んでいる生徒や忙しい生徒の負担軽減になる
  • スクーリングは最大10分の8まで免除可能だが、全てのスクーリングを免除することはできない

スクーリングは通信制高校で単位を取得するための必須条件であり、学びを深めたり、他の生徒と交流したりするための貴重な機会となっています。

一方で、遠方に住んでいたり、アルバイトをしていたり、学校に通うのがしんどいと感じる方にとって、スクーリングは負担に感じられるかもしれません。

近年では、オンライン授業による免除制度の活用や振替対応などにより、スクーリングの負担を最小限に抑えている通信制高校も増えてます。

スクーリングに不安を感じている方におかれては、各学校の制度をしっかりと調べ、自分に合った学校を選んでいただければと思います。

また、通信制高校では自宅学習が中心となるため、自分で学習の計画を立て、自主的に勉強に取り組む必要があります。

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