【不登校のリアル】子どもの気持ちと親子の適切な関わり方を解説

不登校の我が子が毎日、何を考えているのか。
どのような精神状態なのか。

真剣に我が子を想う保護者様なら、気になって当然だと思います。
この記事では、私が接してきた多くの不登校生のお子様のリアルなお声や状態を少しでもお伝えします。

もちろん、お子様それぞれ皆様違いますので、当てはまらないお子様もいると思いますが
およそ多くの不登校のお子様全般に共通する6つのことを、お伝えします。

【執筆・監修】
不登校専門の受験プロ家庭教師 
妻鹿潤
・16年以上1500名以上の指導実績あり
・個別指導塾の経営・運営でお子様の性質・学力を深く観る指導スタイル
・yahooやSmartNews、Newspicksなどメディア向け記事も多数執筆・掲載中

本当にどうでも良いと思っているお子様は少ない

本当にどうでも良いと思っているお子様は少ない
お子様の多くは「本当は学校に行けるなら行きたい」「このままではダメだとは分かっている」ことが大半です。

特に不登校初期は、何かしらの原因があって不登校になっていることが多いため、疲弊していて、何かを考える余裕もありません。
そのため、不登校初期のお子様の心理状態としては「とにかくしんどい」「何も考えたくない」と思われていることが大半です。

それでも、真面目なお子様ほど、「こんなのよくない」「遅れをとってしまう」「皆にこんなふうに思われるかもしれない」と、自分を責めたり追いたてることが多いです。

ただ、お子様のお気持ちも、波のように移り変わることがほとんどです。
「しんどすぎて、もう本当にどうでも良い」と思う日もあれば、「明日は、頑張って外に出てみようかな」など、前向きな気持ちの日もあります。

夜になるとしんどい

夜になるとしんどい
外が暗くなり始めると、気分が沈んだり、不安が強くなるお子様は多いです。

お話ししていても、よく、「日中はそうでも無いけど、夜は本当に不安になる。何も考えたく無いから、ゲームをする。そうすると、深夜までゲームしてしまって、朝起きるのが遅くなって自己嫌悪になる」などのお話しはよく聞きます。

何かを考えるのが怖いのでネットの世界やゲームや漫画に逃げる

何かを考えるのが怖いのでネットの世界やゲームや漫画に逃げる
ネットサーフィンやゲームや漫画に没頭しているお子様は多いと思いますが、それは「楽しいからやっている」のではなく、「何かを考えたくない」「現実を直視したくない」からやっていることが多いです。

そのため、お子様たちの多くも心のどこかでは「これでは良くない」と思っていることが多いものの、そうでもしないと「不安で潰されそうになる」ということが多いです。

外に出ない理由の大きなものに、「学校の知り合いに会うのが怖い」

「学校の知り合いに会うのが怖い」
保護者様としては、少しは外に出て欲しいと思いますが、不登校のお子様の心理としては、外に出るのが嫌ではなく「学校の知り合いに会うのが怖い」という声が多いです。

そのため、特に夕方や夜は外出を嫌がられることが多いです。

学校行事には本当は行きたい

学校行事
体育祭や文化祭、遠足など、そういった行事に参加したい不登校のお子様は多いです。
同時に、「行事は行事前日までに多くのことが決まっていることが多い」ため、行きたい気持ちと裏腹に、不安が大きいです。

既にグループが分かれていたり、文化祭や体育祭では何度も予行演習が重ねられているため、足手まといになったりしないかといった不安。また、同級生からすると当日の参加という予測していなかった事態のため、嫌がられることが多いです。

保護者様としては「せめて学校行事くらいは行ってほしい」と思い、お子様本人も意外と「参加したい」ものの、実は学校行事ほど「参加することが気まずい」ものはなく、現実には参加しないことが多いです。
そして参加したい気持ちが強いからこそ、参加しないことで大きなストレスを受け、また、余計に学校の輪の中に戻りにくくなったと登校へのハードルが上がることが多いです。

親をしっかり見ている

親をしっかり見ている
お子様と会話をしていて、お子様は本当に親のことをよく見ていると感じます。
特に「世間体や一般常識、お母さんの不安解消ではなく、自分のことをどこまで思ってくれている言動かどうか」はかなりよく見てます。

少しでも言動が「これは僕のためではなく、自分自身のため」と思うと、心のシャッターを閉めることが多いです。

そして意外と、お昼ご飯などの準備を何も言わずしてくれていること、ご飯に好きな食べ物を入れていることに、大きな感謝を感じているお子様は多いです。
お子様からは何も発言がないため、分からないですが、保護者様の何気ない言動やお子様を思った行動を、お子様は意外なくらい見ています。

いかがでしたでしょうか。
もちろん、上記がお子様に当てはまらない可能性もありますが、意外と上記のようにお考えのお子様は多いと思います。

お子様と接する際の何かしらのヒントになれば、嬉しい次第です。

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