不登校になった高校1年生Yさんとの奮闘記①〜不登校になるまで〜

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    ここでは、実際に私が指導したYさんが学校登校に至るまでの奮闘。そして志望校判定テストでB判定を取るまでの闘いをありのままご紹介します。
    少しでも不登校のお子様を持つ保護者様のヒントになれば幸いです。

    母子家庭で1人っ子のYさんは、高校1年生の5月から不登校になりました。
    こだわりが強い性格で、人付き合いをあまり好まない。
    言い訳が多かったりワガママなところもありますが、親戚の小さい子の面倒を率先して見る優しい側面もあります。
    気が強いように見えて繊細、ネガティブ思考に入ると抜け出せない。
    そんなお子様に感じました。

    お母様は責任感がとても強い方でした。お仕事も本当にお忙しい中、「母子家庭だから家事育児が多少うまくいかなくても仕方ない」とは絶対に思いたくない。お仕事・家事・育児、その全てに一切の妥協を許さない覚悟を持たれているようなお母様でした。

    【執筆・監修】
    不登校・発達障害専門のプロ家庭教師 
    妻鹿潤
    ・16年以上1500名以上の指導実績あり
    ・個別指導塾の経営・運営でお子様の性質・学力を深く観る指導スタイル
    ・yahooやSmartNews、Newspicksなどメディア向け記事も多数執筆・掲載中

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    不登校の始まり

    不登校の始まり
    そんなYさんが、ゴールデンウィーク後半から頭痛が始まり、「学校に行きたくない」と言いました。
    ゴールデンウィーク中は全く勉強せず、ダラダラして過ごしていたようです。
    お母様も「ちゃんとしなさい!」と伝えてましたが、まさかこれが不登校のきっかけになるとは夢にも思ってませんでした。
    ダラダラすることはこれまでもよくあったし、何より目標とする大学もある。「いつものことだろう」とそこまで深刻には捉えてませんでした。

    ゴールデンウィーク明け後、Yさんは体調も崩します。そして、学校に行けないまま、中間テスト前になりました。
    お母様も、この時初めて「まさか、うちの子、不登校になるの?」と危機感を感じ始めました。
    心理士さんに相談したり、学校に相談したりする中、相談先の1つに私がありました。

    お母様はYさんと話しました。Yさんからは「今、目の前のことで気持ちがいっぱいになっている。将来のことを考える余裕がなくなっている。」と、いつもと違う様子で話し始めたようです。

    Yさん:「学校に行くのが嫌になってきた。学校に行くことを考えると頭が痛くなる。」
    お母様:「なんで学校に行くのが嫌なの?」
    Yさん:「分からない。。。でも、思い当たることの1つに、学校の友達が合う感じがしない」
    お母様:「どう合わないの?」
    Yさん:「何となく。。別に友達とちゃんと何か話したわけではないけど、合う感じがしない。でも、学校を辞めたいわけではない」

    そのようなお話だったようで、お母様も「何が原因で、どうすれば良いのか?」真剣に悩まれておられました。
    お母様からは「もっと自分から動いて、一旦友達と話してみたらどう?実際話してみると、合うかもしれないよ。それに、社会に出たら、そんな人いっぱいいるわよ。今のうちにそういったことから逃げずに、仲良くなるべきよ」と伝えました。

    中間テストと学校登校

    中間テストと学校登校
    そのようなやりとりが続く中、中間テストが始まりました。
    Yさんは頑張ってテストを受けました。
    それでも、久しぶりに学校に行くことで「周りにどう思われるか」「ちゃんと点数が取れるか」不安で不安で仕方なかったようです。頭痛に加えて腹痛まで出ました。
    それでも、根は真面目なYさんなので、自分の気持ちと闘いながら、テストを受けにいきました。
    そして、テストの結果は平均点を大きく下回る、過去取ったことのない低い点数でした。

    そもそも、今通っている学校は、第一志望校ではなく第二志望校の学校。にも関わらずの点数でした。
    Yさんは勉強に対する自信も失い、「今は学校に行きたくない」という気持ちがさらに強くなりました。一日の大半を自宅で眠るか、youtubeを見るようになりました。

    「学校に行くことを考えると、頭痛と腹痛が始まる。でも、辞める勇気はない。将来は海外を飛び回るキャリアウーマンになりたいという夢も、今は本当にそうなりたいのか分からなくなってきた。将来が不安。でも、大学に行きたい気持ちは強い。」
    様々な矛盾を抱えながらも、それが今のYちゃんの本音でした。

    お母様も悩みに悩まれ、学校の先生・私・心理士さんに相談される中
    「学校に行けなくても勉強は頑張りたい。お母さんがやりとりして、そんなに良い先生なら、私も一度体験授業を受けたい。」

    Yさんの不安と、頑張りたい気持ちの葛藤が続く中、私の初回体験授業がはじまるのでした。

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