通信制高校でおすすめのパソコンは?学校の指定やスペック、選び方を徹底解説
通信制高校での学びにおいて、パソコンは欠かせないツールです。
オンライン授業では授業動画の視聴や資料のダウンロードに加え、課題の提出やリアルタイムでの質疑応答が求められる場面もあります。
また、レポート作成では文章作成ソフトやプレゼンテーションソフトを活用することが一般的であるほか、調べ学習や情報収集ではインターネットを使って効率的に検索するスキルも必要になります。
加えて、大学進学や社会人生活を見据えると、通信制高校での生活をとおしてITスキルの基礎を習得することは非常に重要です。
この記事では、自分に合ったパソコンを選ぶことで学習環境をより快適で効果的なものにできるよう、通信制高校でのパソコンの選び方やおすすめの機種について紹介します。
オンライン指導の経験が豊富なプロ家庭教師ならではの視点で解説していきますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
▼目次
通信制高校におけるパソコン選びの重要性
通信制高校での学習において、パソコンは中心的な役割を果たす重要なツールです。
オンライン授業や課題提出、情報収集といった学びの基盤となるだけでなく、将来の大学進学や就職を見据えたITスキルの習得にもつながります。
この章では、通信制高校でのパソコンの具体的な活用方法やその重要性について解説します。
パソコンの選び方やおすすめの機種について知りたい方は、「3.パソコン選びのポイント|通信制高校に適したスペックと選び方」
にお進みください。
通信制高校におけるパソコンの役割
通信制高校では、教室での対面授業に代わり、オンライン環境を活用した学習が行われるためパソコンが不可欠です。
通信制高校におけるパソコンの具体的な活用方法は以下のとおりです。
オンライン授業の受講
通信制高校では、オンライン授業が学習の主軸となることが多いです。これには、リアルタイムでのライブ授業と、録画された授業動画の視聴が含まれます。
○ ライブ授業の参加
パソコンを利用して、インターネットを通じてライブ配信される授業に参加します。これにより、教員や他の生徒とリアルタイムでコミュニケーションをとることができます。チャット機能を使った質問や意見交換も行われます。
○ 録画授業の視聴
録画された授業動画は好きな時間に視聴できるため、自分のペースで学べます。快適に動画を再生できるスペックのパソコンがあると、ストレス無く視聴することができます。
レポート作成
通信制高校では、授業の理解度を確認するためにレポート提出を求められることが一般的です。レポートを作成するためには、パソコンが欠かせません。
○ 文章作成ソフトの使用
レポート作成には、Microsoft WordやGoogleドキュメントといった文章作成ソフトを使用します。これらのソフトウェアをスムーズに操作するためには、基本的なITスキルが必要です。
○ プレゼンテーション資料の作成
一部の授業では、PowerPointなどを用いたプレゼンテーション資料の作成も求められます。これにより情報を整理し、相手に分かりやすく伝えるスキルを身につけることができます。
課題の提出と管理
多くの通信制高校では、課題の提出や管理もオンライン上で行います。
Google ClassroomやMoodleといった学習管理システムを使い、課題の提出やフィードバックを受けることができます。
課題はPDFやWord形式での保存・提出が求められるため、これらの形式の扱い方を理解しておく必要があります。
情報収集
学習や進路選択の際には、正確で新しい情報を入手することが不可欠です。インターネットを使った情報収集も、パソコンを使うことで効率的に行うことができます。
例えば、歴史や科学の授業で使用する資料や時事問題について検索するなど、知識の幅を広げるために活用できます。
また、進路選択のために大学や就職先の情報を調べる際にも役立ちます。
通信制高校での学習をとおしたITスキルの習得
通信制高校での学習を通じてパソコンを活用することは、大学や社会人生活で必要となるITスキルの習得にもつながります。
これらのスキルは、現代のほとんどの職業で求められる基本的な能力です。
大学で求められるITスキル
大学では、高校よりもさらに高度なITスキルが求められます。具体的には以下のとおりです。
○ 論文やレポートの作成
文章作成ソフトや参考文献管理ソフトの使用スキルが求められます。
○ オンライン授業の履修
大学でもオンライン授業が一般化しており、学習管理システムや動画配信プラットフォームの活用が必須となります。
○ データ分析やプレゼンテーション
専門分野によっては、Excelや統計ソフトを使ったデータ分析が必要になることもあります。
就職後に求められるITスキル
社会人として働く上でも、パソコンを使った業務は避けて通れません。通信制高校でパソコンを日常的に使うことで、以下のようなスキルを身に付けることができます。
○ メールやスケジュール管理
社内外のやりとりに欠かせないメールやスケジュール管理ツールの使用スキルは、社会人として必須です。
○ 業務ソフトの活用
Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)やGoogle Workspaceなど、業務で使用されるソフトの基本操作も身に付けておきたいスキルです。
○ リモートワーク対応
最近ではリモートワークが普及しており、オンライン会議ツール(ZoomやMicrosoft Teams)の活用能力も求められます。
通信制高校で適切なパソコンを選ぶ重要性
通信制高校でしっかりと学ぶためには、適切なパソコンを選ぶことが大切です。以下のポイントを踏まえて、自分に合ったパソコンを選びましょう。
スペックの確認
学習をスムーズに進めるために、最低限必要なスペックを満たしたパソコンを選ぶようにしましょう。
○ CPU:通信制高校では、Intel Core i5以上やAMD Ryzen 5以上が推奨されることが多いです。これにより、複数のアプリケーションを同時に使う場合でも快適に動作します。
○ メモリ: 8GB以上を選ぶと安心です。十分なメモリが備えられていると、オンライン授業やレポート作成の際のストレスを軽減できます。
○ ストレージ: SSD搭載モデルを選ぶことでデータ保存や起動時間が速くなり、効率的に作業することができます。
機能と携帯性
オンライン授業ではWebカメラやマイクが必須のため、これらが内蔵されたパソコンを選ぶと便利です。
また、持ち運びが多い場合には、軽量でバッテリー駆動時間が長いモデルを選ぶといいでしょう。
長期的な視野で選ぶ
通信制高校だけでなく、大学進学や就職後にも使えるスペックを備えたパソコンを選ぶことで、長期的なコストパフォーマンスを高めることができます。
ただし、どんなパソコンでも耐久年数は5年程度とされていますので、何年ぐらい使うのかをよく考えて選ぶことが大切です。
総じて、通信制高校でパソコンを活用することは、学習を効率的に進めるだけでなく、将来の進路選択や職業生活においても大きなアドバンテージとなります。
日常的にパソコンを使うことでITスキルを自然と身につけられますので、ぜひ自分に合ったパソコンを選び、通信制高校での学びに最大限に活かしていただきたいと思います。
通信制高校でパソコンの仕様が指定される場合とその理由
通信制高校において、パソコンは学習活動の中心的なツールとなります。
しかし、学校によって対応はさまざまで、パソコンの仕様が厳密に指定される学校もあれば、生徒の自由に任される学校もあります。
この章では、通信制高校におけるパソコンの仕様や購入方針について詳しく解説します。
通信制高校によるパソコンの仕様の指定
一部の通信制高校では、オンライン授業や学習プラットフォームの利用に対応するため、パソコンの推奨仕様を提示しています。
これは、特定の学習環境でスムーズに学習を進めるための最低条件を示すものであり、以下のような項目がよく指定されます。
OS(オペレーティングシステム)
通信制高校では、WindowsまたはMacを推奨するケースが多いです。
これらのOSは学習プラットフォームや専用アプリケーションと高い互換性があり、動作保証が得られやすいためです。
なお、一部の学校では、コストを抑えられるChromebook(Chrome OS)を推奨している場合もあります。
ブラウザ
多くのオンライン授業プラットフォームは、Google ChromeやMicrosoft Edgeでの使用を推奨しています。
これらのブラウザは最新技術への対応が早く安定性が高いため、学習中にエラーが発生しにくい点がメリットです。
スペック(性能)
学習を快適に進めるためには、ある程度のパソコンのスペック(性能)が必要です。具体的には、以下のスペックが推奨されることが多いです。
- CPU: Intel Core i5以上、またはAMD Ryzen 5以上
- メモリ: 8GB以上
- ストレージ: SSD搭載(256GB以上推奨)
Webカメラとマイク
オンライン授業が中心となる通信制高校では、Webカメラとマイクの機能が必須となります。
特に、カメラの画質やマイクの音質が良いと、授業によりスムーズに参加することができます。
ライブ授業の頻度が高い通信制高校の場合は、カメラやマイクの性能にこだわってみるのも良いでしょう。
パソコンの仕様が指定される理由
学校からパソコンの仕様が指定される理由としては、まず、「学習の効率化」という点が挙げられます。
推奨スペックを満たしたパソコンであれば、動画授業の視聴や課題の提出、レポート作成をスムーズに行うことができます。
スペック不足のパソコンでは動作が遅くなり、学習効率を大きく損ねる可能性があります。
また、「トラブル回避」の視点からパソコンの仕様が指定されることもあります。
動作の不具合やプラットフォームとの互換性の問題が起きると、授業に遅れが生じたり、課題が提出できなかったりするリスクが生じます。
このようなトラブルを未然に防ぐために、事前に仕様を統一するという対応が取られる場合があります。
通信制高校が指定するパソコンの購入が求められる場合
通信制高校の中には、統一された学習環境を提供するために、学校指定のパソコンを購入させる方針を取っている学校もあります。
この場合、学校が提携したモデルや仕様のパソコンを購入することになります。
生徒全員が同じ仕様のパソコンを使用することで、トラブル発生時のサポートが迅速かつ効率的になります。
IT部門のスタッフや担当教員が特定のモデルに特化したサポートを提供できるため、スムーズな対応が可能になります。
また、プログラミングやデザイン、動画編集などの専門的な授業を行う場合、特定のソフトウェアが動作するスペックを満たしたパソコンが必要になります。
そのため、生徒全員が授業内容を等しく学べる環境を整えるために、学校がパソコンを指定することになります。
さらに、セキュリティ面からパソコンの指定が行われることもあります。
学校管理のセキュリティシステムを導入する場合、指定されたパソコンでなければ対応できないことがあります。
学校管理のセキュリティシステムを導入するメリットとしては、ウイルス対策やアクセス管理が統一されるため、より安心・安全な学習環境を構築できるという点があります。
なお、学校から指定されたパソコンを利用する場合は、「購入形式」と「リース形式」のいずれかの方法が採られます。
○ 購入形式:学校指定の販売店から直接購入します。
○ リース形式:学校からリース形式でパソコンが貸与され、卒業後に返却します。
通信制高校からパソコンが指定されない場合
それぞれの家庭の経済事情などに配慮し、パソコンの仕様や購入を生徒に任せる方針の通信制高校もあります。
この場合、一部の課題やオンライン授業への参加は、スマートフォンやタブレットで代替できることがあります。
ただし、パソコンの選択が生徒に任されている場合、以下のリスクについて注意する必要があります。
○ スペック不足
動作が遅かったり、ソフトウェアが正常に動作しなかったりする可能性があります。
○ トラブルの自己責任
学校が推奨する仕様を満たしていない場合、トラブルが起きても自己解決を求められることがあります。
ですので、学校から特に指定が無い場合は「2-1-3.スペック(性能)」でご紹介したような仕様を参考に、ある程度のスペックを満たした機種を選ぶようにしましょう。
併せて、セキュリティ対策として、ノートンやウイルスバスターなどのソフトも必ずインストールしておきましょう。
パソコン購入時の注意点
パソコンの購入を検討する際には、以下の点を事前に確認することが大切です。
○ 学校の資料を確認
入学前に提供される資料や説明会で、使用する学習プラットフォームやソフトウェアの要件を十分確認しましょう。
○ 学校に直接問い合わせる
「どの程度のスペックのパソコンが必要か」「学校指定のパソコンがあるか」など、不明な点は直接学校に確認しましょう。
また、経済的な事情からパソコンを購入するのが難しい場合は、以下の選択肢も検討すると良いでしょう。
○ レンタルサービスの利用
一時的にパソコンが必要な場合は、レンタルサービスを利用するのも一つの方法です。
○ 中古パソコンの購入
費用を抑えるために、中古パソコンを購入するという選択肢もあります。
通信制高校では自宅学習が中心となるため、自分で学習環境を整えていく必要があります。
パソコンの仕様が指定される場合はその理由を理解し、自由選択の場合は自分に合ったパソコンを選ぶようにしましょう。
入学前にしっかりと情報収集を行い、快適な学習環境を整えることが大切です。
パソコン選びのポイント|通信制高校に適したスペックと選び方
通信制高校での学びを効率的に進めるには、自分の用途に合ったパソコンを選ぶことが重要です。
特に、オンライン授業やレポート作成、情報収集をスムーズに行うためには、一定のスペックを備えたパソコンが必要になります。
この章では、OS・CPU・メモリなどの各ポイントについて詳しく解説します。
通信制高校のパソコンに最適なOS(オペレーティングシステム)
パソコンを選ぶ際、まず考慮するべきはOS(オペレーティングシステム)です。
OSはパソコンの操作性や互換性に大きく影響を与えるため、使用目的に応じて適切なものを選ぶようにしましょう。
Windows
Windowsは最も普及しているOSで、多くのソフトウェアや学習プラットフォームに対応しています。
また、価格帯も幅広く、エントリーモデルからハイエンドモデルまで選択肢が豊富です。
そのため、Windowsはオールラウンドに使いたい人や、学校指定のソフトがWindows対応の場合におすすめです。
<Windowsの特長>
- オンライン授業やレポート作成、プレゼンテーションなど、通信制高校で必要なすべての機能をカバーできる。
- Microsoft Officeが標準的に動作しやすい。
- 多くの周辺機器やアプリケーションとの互換性が高い。
Mac(macOS)
MacはApple製品に搭載されているOSで、クリエイティブな作業(デザイン、動画編集など)に特化しています。
そのため、Macはクリエイティブな学習や専門的な授業を受ける人、Apple製品をすでに使っている人に適しています。
<Macの特長>
- 動画編集やグラフィックデザインなど、クリエイティブな用途に強い。
- 動作がスムーズで、操作性が直感的。
- 高品質なディスプレイと耐久性のあるボディ。
Chrome OS
Chrome OSはChromebookに搭載されている軽量なOSで、主にインターネットブラウジングやGoogleアプリを利用する用途に向いています。
そのため、Chrome OSは主にオンライン授業や軽い作業(レポート作成、情報収集)を行う人に適しています。
<Chrome OSの特長>
- 起動が速く、シンプルな操作性。
- 価格が手ごろで、学習専用端末としてはコストパフォーマンスが高い。
- Google ClassroomやGoogle Driveとの相性が良い。
通信制高校のパソコンに最適なCPU性能(パソコンの頭脳)
CPUはパソコンの動作速度を左右する重要な要素です。快適に学習を進めるには、ある程度の性能を持つCPUを選ぶ必要があります。
<推奨されるCPU>
- Intel: Core i5以上(例:Core i5-1235U、Core i7-1255U)
- AMD: Ryzen 5以上(例:Ryzen 5 5600U、Ryzen 7 5800U)
通信制高校においては、できるだけ高性能なCPUを搭載したパソコンを選ぶことが推奨されます。
というのも、通信制高校では動画授業を見ながら複数のアプリケーションを使用するなど、同時に様々な作業を行うことが多いです。
こうした負荷の高い作業を行う場合、CPUの性能が低いと動作がもたついてしまい、ストレスの原因になります。
ですので、できるだけ高性能のCPUが搭載された機種を選び、スムーズに動作する環境を整えることが大切です。
また、CPUの性能が高いと長期間使用しても陳腐化しにくいため、その点もメリットの一つと言えます。
通信制高校のパソコンに最適なメモリ容量
メモリは、パソコンが一度に処理できる作業量を決定する要素です。
推奨容量は8GB以上で、より快適な動作を求める場合は16GBを選ぶと良いでしょう。
十分なメモリ容量があると、例えばオンライン授業を受けながらレポートを作成したり、複数のブラウザタブを開いたりしても動作が重くなりません。
また、長期的にパソコンを使用する際に、メモリ不足によりパフォーマンスが低下することも防ぐことができます。
通信制高校のパソコンに最適なストレージ容量
ストレージとは、データやアプリケーションを保存するためのスペースのことです。
通信制高校では、レポートや動画、学習資料など、意外と多くのデータを保存する必要があります。
そのため、通信制高校においてはSSD(ソリッドステートドライブ)タイプのストレージが推奨されます。
SSDはHDD(ハードディスクドライブ)に比べて読み書き速度が速く、作業効率を大幅に向上させることができます。
また、容量は256GB以上が推奨されます。
学習用データだけでなく、将来の用途を考えて余裕を持った容量を選ぶことをおすすめします。
通信制高校のパソコンに最適なディスプレイサイズと解像度
パソコンの画面サイズと解像度も重要なポイントです。これらは作業のしやすさや目の疲れやすさに影響します。
ディスプレイの推奨サイズは13~15インチで、学習用としてはこの範囲が最適とされています。
また、解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)以上が推奨されます。文字や映像がはっきりと見えるため、長時間の作業でも疲れにくいです。
通信制高校のパソコンに最適なバッテリー駆動時間
通信制高校の場合、外出先でオンライン授業を受けたり、カフェや図書館で勉強したりする場面もあるかもしれません。
こうしたコンセントの無い場所で学習することが想定される場合は、バッテリー駆動時間が8時間以上のものを選ぶようにしましょう。
また、高性能なパソコンはバッテリー消耗が速い場合もあるため、スペックとバッテリー容量のバランスについても十分考慮しましょう。
通信制高校のパソコンに最適な重量と携帯性
自宅だけでなく外出先でもパソコンを使うことが想定される場合は、携帯性も重視しましょう。
持ち運びを想定する場合の推奨重量は1.5kg以下です。
1.5kg以下であればカバンに入れて持ち運ぶ際の負担も少なく、高校生の皆さんにとっても使いやすいサイズ感になります。
また、移動中などにも手軽に操作したい場合は、2-in-1タイプ(タブレットとノートPCの両方で使えるもの)を検討しても良いでしょう。
通信制高校のパソコンに最適なWebカメラとマイク
通信制高校ではオンライン授業が中心となるため、Webカメラとマイクの性能は非常に重要です。
内蔵カメラの推奨解像度は、HD(720p)以上です。これにより、授業中の映像をクリアに映すことができます。
また、マイクの性能に関しては、ノイズキャンセリング機能付きの内蔵マイクを選ぶと、周囲の雑音を抑えて音声をクリアに届けることができます。
ただし、マイクやカメラは後から外付けのものを購入することもできます。
「もっと良い性能のものを使いたい」と思ったらアップグレードするという方法もあるので、OSやCPUに比べるとカメラやマイクのスペックの優先度は低くなります。
総じて、通信制高校で快適に学ぶためには、適切なスペックを備えたパソコンを選ぶことが重要です。
用途や予算に合わせてOSやCPU、ストレージなどを選び、オンライン授業やレポート作成を効率的に行える環境を整えましょう。
また、将来の大学進学や就職を見据えて、長期的に使用できるスペックのパソコンを選ぶことも大切です。
通信制高校でおすすめのパソコンモデル|価格帯別の特徴と選び方
通信制高校で使用するパソコンを選ぶ際には、学習用途や予算に応じた価格帯のモデルを検討することが大切です。
この章では、エントリーモデル・ミドルレンジ・ハイエンドの3つの価格帯に分けて、それぞれの特徴やおすすめモデルを詳しく紹介します。
通信制高校でおすすめのパソコンモデル①エントリーモデル(5~10万円)
エントリーモデル(5~10万円)は、基本的なオンライン学習やレポート作成に対応できるコストパフォーマンスの高い価格帯となります。
ただし、高負荷の作業(動画編集やプログラミング)には対応しづらいため、高負荷の作業を行う場合はミドルレンジやハイエンドのモデルを選ぶようにしましょう。
<エントリーモデルのスペックの目安>
- CPU: Intel Core i3またはAMD Ryzen 3以上
- メモリ: 4~8GB(できれば8GBを推奨)
- ストレージ: SSD 128GB~256GB
エントリーモデルでおすすめのモデルは、以下のとおりです。
- 価格: 約6~9万円
- 特徴: 軽量で持ち運びやすく、初心者にも使いやすい設計。フルHDディスプレイを搭載し、オンライン授業も快適。
- おすすめ理由: コストパフォーマンスが高く、基本的な学習用途に十分対応。
- 価格: 約7~10万円
- 特徴: 薄型でスタイリッシュなデザイン。Windows搭載で学習用ソフトとの互換性も抜群。
- おすすめ理由: 性能とデザイン性のバランスが良く、予算を抑えたい学生に最適。
通信制高校でおすすめのパソコンモデル②ミドルレンジ(10~15万円)
ミドルレンジ(10~15万円)のパソコンは、快適な操作性と長期的な使用を見据えた性能を持ち合わせています。
オンライン授業やレポート作成、プレゼン資料作成、簡単な動画編集にも対応できるため、学習用途に加えて進学後や就職後にも使えるモデルが多く含まれます。
ただし、エントリーモデルに比べて価格が高いため、予算とのバランスを考える必要があります。
<ミドルレンジのスペックの目安>
- CPU: Intel Core i5またはAMD Ryzen 5以上
- メモリ: 8GB~16GB
- ストレージ: SSD 256GB以上
ミドルレンジでおすすめのモデルは、以下のとおりです。
- 価格: 約12~15万円
- 特徴: 頑丈な作りと高い処理能力が特徴。フルHD以上のディスプレイで視認性が良く、長時間の作業にも適している。
- おすすめ理由: 長期使用を見据えたバランスの良いモデル。
- 価格: 約14~15万円
- 特徴: AppleのM1またはM2チップを搭載し、高速かつ静音設計。バッテリーの持ちも良く、携帯性に優れている。
- おすすめ理由: シンプルな操作性と優れたデザイン性で、クリエイティブな作業にも対応可能。
通信制高校でおすすめのパソコンモデル③ハイエンドモデル(15万円以上)
ハイエンドモデル(15万円以上)は、プログラミングや動画編集など、高負荷な作業を快適に行える性能を持っています。
この価格帯は、通信制高校だけでなく卒業後にクリエイティブな職業を目指す人にもおすすめです。
ただし、半導体不足や円安の影響から価格は高騰傾向です。予算に余裕がある場合や明確な用途がある場合に検討すると良いでしょう。
<ハイエンドモデルのスペックの目安>
- CPU: Intel Core i7またはAMD Ryzen 7以上
- メモリ: 16GB以上
- ストレージ: SSD 512GB以上
ハイエンドモデルのおすすめは以下のとおりです。
- 価格: 約25~30万円
- 特徴: AppleのM2 Proチップを搭載し、動画編集や音楽制作などの重い作業もスムーズ。美しいRetinaディスプレイで目にも優しい。
- おすすめ理由: 高性能なクリエイティブツールを使いたい人に最適。
- 価格: 約18~25万円
- 特徴: タブレットとしても使える2-in-1タイプ。優れたペン入力機能があり、デザインや手書きノートに最適。
- おすすめ理由: 学習からクリエイティブ作業まで幅広く対応可能。
通信制高校でおすすめのパソコンモデルのまとめ
通信制高校でおすすめのパソコンモデルについてまとめたものが下表となります。
価格帯 | 用途 | スペックの目安 | おすすめモデル | 注意点 |
---|---|---|---|---|
エントリーモデル | 基本的なオンライン学習、調べ学習 | Core i3/Ryzen 3, メモリ8GB, SSD128GB | Acer Aspire, HP Pavilion | 高負荷作業には向かない |
ミドルレンジ | 快適な作業、長期使用を見据えた学習 | Core i5/Ryzen 5, メモリ8~16GB, SSD256GB | Dell Inspiron, MacBook Air | バランスが良いが、予算を要する |
ハイエンドモデル | プログラミング、動画編集、デザイン | Core i7/Ryzen 7, メモリ16GB, SSD512GB | MacBook Pro, Surfaceシリーズ | 価格が高く、用途が限定されることも |
通信制高校の学習においては、用途や予算に応じたパソコン選びが重要です。
エントリーモデルは基本的な学習に適し、ミドルレンジは快適な作業と長期使用に向いています。
さらに、ハイエンドモデルは高度な作業や将来の専門的な用途を考える人に最適です。
価格帯ごとの特徴を理解し、自分の学びやライフスタイルに合った1台を選びましょう。
通信制高校で使用するパソコンを購入する際の注意点
通信制高校で使用するパソコンを購入する際には、スペックや価格だけでなく、長期的に安心して使うためのポイントにも留意する必要があります。
保証内容やセキュリティ対策、ソフトウェアやプラットフォームとの互換性といった要素を考慮することで、購入後のトラブルや不便を防ぐことができます。
以下では、これらのポイントを具体的に解説します。
通信制高校におけるパソコン購入時の注意点①保証内容の確認
パソコンは、長期間使用する中で故障やトラブルが発生する可能性があります。そのため、購入前に保証内容を確認することが大切です。
保証期間
多くのメーカーでは、購入後1年間の基本保証が付いています。
ただし、1年で故障することは稀であり、長く使う予定であれば延長保証を付けた方が良いでしょう。
延長保証とは、2~3年まで保証期間を延ばすことができるオプションです。
特に、通信制高校での学習用途としてパソコンを購入する場合は、使用頻度が高くなります。
また、持ち運びが多い場合は破損のリスクも高くなるため、追加の保証を検討した方が良いでしょう。
保証内容の確認ポイント
保証内容の確認ポイントとしては、物理的な損傷(画面割れ、キーボードの不具合など)が保証対象に含まれるかどうかという点があります。
また、自然故障のみが対象の保証もあれば、落下や水濡れなどの人的ミスまでカバーする保証もあります。
パソコンを持ち運ぶ機会が多い場合は、人的ミスも対象となる保証が安心です。
さらに、購入場所によっては、メーカー保証に加えて店舗独自の保証が付与される場合があります。
保証内容の差を比較し、より手厚いサポートが得られる方を選ぶと良いでしょう。
サポート体制
サポート窓口の利用しやすさも重要なポイントです。
通信制高校では、学校が提供する学習サービスやアプリのサポートは行っていても、パソコンそのものの不具合まではサポートしてもらえない場合が多いです。
そのため、パソコンを購入する際には電話やメール、チャットサポートの利用時間や対応の迅速さについても確認しましょう。
24時間対応や日本語サポートがあるメーカーであれば安心です。
また、一部のメーカーでは、自宅や学校に技術者が訪問して修理を行う「オンサイトサポート」を提供しています。持ち込み修理が難しい場合に便利な制度ですので、こちらもチェックしておくと良いでしょう。
通信制高校におけるパソコン購入時の注意点②セキュリティ対策
パソコンを使用する際には、セキュリティ対策が欠かせません。
通信制高校ではインターネットを介して授業を受けたり課題を提出したりするため、外部の脅威からデータを守る必要があります。
以下を参考にしっかりと対策していきましょう。
ウイルス対策ソフトの導入
まずは、ウイルス対策ソフトを導入しましょう。
ウイルス対策ソフトは、パソコンに侵入するウイルスやマルウェアを検出・駆除し、データやシステムを保護してくれます。
以下のような有名なソフトは高いセキュリティ性能を持っています。
○ Norton 360
○ McAfee
○ ESET Internet Security
○ Windows Defender(Windows標準搭載)
ウイルス対策ソフトは年額3,000~6,000円程度の費用がかかります。無料版も存在しますが、通信制高校で使用する場合は有料版を選びましょう。
セキュリティ設定
WindowsやMacは、定期的にセキュリティアップデートを行っています。これを怠ると、新たに発見された脆弱性を突かれるリスクがあります。
ですので、通知が来た際には速やかにアップデートを行いましょう。
また、学習プラットフォームやメールアカウントのパスワードは安全性の高いものを設定し、定期的に変更しましょう。
加えて、公共のWi-Fiを使用する際には、VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用しましょう。
公共のWi-Fiはセキュリティが十分でないものも多いですが、VPNを利用することでデータの盗聴を防ぎ、比較的安全にネットワークに接続することができます。
通信制高校におけるパソコン購入時の注意点③互換性
通信制高校では、学校指定のソフトウェアや学習プラットフォームを使用することが一般的です。
これらに対応していないパソコンを購入してしまうと、授業や課題提出に支障をきたす可能性があるため、事前によく確認することが大切です。
学校指定ソフトの確認
通信制高校では、以下のソフトがよく使用されます。
○ Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)
多くの学校で推奨されており、互換性が高いWindowsパソコンが安心です。
○ ZoomやGoogle Meet
オンライン授業で頻繁に利用されます。これらのアプリはMacやWindowsで問題なく動作しますが、Chrome OSでは一部機能が制限される場合があります。
また、ソフトウェアによっては、CPUやメモリ、OSのバージョンが動作要件として指定される場合があります。購入前に必ず確認しましょう。
学習プラットフォームとの互換性
通信制高校で使用される代表的なプラットフォームは以下のとおりです。
○ Google Classroom: Google Chromeでの利用が推奨されます。
○ Moodle: WindowsやMacでスムーズに動作します。
○ Teams: Microsoftアカウントと連携するため、Windows環境が最適です。
また、学習プラットフォームは特定のブラウザに最適化されている場合があるため、Google ChromeやMicrosoft Edgeなどの最新バージョンを使用することが推奨されます。
通信制高校での学習をスムーズに進めるためには、保証内容の充実、セキュリティ対策の徹底、ソフトウェアやプラットフォームとの互換性の確認が不可欠です。
これらを考慮しつつ、自分の学びに最適なパソコンを選び、快適な学習環境を整えましょう。
特に、購入前に学校やメーカーの情報をしっかり確認することが後悔の無い選択につながります。
エントリーモデルであってもそれなりに高価な買い物になりますので、正確な情報を収集しながら適切な機種を選ぶようにしましょう。
通信制高校のパソコン周辺機器のおすすめアイテム
通信制高校での学習をよりスムーズに進めるためには、パソコン本体だけでなく、周辺機器も重要です。
特に、プリンターやスキャナー、外付けストレージといった機器は、レポート作成やデータ管理に役立つだけでなく、学習効率を高め、トラブル時のリスクを軽減することにもつながります。
ここでは、それぞれの周辺機器について詳しく解説し、選び方やおすすめのアイテムを紹介します。
通信制高校のパソコン周辺機器のおすすめアイテム①プリンター・スキャナー
通信制高校ではオンラインでの課題提出が主流となっていますが、一部の課題やレポートは紙媒体での提出を求められる場合があります。
自宅での印刷環境が整っていれば、わざわざコンビニなどへ印刷しに行く手間が省けますし、資料を印刷することで効率的に学習が進められるというメリットもあります。
また、一部の課題や資料をデジタル化して提出する場面では、スキャナーが必要になります。
最近ではプリンターとスキャナーが一体化した複合機が一般的で、スペースやコストの面でもおすすめです。
<おすすめのアイテム>
○複合機
- プリンターとスキャナーが一体化しており、家庭での幅広い用途に対応
- 印刷もスキャンも必要な方に最適
- 例: Epson EW-M530F、Canon G6030
○インクジェットプリンター
- カラー印刷が得意で、写真やカラー資料も鮮やかに印刷可能
- レポートや資料の印刷が中心の方に最適
- 例: Canon PIXUSシリーズ、Epson Colorioシリーズ
○レーザープリンター
- 白黒印刷が速く、ランニングコストが低い
- 白黒の課題や大量の資料を頻繁に印刷する方に最適
- 例: Brother HL-L2375DW、Epson LP-S3250
通信制高校のパソコン周辺機器のおすすめアイテム②外付けストレージ
パソコンのストレージ容量が不足したり、データのバックアップが必要になったりする場面では、外付けストレージが役立ちます。
通信制高校では、オンライン授業の録画データやレポート、参考資料など、意外と多くのデータを管理する必要があります。
レポートや写真の保存が主な用途なら500GB~1TB程度、動画や高画質画像を大量に保存する場合は2TB以上の容量のものを選びましょう。
また、外付けストレージを選ぶ際には、接続方式も確認しましょう。
USB 3.0以上であれば高速なデータ転送が可能ですし、USB-Cの場合は最新のパソコンやスマートフォンと直接接続できます。
さらに、持ち運びが多い場合は軽量かつ衝撃に強いモデルを選ぶと安心です。
<おすすめアイテム>
○ポータブルHDD(ハードディスクドライブ)
- 大容量で安価。1TB~4TBのモデルが主流
- 長期保存や容量が多いデータ(動画や高画質画像など)の保存に最適
- 例: Western Digital My Passport、Seagate Expansion Portable
○ポータブルSSD(ソリッドステートドライブ)
- 軽量で高速。HDDよりも高価だが、データアクセスが速い。
- 頻繁に使用するデータの保存や、パソコン間でのデータ移動に最適
- 例: Samsung T7、SanDisk Extreme Portable SSD
なお、外付けストレージの代わりにクラウドストレージ(Google Drive、Dropbox、OneDriveなど)を利用する方法もあります。
クラウドストレージはインターネット経由でデータを保存・共有できるため、以下のようなメリットがあります。
<クラウドストレージのメリット>
- どこからでもアクセス可能
- 自動バックアップ機能がある
- 他のデバイスと簡単に同期できる
ただし、大容量のデータをアップロードする場合、インターネット回線の速度が影響するほか、毎月の料金が発生することが多い点に注意が必要です。
通信制高校での学習をより効果的に進めるためには、プリンターやスキャナー、外付けストレージといった周辺機器が大いに役立ちます。
印刷やデータ保存の手間を減らし、効率的な学習をサポートしてくれるこれらのアイテムを上手に活用し、自分に合った学習環境を整えましょう。
また、機器選びの際には用途や予算を明確にし、長く使える製品を選ぶことが大切です。
通信制高校でおすすめのパソコンのまとめ
この記事では、通信制高校でおすすめのパソコンについて詳しく解説してきました。
改めてポイントをまとめると、以下のとおりです。
<POINT>
- パソコンは通信制高校での学習を支える中心的なツール
- 必要なスペックを備えたパソコン選ぶことで、ストレス無くスムーズに学習を進めることができる
- 学校指定の仕様がある場合は条件を十分に確認し、不明な点は学校やメーカーに問い合わせる
- 用途や予算に応じた価格帯の機種から自分に合ったものを選ぶと良い
- 周辺機器を活用することで学習環境をより快適なものにできる
通信制高校では、オンラインでの授業参加やレポート提出が中心となるため、それらを快適に行えるようなスペックを満たしたパソコンを選ぶことがとても大切です。
パソコンの仕様に馴染みが無い方には難しく感じるかもしれませんが、学校からの案内をよく確認するとともに、分かりにくければ学校やメーカー、販売店などに確認しながら準備を進めましょう。
プロ家庭教師メガジュンでは、通信制高校の生徒さまに向けて、学習計画の作成や日々のメンタルフォローを含めたサポートを行っています。
「学習の計画の立て方が分からない」
こうしたお悩みに答えるサービスとなっていますので、ご関心のある方はぜひお気軽にご相談ください。
また、授業や面談はオンラインでも承っています。全国各地からご利用いただけるほか、海外にお住まいの方や帰国子女の方にもこれまでご利用いただき、多数のご好評の声をいただいてきました。
初回の授業・面談は無料ですので、オンラインで授業が受けられるか不安な方もお気軽にお問合せください。
一人でも多くのお子さまが、自分らしく人生を歩んでいけるよう、一同全力でサポートしてまいります。
最後までお読みいただきありがとうございました。