自閉症スペクトラム(ASD)とは?大人・子供の特徴や診断基準、アスペルガーとの違いも解説

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    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)とは発達障害の一つであり、「コミュニケーションの困難」と「限定された興味・こだわり」という2つの特性を持っています。

    このことから、自閉症スペクトラムの方には以下のような特徴が見られます。

    <自閉症スペクトラム(ASD)の特徴>

    • コミュニケーションが取りづらく、人間関係が築けない
    • こだわりが強く、自分なりのルールを崩されるとストレスを感じる
    • 音や光に敏感だったり、特定の味や感触が苦手だったりする

    私は、発達障害専門のプロ家庭教師や塾経営者として長年にわたり活動し、これまで1500人以上のお子さまを支援してきました。

    受験指導だけでなく、学習習慣の確立や日常生活における困りごとへの対処など、現在も様々なサポートを行っています。

    一言で「発達障害」と言っても、持っている特性は一人一人異なります。
    特に自閉症スペクトラムには、その名称にもあるとおり「スペクトラム=連続性」があり、特性の現れ方も千差万別です。

    自閉症スペクトラムの特徴に100%当てはまる人は少なく、コミュニケーションが苦手でもこだわりの強さはあまり無いといった方や、全般的に当てはまるものの特性の程度は強くないという方がいらっしゃいます。

    そのため、確定診断に至らないグレーゾーンの方が多いのも自閉症スペクトラムの特徴の一つであり、一人一人に応じた適切な支援や配慮を行うことがより一層重要となります。

    • 自閉症スペクトラムの特性を詳しく知りたい
    • 自閉症スペクトラムに伴う困りごとの解決方法を知りたい
    • 自閉症スペクトラムへの適切な支援方法を知りたい

    この記事では、自閉症スペクトラムご本人の方や周りでサポートされている方、自閉症スペクトラムのお子さまの保護者さまなどに向けて、特性や支援方法を詳しく解説していきます。

    自閉症スペクトラムのことでお悩みの方は、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

    ▼目次

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の定義と特徴

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の定義と特徴

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の特性は「コミュニケーションの困難」と「限定された興味・こだわり」の2つです。

    それぞれの特性がどのような行動として現れるのか、また、診断の基準はどういったものか、詳しく解説していきます。

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の定義

    自閉症スペクトラムは、英語ではAutism Spectrum Disorder(ASD)と呼ばれており、ASDの名称の方が馴染みがあるという方も多いかもしれません。
    自閉症スペクトラム(ASD)は、ADHD(注意欠如・多動症)、LD(学習障害)と並ぶ発達障害の一つであり、これらは併発することも多くなっています。

    少し前までは、「広汎性発達障害」という名称が広く用いられていましたが、2013年にアメリカの精神医学会が定める診断基準「DSM-5」から広汎性発達障害のカテゴリーが削除されたことから、日本においても診断名として用いられることは少なくなりました。

    「アスペルガー症候群」という名称もよく耳にしますが、アスペルガー症候群は自閉症スペクトラムの分類の一つであり、厳密な定義から言えば「自閉症スペクトラム=アスペルガー症候群」ではありません。

    自閉症スペクトラムは、

    • 知的な遅れと言葉の遅れを伴うもの = 自閉症
    • 知的な遅れは無いが、言葉の遅れを伴うもの = 高機能自閉症
    • 知的な遅れが無く、言葉の遅れも伴わないもの = アスペルガー症候群

    の3つに分類され、自閉的な特性を持つ人のうち、知的な遅れと言葉の遅れが無い場合は「アスペルガー症候群」となります。

    ですが、アスペルガー症候群という名称が広く浸透していることから、自閉症スペクトラムとアスペルガー症候群を厳密に区別せず、併記される場合も多くなっています。

    統計によれば、自閉症スペクトラムに該当するのは人口の2~5%であると言われています。
    40人の学級であれば、1人程度は自閉症スペクトラムに該当する可能性があり、身近な人が自閉症スペクトラムであるケースも少なくありません。

    男女の偏りが大きいのも自閉症スペクトラムの特徴です。

    自閉症スペクトラムの男女比は「男:女=4:1」とされており、男子の方が圧倒的に多いと言われています。
    一方で、女子の場合は言葉の遅れが目立ちにくいことなどから社会的な困難に気付かれにくく、表面化していないだけという研究もあります。

    自閉症スペクトラムの特性には、

    ①コミュニケーションや対人関係など、社会性の困難
    ②強いこだわりや限定された興味、常同的・反復的な行動

    の2つがあります。

    また、感覚過敏や感覚鈍麻を併せ持つことが多く、運動が苦手で手先が不器用(=発達性協調運動障害)、マルチタスクが不得意といった特性を持つ場合もあります。

    ①コミュニケーションや対人関係など、社会性の困難

    コミュニケーションや対人関係など、社会性の困難

    自閉症スペクトラムの方は、その場の雰囲気を読みとったり、相手の表情から気持ちを察したり、冗談や皮肉を理解するのが苦手といった特徴があります。

    言葉を額面どおり受け取ってしまうなどして、会話が噛み合わなかったり、時には人間関係でトラブルを起こしてしまったりする場合もあります。

    自閉症スペクトラムを診断する際には、このような困難が持続的に続いているかを確認します。
    思い違いでコミュニケーションが上手くいかないことや、ちょっとした勘違いは誰にでも経験がありますが、それが日常的に続いていて困りごとが大きい場合は、自閉症スペクトラムの可能性を考えていくことになります。

    <コミュニケーションや社会性の困難の特徴例>

    • 表情から相手の感情を読み取れない
    • 共感力に乏しい
    • 言外に含まれたニュアンスを理解するのが苦手
    • 会話がかみ合わないことが多い
    • 曖昧な表現(少し、適当に)の理解が苦手
    • 指示語(これ、それ、あれ)が通じない
    • 視線が合いづらい
    • 身振り手振りによる表現を、使うのも理解するのも苦手
    • 人間関係を深めるのが苦手、交友関係が狭い

    ②強いこだわりや限定された興味、常同的・反復的な行動

    強いこだわりや限定された興味、常同的・反復的な行動

    自閉症スペクトラムの特性には「限定された興味・こだわり」というものがあります。

    物の配置や物事の順番、勝ち負け、自分なりのルールややり方へのこだわりが強く、融通が利かなかったり、急な予定の変更でパニックになったりしてしまうなどの困りごとが生じます。

    お子さまの場合は、定型発達でもこだわり行動が見られる場合があります。
    代表的なのが2歳ごろに現れるイヤイヤ期ですが、子どもの発達上、こちらについては大きな問題はありません。

    「ご飯を食べたくない!」「この服じゃないとイヤだ!」といった2歳ごろのお子さまの“イヤイヤ”は、自我が芽生えることに伴ってお子さまなりの意思表示をしているものであり、自閉症スペクトラムのこだわりとは別物です。

    イヤイヤ期は成長とともに落ち着きますが、自閉症スペクトラムの特性である場合は4~5歳になっても落ち着く傾向が無く、こだわりが破られると癇癪を起こすなど、定型発達のお子さまとは異なる様子が見られます。

    また、洋服や食べ物へのこだわりは、自閉症スペクトラムの特性である感覚過敏が影響している場合があります。
    ざらざら、チクチクといった特定の感触が苦手でその服を着るのを嫌がったり、味覚が敏感で「ふりかけご飯以外食べない」といったお子さまもいらっしゃったりします。

    <強いこだわりや限定された興味の特徴例>

    • 特定の物(電車やキャラクターなど)に極端にこだわる
    • 自分なりのルールがあり、破られると怒る
    • いつも通りであることを好み、イレギュラーな出来事を避ける
    • 同じ動きを繰り返したり、同じ言葉を繰り返し使ったりする

    コミュニケーションの困難と限定された興味のどちらか一方だけに当てはまる方は一定数いらっしゃいますが、一方の特性が見られるだけでは自閉症スペクトラムの確定診断には至りません。

    両方の特性が継続的に現れており、日常生活に困りごとが生じていることが自閉症スペクトラムの診断基準となります。

    日常生活での困りごとがどの程度であるかや、平均と比べた場合にどうかなど、発達障害の診断には客観的かつ専門的な知識が必要になります。
    安易な自己診断や思い込みは避け、気になることがある場合は医師や専門機関に相談するようにしましょう。

    お子さまで自閉症スペクトラムの特性がある場合、コミュニケーションや振る舞いが独特であることから、学校生活などで問題を抱えやすい傾向があります。
    自閉症スペクトラムのお子さまで不登校となっている人数は、定型発達の場合と比べて3倍程度、いじめを経験した数は1.7倍程度という調査結果もあります。

    保護者さまにおかれては、お子さまの様子を丁寧に見守るほか、お子さまが辛い思いをしないためにも、学校や医療機関、発達支援センターなどと連携・協力していくことが大切です。(参考:子どもの発達障害 「自閉スペクトラム症(ASD)」とは?アスペルガー症候群などとの違い | NHK健康チャンネル

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    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の子どもの年齢別の特徴

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の子どもの年齢別の特徴

    この章では、自閉症スペクトラムのお子さまの年齢別の特徴を紹介していきます。

    自閉症スペクトラムを診断する際には、発達段階(年齢)に対してどのような特徴が見られるかが大きなポイントになります。

    例えば、「自分の話を一方的にする」といった行動は、就学前の子どもにはよく見られるものであり、それだけで自閉症スペクトラムと診断されることはありません。
    ですが、小学校に上がってからもずっと「自分の話を一方的にする」という行動が続いている場合には、自閉症スペクトラムやその他の発達障害の可能性を考える必要があります。

    特性を早く見つけ適切なサポートにつながることは、発達障害のお子さまの支援においてとても大切です。
    お子さまの行動で気になることがある方は、ぜひこの章をご一読いただき、専門機関へ相談する際の参考としていただければと思います。

    また、大人の方で困りごとへの具体的な対処方法が知りたいという方は「2.自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の困りごとへの対処法」までお進みください。

    ○生後~1歳くらい
    – あまり笑わない、あるいは泣かない
    – 抱っこを嫌がる
    – 寝つきが悪い、寝てもすぐ目を覚ます
    – ミルクを飲まない、偏食の傾向がある

    ○2~3歳くらい
    – 言葉が出るのが遅い
    – 名前を呼んでも反応が無い
    – 視線が合いにくい
    – スキンシップを嫌がる
    – ひとり遊びを好む
    – 指さしをしない

    ○4歳~小学校低学年くらい
    – 行動の順番や物の配置にこだわる
    – 周りに合わせること(集団行動)が苦手
    – 同年代の子どもと遊びたがらない
    – ごっこ遊びが苦手
    – 同じ遊びや行動を続ける
    – 物を並べ続けたり、回転するものを眺め続けるなどの行動が見られる

    ○小学校高学年以降
    – 関心のある分野の話題を繰り返し話す
    – 自分の興味があることについて一方的に話す
    – 同じ質問をし、同じ回答が返ってくることを求める
    – 勝ち負けへのこだわりが強い
    – ルールやスケジュールに極端にこだわる
    – 同じ時間、同じ方法であることにこだわり、イレギュラーな出来事を避ける

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    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の困りごとへの対処法

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の困りごとへの対処法

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)は、生まれつきの脳の機能の特性ですので、特性そのものを解消することはできません

    自閉症スペクトラムの方の支援においては、特性によって生じる困りごとをできるだけ小さくすることを目指して、コミュニケーションや日常生活を円滑に送るためのトレーニングを行うほか、周りの環境の調整などを行っていくことになります。

    お子さまの場合は、発達支援センターなどの専門機関で「療育(治療教育)」を受けることができます。
    ソーシャルスキルトレーニング(SST)や作業療法をとおして、人との関わり方や日常生活を送る際のポイントを学んでいきます。

    子どもの頃から適切な支援を受けることで、生活上の困りごとを大幅に軽減することができます。
    また、自分自身の特性について知ることは自己肯定感を高めることにもつながるため、うつ病や適応障害といった二次障害を予防する効果も期待もできます。

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の困りごとへの対処法①伝え方の工夫

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の困りごとへの対処法①伝え方の工夫

    自閉症スペクトラムの方は、言外のニュアンスや曖昧な表現を読み取ることが苦手です。

    そのため、「少しだけ」のような感覚的な表現や、「あれ」「それ」といった指示語を使うことはできる限り避けましょう。
    また、抽象的な表現や回りくどい言い方も理解しづらいため、簡潔で短い表現を心がけましょう。

    耳で聞いた言葉を理解するのが苦手な方の場合は、図やイラストなどを用いて視覚的に訴えるのも効果的です。
    例えば、お子さまに朝の準備の手順を伝える際などは、「着替え」「歯磨き」「朝ごはん」などをイラスト付きのカードにして順番に示すなどの方法が考えられます。

    <自閉症スペクトラムの方への伝え方の工夫例>

    ・客観的な言葉で伝える
    (例)少し待ってください → 2分待ってください

    ・短い文章で一つずつ、具体的に伝える
    (例)書類の準備が終わったら会議室に来てください
    →○○の書類を30部コピーしてください。コピーが出来たら、コピーしたものを持って会議室に来てください。

    ・図やイラスト、動画などで視覚的に伝える

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    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の困りごとへの対処法②スケジュールの見通しを示す

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の困りごとへの対処法②スケジュールの見通しを示す

    自閉症スペクトラムの方は「時間」という抽象的な概念を理解することが苦手なため、イレギュラーな出来事や不確定な予定に対して不安を感じやすいと考えられています。

    イレギュラーな予定ができた場合は、いつ・どこで・何をするのか、具体的な見通しを伝えるとともに、一度伝えた予定はできるだけ変更しないようにしましょう。
    また、いつも通りであることへのこだわりが強く大きなストレスを感じてしまう場合は、無理に適応しようとせず、欠席したり、留守番したりするなどの対応も必要です。

    タイマーを使ってあと何分かが分かるようにしたり、お子さまの場合であれば時計の絵が描かれたスケジュール表を使ったりするなどして、時間の概念を視覚的に分かりやすくする工夫も効果的です。

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の困りごとへの対処法③落ち着く環境を用意する

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の困りごとへの対処法③落ち着く環境を用意する

    自閉症スペクトラムの方は、感覚過敏あるいは感覚鈍麻であることが多いと言われています。
    ケガをしても気付かなかったり、体調不良を自覚しにくかったりする場合は、早めに医師に相談し、対処法を考えていくようにしましょう。

    感覚過敏の場合は、大きな音や騒がしい環境が苦手であったり、にぎやかな場所で集中できないなどの困りごとが生じることがあります。
    集中しなければならないタスクがあるときは、できるだけ静かで落ち着いた環境に移動するようにしましょう。

    外出時などで刺激が避けられない時は、イヤーマフや耳栓を使用するのも良いでしょう。
    視覚的に敏感な方は、フードや帽子を被ることで落ち着くという方もいらっしゃいますので、自分に合う方法を見つけていくと良いでしょう。

    パニックや癇癪になってしまった場合の対処方法も、あらかじめ考えておくと安心です。
    「静かな場所に移動する」「落ち着くもの(ハンカチやぬいぐるみなど)をぎゅっとする」「数を数えながら深呼吸する」など、自分が落ち着ける方法を見つけておきましょう。

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の困りごとへの対処法④言葉ではっきりと褒める

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の困りごとへの対処法④言葉ではっきりと褒める

    自閉症スペクトラムの方は、コミュニケーションが苦手なために人間関係が上手くいかなかったり、こだわり行動のために仕事が上手くいかなかったりすることでストレスを感じ、うつ病や適応障害などの二次障害を抱えてしまうことがあります。

    「何をやっても上手くいかない」「自分は駄目なんだ」と自信を失ってしまうことが二次障害の原因になりますので、まずは周りが本人を認め、良いところはしっかり褒めるようにしましょう。

    自閉症スペクトラムの方はニュアンスを読み取ったり、態度から察したりすることが苦手なため、「予定をしっかり守れるところが素晴らしい」「細かい仕事でもコツコツできるのは尊敬する」など、具体的にはっきりと伝えることが大切です。

    お子さまの場合は特に、「努力した過程」を褒めることを意識しましょう。
    100点を取ったことを褒めるのではなく、宿題をしっかりできたことや授業を真面目に受けられたことを褒めることで、やればできるという自分を信じる気持ちや、物事に前向きに取り組む姿勢を身に付けることができます。

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    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の困りごとへの対処法⑤ソーシャルスキルトレーニング(SST)

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の困りごとへの対処法⑤ソーシャルスキルトレーニング(SST)

    ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは、お子さまが地域の発達支援センターなどで受けられる療育のメニューの一つです。

    社会生活を営むためのコミュニケーションや日常生活で必要なスキルについて、様々なアプローチから学ぶことができます。

    <ソーシャルスキルトレーニングの例>

    ⚫️ロールプレイ
    – テーマとなる場面(シチュエーション)が示され、指導者と子どもが一緒にその場面を想定しながら演技をします。
    自分とは異なる立場の人を演じることを通して、相手の立場での感じ方を学んだり、適切な振る舞いがどんなものかを考えたりすることができます。

    ⚫️ゲーム(勝ち負けのある遊び)
    – ゲームや遊びには、「ルールを守る」「仲間と協力・相談する」「負けたという結果を受け入れる」など、対人関係の基本となる要素がたくさん含まれています。
    勝ち負けのあるゲームや遊びを通して、楽しみながら社会性を身につけることができます。

    ⚫️ソーシャルストーリー
    – 一般社会における暗黙の了解やルールについて、簡単な文章やイラストから学んでいく手法です。
    なぜそのルールを守らなければいけないのかを丁寧かつ肯定的に伝えることで、抽象的な概念の理解が難しい自閉症スペクトラムのお子さまであっても、ストレスなくルールを理解し受け入れられるようになります。

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の困りごとへの対処法⑥薬物療法

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の困りごとへの対処法⑥薬物療法

    自閉症スペクトラムは生まれつきの脳の性質であり、薬によって特性そのものを解消することはできません
    ですが、てんかんの発作や睡眠障害などを併発している場合は、それぞれの症状を抑えるための薬が処方されることがあります。

    また、パニックや癇癪が激しい場合は、興奮を落ち着けるために抗不安薬などが処方される場合もあります。
    過度な叱責を受けるなどで心が傷付き、うつや不安障害などの二次障害を発症している場合は、二次障害に対して投薬治療が行われることもあります。

    これらの投薬治療は、症状を抑え、自閉症スペクトラムの方が日常生活を送りやすくするために行われます。
    医師のアドバイスをしっかり聞くとともに、分からないことがある場合は積極的に質問するなどして、本人が納得の上で服薬できるようにしましょう。

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の困りごとへの対処法⑦専門機関との連携

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の困りごとへの対処法⑦専門機関との連携

    自閉症スペクトラムの方の困りごとについて、本人だけ・家庭だけで抱え込むことは避けましょう。

    特にお子さまの場合は、多くの時間を過ごすことになる学校と綿密に連携することが大切です。
    担任の先生だけでなく、スクールカウンセラーなども交え、学校全体でサポートしてもらえるよう、相談や情報共有に努めましょう。

    発達障害のことで気になることがある場合は、医療機関や地域の発達支援センターに相談しましょう。
    確定診断に至らなかったとしても、療育や就職のサポートなど、適切な支援機関につないでもらうことができます。

    近隣に発達障害専門の医療機関が見つからない場合は、各自治体に設置されている発達支援センターに連絡するか、お子さまの場合は教育委員会や子育ての相談窓口に問い合わせるのも良いでしょう。

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の特徴と支援方法のまとめ

    自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の特徴と支援方法のまとめ

    この記事では、自閉症スペクトラム(ASD、アスペルガー症候群)の特徴や支援方法について詳しく解説してきました。

    改めてポイントをまとめると、以下のとおりです。

    <POINT>

    • 自閉症スペクトラムの特性は「コミュニケーションの困難」と「限定された興味・こだわり」
    • 自閉症スペクトラムの子どもは不登校やいじめといった困りごとを抱えることが多く、大人でも仕事や人間関係で悩みを抱えることがある
    • 自閉症スペクトラムは生まれつきの脳の性質であり、特性そのものを解消することはできない
    • 自閉症スペクトラムに伴う困りごとを改善するためには、子どもの頃から適切な支援を受けることが望ましい
    • 自閉症スペクトラムの方に対しては、曖昧な表現を避け、具体的にわかりやすく伝えることが大切

    自閉症スペクトラムの方が持っている特性は一人一人違うため、どんな困難があるかを明らかにし、必要な支援についてその都度丁寧に検討していく必要があります。

    どんな問題でも解決できる完璧な支援方法はありませんので、試行錯誤しながら、より適した方法を探していくようにしましょう。

    また、アスペルガー症候群の方に知的な遅れはありませんが、特性が原因となりお子さまの学力が伸びづらい場合があります。
    中学生にもなると勉強の内容も高度になるため、ご家庭だけでは勉強のサポートが難しい場合があります。

    一般的な塾では十分な対応ができない場合も多いことから、自閉症スペクトラムのお子さまには発達障害専門のプロ家庭教師をおすすめしています。

    専門的な知識を持った講師によるマンツーマンの指導であれば、自閉症スペクトラム特有のこだわりにも柔軟に対応できます。
    学力が伸び悩んでいるお子さまや、なかなか良い講師に出会えないとお悩みの方は、ぜひ一度発達障害専門のプロ家庭教師メガジュンをご検討ください。

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    一人でも多くのお子さまが、自分らしくより良い人生を歩めるよう、一同全力でサポートしてまいります。

    最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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