【続・ギフテッド実例】プロ家庭教師との絆が紡いだDくんの成長物語~学びの枠を越えた信頼と尊敬~

IQ136のギフテッド児であるがゆえに、学校の先生に反論したり、授業をさぼったりしてしまい、問題児扱いされていたDくん。

Dくんは、メガジュンのサポートをとおして「一段上の視点を持つこと」ができるようになり、学校の先生にむやみに反論したり、授業をさぼったりすることが少なくなりました。

Dくんのサポート事例をまとめたこちらの記事は多くの方にご覧いただき、「うちの子もDくんと同じような悩みを抱えているため、とても参考になった」との声を多数いただいています。

★D君の指導実例(前編)はこちら↓

【ギフテッド実例】高知能なのに問題児?D君が学校で感じていたストレスと対応策、中学受験への道のり(浮きこぼれ問題)
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その後Dくんは、中学受験に向けて順調に勉強を進めています。

今回の記事では、Dくんの受験サポートだけでなく、プロ家庭教師との関わりの中でDくんが得ることのできた教養や心の成長に焦点を当ててご紹介していきます。

ギフテッドのお子さまは、周りの大人が特に手助けしなくても、自分自身で成長していけることが多いです。
ですが、信頼できる大人が適切に関わることで、ギフテッドのお子さまの成長はさらに目覚ましいものとなり、未来社会を切り開く存在へと大きく育っていくことができます。

ギフテッドのお子さまのさらなる成長を応援したいと考える保護者さまや教育関係者の方におすすめの内容となっていますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

ギフテッド専門の受験プロ家庭教師
妻鹿潤
・16年以上1500名以上の指導実績あり
・個別指導塾の経営・運営でお子様の性質・学力を深く観る指導スタイル
・yahooやSmartNews、Newspicksなどメディア向け記事も多数執筆・掲載中

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【ギフテッド】浮きこぼれで問題児だったDくんのこれまで

【ギフテッド】浮きこぼれで問題児だったDくんのこれまで

Dくんは小学2年生の春ごろまで、週に2~3日は学校を休んでしまうなど「登校渋り」の状態にありました。

保護者さまからのご相談を受け、私たちはDくんが「周りと折り合いをつける力」を身に付け、ストレスに上手く対処できるようになることを目指してサポートを進めていくことにしました。

当時の様子は「【ギフテッド実例】高知能なのに問題児?D君が学校で感じていたストレスと対応策、中学受験への道のり(浮きこぼれ問題) (pro-megajun.com)ン」で詳しくご紹介していますので、未読の方はぜひ併せてお読みいただければ幸いです。

プロ家庭教師と出会ったばかりの頃のDくんは、「学校の先生の言うことはおかしい!」といつも怒っていて、大きなストレスを感じている様子でした。
また、Dくんは、質問しても先生に答えてもらえなかったり、覚えている漢字を何度も書き取り練習させられたりといったことにもストレスを感じていました。

こうしたストレスの積み重ねにより、Dくんは登校渋りの状態になっていると考えられました。

そこでメガジュンの講師は、Dくんが「なんて理不尽なんだ!」とイライラするのではなく、「なぜ学校の先生は理不尽なのか?」と一歩引いて考える習慣を身に付けられるよう、週2回の授業の中で丁寧に対話を続けていきました。

その結果、Dくんは「周りの子どもたちや学校の先生は、Dくんほど合理的に考えられるわけではない」「学校という仕組みに問題があるが、仕組みそのものを変えることは難しいため、自分が変わるしかない」という考え方を習得してくれました。

学校で理不尽な出来事があったとき、以前は「そんなのはおかしい!」とその場で反論したり、保護者さまに怒りをぶつけてしまったりしていましたが、プロ家庭教師のサポートを経たあとは、「なんで理不尽な出来事は起こってしまうのだろう?」と原因を分析することで気持ちを落ち着け、ストレスに対処することができるようになりました。

同時に、プロ家庭教師による授業にはディスカッションや探究活動を取り入れ、Dくんの知的好奇心を満たせるようにしました。

学校の授業がつまらない(=知的好奇心が満たされない)ことにもDくんは不満を持っていましたが、「学校は社会勉強の場であり、知的好奇心はプロ家庭教師の授業で満たせば良い」という住み分けを行うことで、Dくんのストレスをより軽減することができました。

こうしたサポートの成果が現れたことで、保護者さまからは多大な感謝の言葉をいただくことができました。

また同時に、保護者さまからは今後のサポートの方針についてもご相談がありました。

というのも、「理不尽を感じたときに、その原因について一歩引いて考える」という方法を身に付けられたDくんは、大人の声掛けやサポートが無くても、少しずつ自分なりにストレスに対応できるようになっていました。

また、中学受験に向けた学習指導についても、Dくんは元々高い知能を持っているため、それほど根を詰めて勉強せずとも志望校に合格できる見通しがありました。

「ストレスに対処する方法を自分なりに身に付けられたDくんにとって、プロ家庭教師の授業をより有意義なものとするためにはどうすれば良いか?」というのが保護者さまのご相談の趣旨であり、我々も単なる受験指導以上のサポートができればと考えていたところでした。

そこで私たちは、Dくんの保護者さまと改めて面談させていただき、今後の方針について検討していくことにしました。

次の章からは、ギフテッドであるDくんが、さらに一段上のステップへと進む過程をご紹介していきます。

★ギフテッドの浮きこぼれ問題の詳細はこちら↓

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【ギフテッド】子どもの可能性を最大限に伸ばすには

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Dくんの当時の授業の構成は、以下のとおりでした。

○ 火曜日 …探究活動90分、質問30分
○ 金曜日 …学習指導90分、質問30分

「探究活動」とは、週ごとにテーマを決めて、Dくんと講師がテーマについてそれぞれ調べてきたことを発表し、その後ディスカッションするという課題解決型の学習です。

Dくんは当初からこの探究活動に積極的に取り組んでくれ、「こんなに楽しく議論ができたのは初めて!」ととても喜んでくれていました。

中学受験を目指すことを決めてからは、中学受験にも役立ちそうなテーマを取り入れ、火曜日の探求活動と金曜日の学習指導に関連性を持たせることも意識しました。

<探究活動と学習指導に共通するテーマ例>

  • 冬の夜空について(天体)
  • 磁石について(磁界)
  • 「燃える」ということについて(燃焼)

「学習指導」では、中学受験に向けた先取り学習を行いましたが、もともと知能の高いDくんはどんどん知識を吸収してくれました。
また、時間に余裕があるときは、計算ドリルや漢字の書き取り練習など、学校の宿題でDくんが苦手なものを講師と一緒に取り組むようにしました。

「質問」とは、ストレスへの対処が苦手だったDくんのために、メガジュンの講師が独自に設定した時間です。

Dくんが学校で感じた理不尽や疑問について講師に質問してもらい、理不尽への対処法や、Dくんの知的好奇心が満たされるような質問への回答を講師から伝えるというものでした。

ただし、最近のDくんは、学校でのイライラやストレスに自分で対処できるようになっていました。

また、先生に答えてもらえなかった質問についても、探究活動で日々調べものをしていることもあってか、自分で調べて答えを見つけられるようになっていました。

そのため、以前はDくんの「何で?何で?」の量がとても多く、30分では時間が足りなかった質問の時間も、最近では時間が余ることもあり、その分を学習指導などに充てることがありました。

そこで私たちは、質問の時間がより有意義なものとなるよう、進め方を見直すことにしました。

具体的には、これまで質問の時間は「Dくんが質問する→講師が答える」という一方向のものでしたが、これからはDくんと講師がお互いに質問しあうような「双方向」のものにしたいと考えました。

また、火曜日の探究活動については、お互いの発表の後にディスカッションの時間があり、元々双方向の議論ができていました。
なので、火曜日についてはこれまでどおり探究活動を行い、さらにディスカッションの時間を増やすこととし、金曜日の「質問」の時間については「対話」の時間へとアップグレードすることにしました。

○ 火曜日 …探究活動(発表60分、ディスカッション60分)
○ 金曜日 …学習指導90分、対話30分

双方向のやりとりやディスカッションを中心とした授業は、私たちも初めての試みでしたが、Dくんの保護者さまにご提案したところ、「Dは先生とお話しすることを毎回楽しみにしていますし、 ぜひお願いします」とのお返事でしたので、早速新しい形での授業を実施していくことにしました。

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まず、探究活動のディスカッションの時間を延長することに関しては、Dくんは「いいよ」とすんなりと快諾してくれました。

これまで30分だったディスカッションの時間が倍の60分になるため、これまで以上に話題が広がったり、深いところまで追究したりすることになります。

Dくんは毎週、小学3年生とは思えないほどの研究成果を発表してくれました。
一般的な小学生の調べ学習としては申し分の無いものでしたが、一方で正確性や論理展開が不十分な点もありました。

これまでの授業でも不十分な点については講師から指摘していましたが、ディスカッションの時間が30分から60分に増えたことを受け、 もう少ししっかりと触れていくことにしました。

これまでどおりDくんが前向きに授業に参加できることを優先しながらも、Dくんには情報の正確性や論理展開の正しさの重要性について気付いてもらうため、伝え方を工夫しながら指摘していくことにしました。
例えば、「環境問題」をテーマに扱ったとき、Dくんは「プラスチック製品を使わないようにすれば、環境問題は改善できる」と発表してくれました。

そこで講師からは、「プラスチック製品は本当に環境に悪いのか?」という質問をしました。

例えば、プラスチック製品の代替として紙ストローがありますが、紙ストローはプラスチックのストローに比べると重さが約2倍あります。

そのため、紙ストローを運ぶ際に必要な燃料も2倍になるので、紙ストローの方が環境に良いとは一概には言えないのではないか…?という疑問をDくんに投げかけてみました。

Dくんはその場で「ちょっと調べて良い?」とタブレットを取り出し、紙ストローの重さについて調べ始めました。

「重さだけじゃなく、運ぶときの燃料が実際にどれくらいかかるのかも知りたいよね」などと講師が声を掛けながら、ストローについて一緒に調べていきました。

調べた結果、地球環境に対する8項目の影響を合算した「相対的環境影響指数」という基準があり、その基準に照らしてみると、紙ストローはプラスチックのストローより環境に優しいと断言することはできない、という結論に至りました。

このように、調査が不十分な点をそのままにせず、講師と一緒に調べて正しい情報に辿り着くことは、お子さまの成長においてとても大切なことであると私たちは考えています。

また、既存の情報を鵜呑みにせず「それは本当だろうか?」と疑問を持つことは、自分で考える力を身に付けることにつながります。

調べ学習を「調べて終わり」にするのではなく、自分で考えるきっかけにするためには、発表を聴く側もしっかりと疑問や質問を伝えることが大切なのだと、Dくんとのディスカッションをとおして講師も改めて実感しました。

加えて、今はインターネットなどで情報が溢れている時代ですので、このように大人と一緒に疑問点を調べていくことで、「正しい情報を取捨選択する」という情報リテラシーの教育にもつながると考えました。

問題点を指摘されると不機嫌になってしまうお子さまもいらっしゃいますが、Dくんは不機嫌になることもなく、講師の疑問に対して「それもそうか。なんでだろう?」と素直に答えてくれました。

Dくんが不備を指摘されて不機嫌にならないのは、プライド以上に強い知的好奇心を持っていることに加え、「先生は自分を攻撃しようとしているのではない」という講師に対する信頼の気持ちや、「発表の内容が間違っていても、自分を否定されたことにはならない」という自己肯定感の高さがあるためと考えられました。

自己肯定感は、プロ家庭教師による授業だけではなかなか高めることができません。

Dくんの保護者さまが、常日頃からDくんのことを心から大切に思い、Dくんを尊重し見守っているからこそ、Dくんは伸び伸びと成長していけるのだと改めて感じました。

★お子さまとの信頼関係の構築についてはこちら↓

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学校の先生でも親でもない大人との「対話」が持つ重要性

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金曜日の「質問」の時間は、「対話」の時間へとアップデートすることにしました。

対話といっても、ディベートのように意見を戦わせるのではなく、Dくんの視野や考え方がより広く、より深くなるきっかけになるような内容にしたいと考えました。

この頃のDくんは、「先生に相談したいことや質問したいこと、学校でイライラしたり、『なんで?』って思ったりしたことはない?」と聞いても、「大丈夫!」と答えてくれることが多くなっていました。

そこで講師は、質問を変えて、「今週はどんな一週間だった?面白かったこと、楽しかったこと、悲しかったこと、不思議だったこと…何でもいいから、Dくんの心に残ったことを先生に教えてくれる?」と問いかけるようにしました。

また、講師はあらかじめいくつかのテーマ(例:理想の学校、最近のニュース、講師が読んで面白かった本やコラム等)を用意しておき、Dくんがその週にお話ししてくれた内容と関連性のあるものを取り上げて、対話につなげていくことにしました。

例えば、あるときDくんは、次のようなエピソードを「モヤモヤした話」として教えてくれました。

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クラスメイトのKくんは、カタカナの「シ」と「ツ」を書き分けるのが苦手。そのため、周りの子から「『シ』と『ツ』、どっちがどっちか分かる?」などと揶揄われることもあった。

でも、あるときからKくんはちゃんと「シ」と「ツ」が書き分けられるようになった。

すると周りの子は、Kくんに対して以前のようにあからさまな揶揄いはしなくなったが、何となくKくんを避けたり、馬鹿にしたりするようになった。
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この話を聴いて、講師はまず初めに「Kくんはきっと、『シ』と『ツ』が書き分けられるように練習したんだね。すごいね」とコメントしました。

Dくんも「ぼくもそう思う。わざわざ褒めるのもKくんは嫌だろうけど、ぼくは普通にえらいな、すごいなって思った」と答えました。

「なんで周りの子はKくんを馬鹿にするのか、わかる?」と講師が聞くと、Dくんは「全然わからない」と答えます。

そこで講師は、芥川龍之介の『鼻』の話をすることにしました。

<芥川龍之介『鼻』のあらすじ>

長い鼻がコンプレックスだった和尚さん。何とか鼻を短くすることに成功するのですが、周りからは以前よりもいっそう笑われるようになってしまいます。

和尚さんが「元の鼻の方が良かった」と思っていると、鼻は元に戻り、和尚さんは一安心したというお話。

「せっかく鼻が短くなったのに、なんで和尚さんは前よりも笑われるようになったの?」とDくんは言い、「Kくんの場合と似ている」と気付いてくれました。

「これはお話だから、一つの考え方なんだけど…」と断りを入れた上で、講師は『鼻』について解説していきます。

「人間には、『自分より下の人をバカにしたい』という願望が備わっているんだと思う。和尚さんの長い鼻を笑うことで、その願望が満たされていたんだね。

ところが、和尚さんの鼻が短くなってしまうと、バカにできるものが無くてつまらない。
だから、鼻の短くなった和尚さんを『ああまでして鼻を短くするなんて、おかしいね』とさらにバカにして願望を満たそうとしたんじゃないかな」

「ひどいなあ」とDくんは言います。

Dくんの言うとおりですが、一方で「人をバカにしたい」という気持ちは誰でも持ち得るものです。

「人をバカにしたい」という心の動きを知っておくことで、周りが人をバカにしたり、バカにされたりしていたときに、冷静に対処することができるようになりますし、もし人をバカにしたいという気持ちが自分の中に芽生えたときにも、その気持ちを客観的にコントロールできるようになると思い、この話をしました。

ここまでお話しすると、Dくんは非常に納得してくれました。

「クラスの子がなぜKくんをからかうのか分からなかったけど、先生の説明を聞いたら分かってきたかも」

「人間には優しい気持ちもあるけど、いじわるな気持ちもあるってことだね。自分の中にも必ずいじわるな気持ちはあるから、それをどうコントロールしていくかかが大切だと先生は思う」

「うん、覚えておくよ」

このように、日々の体験の中からDくんの考え方が少し深まるような対話を毎週の授業で行っていきました。

「人は誰しもいじわるな気持ちを持っている」という話は、学校の先生からはなかなかできないでしょうし、保護者さまからお伝えするのも難しい内容だと思います。
プロ家庭教師のような第三者的な立場だからこそ伝えられることを、これからもたくさんDくんとお話ししていこうと思いました。

お子さまの生活は、「学校」と「家」の往復になりがちです。

毎日同じ人たちと顔を合わせていると、なかなか視野が広がりづらく、考え方も均質的になり、固定化してしまうことが多いように思います。

たった週2回の授業ではありますが、学校の先生でも、クラスメイトでも、保護者さまでもない存在とじっくりと話し、考え方のバリエーションを増やしていくことは、お子さまの成長において貴重な体験になると考えています。

また、もう少しDくんが大きくなったら、哲学書や科学書などにもチャレンジし、それらを題材とした議論などもできればと考えています。
今、社会で活躍している「天才」と称されるような人物は、幼少期や青年期に良い先生と出会ったり、年上の友人たちと議論を交わしたりした経験がある人が多いように思います。

たとえば、ある実業家は「自分は小学生のころ、何でもかんでも質問する子どもで、ほとんどの先生に煙たがられていたが、一人の先生だけが自分の疑問に真摯に向き合ってくれた。だから、『なんでだろう?』と疑問を持つことを辞めずに済んだ」と語っています。

また、ある有名大学の准教授は、学校にはほとんど通っていませんでしたが、中学生のときに柄谷行人氏が主宰する哲学コミュニティ「NAM」をインターネットで見つけて参加するようになり、そこで出会った人や考え方に多くのことを学んだと振り返っています。

ギフテッドのお子さまは、学校と家との往復の生活には「物足りなさ」を感じることが多いです。

そして、その「物足りなさ」を我慢し、本来持っているポテンシャルを十分に発揮できないまま大人になってしまうギフテッドのお子さまも多くいらっしゃいます。

今後、プロ家庭教師メガジュンでは、Dくんの事例を元に、ギフテッドのお子さまに向けた「対話」を重視した学びを提供したいと考えています。

プロ家庭教師との出会いが、ギフテッドのお子さまにとって大きな成長のきっかけとなるよう、これからも一同邁進してまいります。

★ギフテッドと学校の勉強の関係についてはこちら↓

ギフテッドなのに勉強が苦手?高IQでも学校の成績が悪い場合に親がすべきこと
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ギフテッドとは、IQ130以上の高い知能を持つ人のことを指します。 ギフテッドのお子さまは、学校の勉強もそつなくこなし、成績優秀な優等生ばかりなのだろうと思って…

【ギフテッド】保護者さまの感想|「対話」を重視する授業について

【ギフテッド】保護者さまの感想|「対話」を重視する授業について

対話を重視した授業を始めてから3か月ほど経ったころ、保護者さまから以下のような感想をいただきました。

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最近のDは、先生の影響もあってか、文学作品を読むことが以前より増えました。

これまでのDは、どちらかといえば科学系や歴史系の本を好んでいましたが、最近では宮沢賢治を読んだり、『星の王子様』や『モモ』などを読んだりしています。

読んだ後に物思いにふけっていることもあり、家族で微笑ましく見守っています。

また、先生にアドバイスいただいたように、同年代のお友だちだけでなく、年の離れた方と交流することもDにとって良い影響があると思っています。

子ども向けの科学教室やプログラミング教室だけでなく、博物館や美術展にも家族で足を運ぶようにし、日程が合えば学芸員の方のガイドツアーにも参加しています。

先日は仏教系の大学の博物館のツアーに行ったのですが、お釈迦さまとそのお弟子さんのストーリーにDはいたく感動したようで、手塚治虫の『ブッダ』を早く読ませてあげたいと夫と話しています笑

メガジュンの先生に「対話」を重視した授業をしてもらうようになってから、Dの考え方がより深いものになってきていると実感しています。

これからDの人生には様々な困難が待ち受けていると思いますが、一つ一つの経験を糧に、たくましく成長していってほしいと心から願います。

これからも先生にはお世話になりますが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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Dくんの授業で取り入れている「探究活動」や「対話」は、学校の成績やテストの点数につながるものではありません。

ですが、ギフテッドのお子さまは、学校の成績やテストの点数に関しては自力で伸ばせることも多いため、むしろ点数で表すことが難しい「物事に向き合う力」や「深く考える力」を伸ばしてあげるような関わりが必要であると考えます。

プロ家庭教師メガジュンでは、Dくんの事例を元に、「対話」という形での授業を実践しています。

ギフテッドのお子さまの知的好奇心を満たし、さらに深い考え方を身に付けられる内容となっていますので、ギフテッドのお子さまの教育にご関心のある方は、ぜひご相談・お問い合わせいただければと思います。

また、授業や面談はオンラインでも承っています。
オンライン授業は全国からご利用いただけるほか、海外にお住まいの方や帰国子女の方にもこれまでご利用いただき、多数のご好評の声をいただいてきました。

「ギフテッドについてどこに相談して良いかわからない」という方も、是非お気軽にお問い合わせください。

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ギフテッド(高知能児・天才)サポートコース 【ギフテッド教育】特殊な才能を持つお子さまに必要な指導とは 周りの友達と話が合わず、人間関係に悩んでいる 学校の勉強…

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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