ADHDにオススメの習い事4選!選び方のポイントも紹介

  • ADHDの子どもにオススメの習い事を知りたい
  • ADHDでも受け入れてもらえる習い事の教室ってあるの?
  • ADHDで気分の浮き沈みが激しく、習い事が長続きしない

ADHD(注意欠如・多動症)のお子さまの習い事について、このようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?

学校以外での学びや体験の機会を持つことは素晴らしいことであり、そういった機会を与えてあげたいという保護者さまはたくさんいらっしゃいます。

小学生白書によると、現代の日本では8割以上の小学生が何かしらの習い事に通っているそうです。(小学生白書Web版 学研教育総合研究所|学研 (gakken.co.jp))

一方で、ADHDのお子さまの中には、習い事に通うことにハードルを感じている方もいらっしゃいます。
長時間のレッスンだと集中が続かなかったり、周りの子どもたちと協調できなかったりと、ADHDの特性によって習い事が続かないといったお悩みもよくお伺いすることがあります。

また、学校の勉強以外に打ち込めることを見つけてあげたいとお考えの保護者さまもいらっしゃいます。
ADHDのお子さまは、好きなことには思いっきり集中できるタイプの方も多いため、習い事にチャレンジすることで、思わぬ才能が開花することもあります。

私は、発達障害専門のプロ家庭教師として活動し、1500人以上のお子さまの支援に関わってきました。
勉強以外にも打ち込めることがあるお子さまは、忍耐力があったり、自分を信じて前向きに取り組む力を持っていたりと、勉強面でもメリットになることがたくさんあります。

ADHDのお子さまが習い事をするのはハードルもありますが、得られるものも大きいため、お子さまに合ったものを見つけてぜひチャレンジしていただきたいと思います。

ADHDのお子さまで習い事が続かない、トラブルを起こしてやめてしまうという場合は、その習い事や教室の環境がお子さまの特性にマッチしていない可能性があります。

お子さまの特性をしっかり見極め、お子さまの気持ちを第一に考えながら、お子さまに合った教室を見つけることが大切です。

  • ADHDのお子さまにマッチしやすい習い事はどんなもの?
  • ADHDのお子さまが習い事を選ぶ時のポイントは?
  • ADHDのお子さまが習い事に通うメリットは?

この記事ではこのような疑問にお答えしていきますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

【執筆・監修】
発達障害専門のプロ家庭教師・キャリアアドバイザー 
妻鹿潤
・16年以上1500名以上の指導実績あり
・個別指導塾の経営・運営でお子様の性質・学力を深く観る指導スタイル
・yahooやSmartNews、Newspicksなどメディア向け記事も多数執筆・掲載中

ADHD(注意欠如・多動症)とは

ADHD(注意欠如・多動症)とは

この章では、ADHD(注意欠如・多動症)の概要について説明していきます。

ADHDについて既に十分な知識をお持ちの方は、「2.ADHDにオススメの習い事4選」までお進みください。

ADHDの特性は、

  • 注意欠如(集中しづらい、集中が続かない)
  • 多動性、衝動性(じっとしていられない、衝動的に行動してしまう)

の2つであると言われています。

ADHDのお子さまはよく「落ち着きが無い」といわれますが、それはこの注意欠如・多動性といった特性によるものです。

また、発達障害は大きく分けると、以下の3つに分類されます。

  • ADHD(注意欠如・多動症)
  • ASD(アスペルガー症候群、自閉症スペクトラム症)
  • LD(学習障害)

この記事ではADHDの習い事について扱いますが、ASDやLDの性質を併せ持っていたり、発達障害ではない要因で集中のしづらさや多動が現れているお子さまもいらっしゃいます。

ですので、自己診断や「ADHDだから必ず○○である」という思い込みは避け、お子さま一人一人の特性を見ていく必要があります。

お子さまがADHDの診断を受ける際には、WISC-IVと呼ばれる知能検査を行うことがほとんどです。(WISC-IV知能検査については、こちらの記事で詳しく解説しています)

この検査では、脳の働きを4つの指標から計測します。

<WISC-IV検査で用いられる4つの指標>

  • 言語理解指標(VCI)
  • 知覚推理指標(PRI)
  • 処理速度指標(PSI)
  • ワーキングメモリー指標(WMI)

このうち、ADHDのお子さまは処理速度指標やワーキングメモリーの数値が低くなりやすいとされています。

処理速度指標については、注意力が維持しにくいことや、多動性・衝動性がありモチベーションが維持しにくいことが処理速度指標の低さとして現れると考えられています。

ワーキングメモリー指標については、ADHDのお子さまは特性により指示を聞き漏らしてしまったり忘れてしまったりすることがあるため、数値が低くなりやすいとされています。

私はこれまで多くのADHDのお子さまを指導してきましたが、窓の外のちょっとした様子やテレビの音などが気になり注意が逸れてしまうお子さまや、頭の中に考えが次々と浮かんできて目の前の勉強に集中できないというお子さまがたくさんいらっしゃいました。

こういった性質は生まれつきであり、根本的に解消することは難しいものです。
会話の内容があちこちに飛んでしまったり、授業中に先生の話に集中できなかったりといったことも、本人に悪気があるものではなく、特性によってそうなってしまうものだと考えるべきでしょう。

「次から次へと考えが湧いてくる」「いろいろなことが気になる」というADHDの特性は、必ずしも悪いことばかりではありません。
誰も思いつかない発想を持つことができたり、何にでも興味を持って挑戦できる、といったプラスの側面で捉えることもできます。

もちろん、「忘れ物や失くし物が多い」「整理整頓が苦手」といった困りごとについては、周囲のサポートや本人の工夫によって軽減していく必要がありますが、不得意なことだけに注目するのではなく、得意なことを伸ばすという視点が非常に重要です。

ADHDの行動例

  • 集中しづらい、集中が続かない
  • 整理整頓が苦手で部屋がいつも散らかっている
  • 考えるより先に衝動的に行動してしまう
  • いつもソワソワしている、せっかちである
  • 忘れ物や失くし物が多い
  • 大切な約束を忘れてしまう
  • じっとしていられない(授業中に立ち歩いてしまう)
  • おしゃべりに熱中してしまい、注意されてもやめられない
  • 話している内容があちこちに飛んでしまう

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ADHD(注意欠如・多動症)にオススメの習い事4選

ADHD(注意欠如・多動症)にオススメの習い事4選
ADHDのお子さまにオススメの習い事の条件として、

  • 1人又は少人数で取り組める
  • マンツーマンの指導が受けられる

といったことが挙げられます。

以下では具体的に例を示していきますが、必ずしもこれらの習い事でないといけないというわけではありません。

本人の「やりたい、続けたい」という気持ちが何よりも大切ですので、お子さまの様子をしっかり見ていただき、本人と話し合いながら選ぶようにしましょう。

ADHD(注意欠如・多動症)にオススメの習い事①水泳

ADHD(注意欠如・多動症)にオススメの習い事①水泳

水泳は体力が付けられるという印象が強いことから、ADHD以外のお子さまにとっても人気の高い習い事の一つです。

ADHDのお子さまと相性が良いポイントとしては、

  • 個人競技である
  • 泳法の習得やタイムの伸びなど、目標がはっきりしている
  • 自分のレーンだけしか見えないため、集中が途切れにくい

といったことが挙げられます。

衝動的に行動してしまうことがあるADHDのお子さまは、協調性が求められるチームプレイのスポーツとは相性があまり良くありませんが、個人競技である水泳の場合は、自分の技術を磨くことに集中できるためADHDのお子さまと相性が良いといえます。

また、「平泳ぎができた」「タイムが○秒縮まった」など、成果が分かりやすいこともADHDのお子さまにオススメのポイントです。

ADHDのお子さまは、好きなことにはとことん取り組めるという特性を持っています。

いわゆる“ハマる”という状態が普通の人よりも深くなる場合があり(=過集中)、例えば、速く泳ぐことに対してハマった場合、人より何倍も練習に熱中できる可能性があります。

さらに、水泳は他の競技に比べて物理的に視界が狭くなります。

自分のレーンしか見えないため、周りの様子が気になり集中が途切れてしまうということも少なく、ADHDの方でも集中しやすい競技と言えます。

ただし、スイミングスクールの中には、大人数の教室があることに注意しましょう。
待ち時間の長さに耐えられず、お子さまがソワソワ・イライラしてしまう場合があります。

また、指導員に対し子どもの人数が多い場合、大人の目が行き届かず思わぬトラブルが生じる可能性があります。スイミングスクールを選ぶ際は、できるだけ少人数のスクールを選ぶようにしましょう。

体験レッスンだけでなく、できれば普段のレッスンの様子も見学することをオススメします。
体験レッスンでは、教室の指導員が総出で指導に当たるため、普段よりも子どもに対する大人の数が多い場合があります。

また、既に通っている子どもたちとの相性もあるため、普段のレッスンの様子は必ずチェックしておきましょう。

ADHD(注意欠如・多動症)にオススメの習い事②武道

ADHD(注意欠如・多動症)にオススメの習い事②武道

武道も水泳と同様、1人で取り組むことができるスポーツです。

ADHDのお子さまと相性が良いポイントとしては、

  • 個人競技である
  • 集中力を身につけられる
  • 精神統一の機会が得られる
  • 自己防衛力を身につけられる

といったことが挙げられます。

集中力が低いことはADHDの特性の一つですが、礼に始まり礼に終わる武道に取り組むことで、集中することに徐々に慣れたり、集中をルーティン化することで身につけたりすることが期待できます。

いろいろなことが気になってしまうADHDのお子さまは、それだけで脳が疲れてしまうことがありますが、精神統一する機会が週に1回あることで、脳を休ませリラックスすることができるかもしれません。

一方で、厳しい礼儀作法を求められることが、ADHDのお子さまにとっては大きなストレスになる可能性もあります。
お子さまがやりたいと思って取り組む場合は問題ありませんが、「落ち着いてほしいから」という大人の考えで無理に習わせることは避けましょう。

また、ADHDや発達障害のお子さまは、周りと違う少し変わった子と認識され、いじめにつながってしまうケースがあります。

武術や武道をとおして自信を得ると、正々堂々とした雰囲気が身に付き、結果としていじめのターゲットとなりにくくなるというメリットも期待できます。

ADHD(注意欠如・多動症)にオススメの習い事③音楽・絵画

ADHD(注意欠如・多動症)にオススメの習い事③音楽・絵画

音楽や絵画も、ADHDのお子さまにオススメの習い事です。

基本的には1人で取り組むものですし、過集中の特性からとことん打ち込むことで、同年代の子どもたちよりも技術を極め、誰にも負けない特技を身に付けられるかもしれません。

また、アイデアが次々と湧いてきたり、感覚的に行動できるという点も、芸術関連の習い事をオススメするポイントです。定型発達の人には思いつかない発想で、個性的な作品を残すことができる可能性があります。

音楽関係で代表的な習い事はピアノですが、先生の選び方には注意しましょう。
集中が途切れてしまっても怒らず、伸び伸びと楽しみながらレッスンしてくれる先生がオススメです。

スポーツと違い、芸術は勝ち負けや点数といったわかりやすい指標がありません。

ADHDのお子さまの場合、「上手くなる」というあいまいな目標設定だとモチベーションに繋がりづらい場合があります。

ピアノであれば「○○の曲を弾けるようになる」など具体的な目標を設定するか、無理に目標は設定せず、芸術を楽しむこと自体を目的にすることをオススメします。

また、音楽教室の中には、数は少ないものの、発達障害のお子さまを受け入れている教室もあります。

楽器の音を聴いたり、楽器を弾く感触を味わうことで、感覚鈍麻や感覚過敏が改善されたり、気持ちが落ち着いたりするお子さまもいらっしゃいます。

様々な楽器を触ることができるなど、お子さまが飽きないように工夫されている教室もありますので、そうした教室を探してみるのも良いかもしれません。

ADHD(注意欠如・多動症)にオススメの習い事④スポーツクラブ

ADHD(注意欠如・多動症)にオススメの習い事④スポーツクラブ

ADHDや発達障害のお子さまにとって、運動は様々なプラスの効果をもたらします(→「3.ADHDのお子さまが習い事に通うメリット」)。

また、一種目のスポーツだけに取り組むのではなく、いろいろなスポーツに取り組んだ方が、身体をバランスよく使うことができ、怪我のリスクも少なくなると言われています。

そこでオススメなのが、いろいろな競技に取り組むことができるスポーツクラブです。

発達障害のお子さまを積極的に受け入れているスポーツクラブもあり、定型発達と発達障害のお子さまを分け隔てなく受け入れ、スポーツを通して交流することを目的の一つとしている団体もあります。

また、未就学児(小学校に入学する前)のお子さまを受け入れているクラブの場合は、スポーツを楽しむことを重視していることがほとんどです。

こうしたクラブでは、勝ち負けやルールを守ることよりも楽しく身体を動かすことが目的のため、発達の特性により体を動かすことが苦手なお子さまでも無理なく参加することができます。

ADHDにオススメの習い事・その他

ADHDにオススメの習い事・その他

ご紹介してきたほかにも、以下のような習い事がADHDのお子さまにはオススメです。

<ADHDのお子さまに向いている習い事の例>

  • 陸上、体操、ボルダリング
  • テニス、バドミントン、卓球
  • ダンス、クラシックバレエ
  • 習字、プログラミング、そろばん

このうち、プログラミングとそろばんについては、以下の記事で詳しく解説しています(外部メディアへのリンクです)。

最近流行のプログラミングと、昔ながらの習い事であるそろばん、それぞれの特徴やオススメのポイント、教室を選ぶ際の注意点などを解説していますのでぜひご覧ください。

また、上で挙げた習い事はあくまで一例であり、お子さまが夢中になれるものや楽しんで取り組めるのであれば、ADHDの特性と相性が良いかどうかを過度に気にする必要はありません。

例えばサッカーやバスケットボール、バレーボールなどはチームプレイが必要なためADHDのお子さまには不向きと言われていますが、これらに取り組むことで逆に協調性が身に付くかもしれません。

野球は待ち時間が長く、ADHDのお子さまには向いていないと言われることが多いですが、速い球を投げることに夢中になれるのであれば、十分素質があると言えるでしょう。

一般論にとらわれ過ぎず、お子さまの特性や何がしたいかをしっかり把握し、時には試行錯誤しながらお子さまに合った習い事を見つけていただければと思います。

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ADHDのお子さまが習い事に通うメリット

ADHDのお子さまが習い事に通うメリット

ADHDのお子さまが習い事に通うメリット①自信がつく

ADHDのお子さまは、集中することが苦手であったり、じっとしているのが苦手であることから、学校の勉強や集団生活が上手くいかないことがあります。

お子さまにとって学校は生活の大部分を占めますので、学校で注意を受けてばかりいると「自分はダメなんだ…」と落ち込んだり、自信を失ってしまったりします。

本人の生まれつきの性質であるにも関わらず怒られてばかりいると、ストレスによって鬱や適応障害を発症することもありますので、お子さまの心が傷ついていないか、丁寧に見守る必要があります。

習い事に通い「誰にも負けない特技」を身につけることで、ADHDのお子さまは自信を持つことができます。
学校では注意されることが多くなってしまうADHDのお子さまも、「水泳では誰にも負けない」と思うことで自分自身を肯定することができるかもしれません。

また、必ずしも“誰にも負けない、1番になる”必要はありません。
確かに学校ではみんなと同じように行動できないかもしれませんが、ピアノのレッスンという楽しい場所があり、そこではありのままの自分でいられるという状態は、お子さまの精神面において非常に良い効果をもたらします。

あるいは、どんなに頑張っても勉強にはついていけないかもしれませんが、習い事であれば頑張れるというお子さまもいらっしゃいます。

お子さまにとって「頑張れた」「自分で決めた目標を達成できた」という経験は非常に重要で、大人になってからのメンタルの在り方にも大きな影響を与えます。

保護者さまにおかれては、習い事をとおしてお子さまが自信や自己肯定感を身につけられるよう、サポートしていただきたいと思います。

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ADHDのお子さまが習い事に通うメリット②身体と脳の機能を高める

ADHDのお子さまが習い事に通うメリット②身体と脳の機能を高める

ADHDのお子さまは、脳の中の前頭連合野という部分の働きが低いと言われています。

前頭連合野は前頭葉の中にあり、「イレギュラーな出来事が起こったときに状況を把握し、適切な判断を行い行動につなげる」という役割を持っています。

日常的生活やスポーツを含め、私たちの動作のほぼ全ては、「状況を把握し、判断し、行動する」という前頭野連合の働きが関係しています。

例えば、服を着たり、食事をしたりといった動作も、服の形や食べ物の種類といった状況に応じてどう動くかを脳が判断し、身体を動かしています。

習い事やスポーツは普段と異なる状況判断や動作が必要になりますので、ADHDのお子さまの前頭連合野の働きを活性化させることができます。

また、「3-1.ADHDのお子さまが習い事に通うメリット①自信がつく」では、自信がつくことによる精神面の安定や自己肯定感の高まりを説明しましたが、体を動かすこと自体がメンタルヘルスや生活の質の改善に効果があることがわかっています。(参考:身体活動・運動|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

ADHDのお子さまは多動性や衝動性といった特性を持っているため、感情の浮き沈みが激しい(情動が安定しない)場合がありますが、運動をとおして精神の安定を図ることができる可能性があります。

また、運動以外でも、音楽や美術などに集中して取り組むことで精神が安定するお子さまもいらっしゃいます。

ADHD(注意欠如・多動症)のお子さまが習い事に通う際の注意点

ADHD(注意欠如・多動症)のお子さまが習い事に通う際の注意点

ADHDのお子さまの習い事を検討する際に、ADHDでも受け入れてくれる教室があるのか悩まれる保護者さまは非常に多いようです。

そもそも、ADHDであることを先方に伝える必要はあるのでしょうか?

結論としては、ケースバイケースということになります。
何年も通うことになる小中学校であれば、お子さまに適した指導を受けるためにADHDであることを伝えた方が良い場合が多いですが、習い事は自由に始めたり辞めたりすることができます。

何も伝えずに始めてみて、そのまま何の問題もなく続けられているADHDのお子さまもいらっしゃいますし、何かトラブルが起きた場合は辞める、という選択肢を取ることもできます。

また、ADHDと伝えた場合、手厚いフォローを受けることができる反面、他の子どもや保護者から「特別扱いではないか」と非難されてしまうケースがあります。

ADHDという特性を持っているために特別な支援が必要になる、ということについて理解が得られない可能性もありますし、お子さまがADHDであることを先生以外に伝える必要も生じます。

習い事を始める際にADHDであることを伝えるかどうかはまさにケースバイケースですので、指導する先生や教室の様子を見学したりしながら判断していきましょう。

また、最近では、発達障害を持つお子さまの受け入れが可能であることを謳っている教室や、特別支援学校教諭の免許資格を持っている先生が教えてくれる教室もごくまれにあるようです。

手厚いフォローや理解ある先生による指導を求める場合は、しっかりとリサーチするようにしましょう。

まとめ:ADHD(注意欠如・多動症)にオススメの習い事と選ぶポイント

まとめ:ADHD(注意欠如・多動症)にオススメの習い事と選ぶポイント

この記事では、ADHDのお子さまにオススメの習い事や、習い事を選ぶ際のポイントについて説明してきました。

改めてポイントをまとめると、以下のとおりです。

POINT

  • ADHDの特性は「集中しづらい」「多動性・衝動性がある」の2つ
  • ADHDにオススメの習い事の条件は「個人競技である」「マンツーマンで指導が受けられる」
  • ADHDにオススメの習い事の例:水泳、武術・武道、音楽・絵画、スポーツクラブ
  • ADHDのお子さまは習い事をとおして自信をつけ、自己肯定感を高めることができる
  • ADHDであることを事前に伝えるかはケースバイケース

苦手が注目されがちなADHDのお子さまですが、習い事をとおして自信をつけたり、才能を発揮したりすることができます。
お子さまが興味を持っている習い事については、積極的にチャレンジさせてあげると良いでしょう。

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最後までお読みいただきありがとうございました。


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