ADHDと2E型ギフテッド(天才)|才能を伸ばす支援と進路選択
ADHD(注意欠如・多動症)の診断を受けたお子さまで、このようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
私は発達障害・ギフテッド専門のプロ家庭教師としてこれまで1500人以上を指導し、様々なお悩みを解決してきました。
ADHDや発達障害と一口に言っても、持っている性質や困りごとは一人一人違います。
中には、総合的な知能指数(IQ)は高いものの、能力の凹凸が激しいためにADHDの診断を受けた方もいらっしゃるかもしれません。ある能力が他と比べて優れていても、その他の能力は平均を下回っている場合は、才能とハンデキャップを併せ持っている状態と言えます。
高い知能(あるいは突出した才能)と、発達障害などの特性を併せ持っている状態は2E型ギフテッドと呼ばれ、困りごとを解消するだけでなく、才能を伸ばす視点が必要になります。
日本の学校や社会では、苦手な部分が注目されがちで、せっかくの才能がうまく発揮できなかったり、そもそも気付かれないというケースもあります。
そこでこの記事では、ADHDとギフテッドの両方の側面を持ち合わせる2E型ギフテッドのお子さまの支援方法について、詳しく解説していきます。
この記事で分かること
- ADHDと高いIQや突出した才能を併せ持つ「2E型ギフテッド」の特徴
- 2E型ギフテッドのお子さまの支援方法や進路選択のポイント
- ADHDの特性である「過集中」を強みとして活かす方法

発達障害・ギフテッド専門のプロ家庭教師
妻鹿潤
・個別指導塾の経営・運営でお子様の性質・学力を深く観る指導スタイル
・yahooやSmartNews、Newspicksなどメディア向け記事も多数執筆・掲載中
▼目次
2E型ギフテッド(天才)とADHD(注意欠如・多動症)の定義と特徴
ADHDは発達障害の一つであり、「天才病」と呼ばれることがあります。
定型発達には無い想像力の豊かさや好奇心の旺盛さ、一度熱中すると没頭できる集中力の高さがあるため、何か一つのことをやり遂げる天才タイプの人は、ADHDの特性を併せ持つことが多いと言われています。
- トーマス・エジソン(発明家)
- アルバート・アインシュタイン(物理学者)
- レオナルド・ダ・ヴィンチ(芸術家・発明家)
- ビル・ゲイツ(実業家、プログラマー)
- イーロン・マスク(実業家)
- 三木谷 浩史(実業家)
- スティーブ・ジョブズ(実業家・工業デザイナー)
- イチロー(野球選手)
ADHDの強みとしての「過集中」
上で挙げたようなADHDの特性を持つ有名人の多くは、「好きなことに没頭すると寝食も忘れて集中し続ける」という共通のエピソードがあります。それだけ一つのことに打ち込めることで、後世に残るような成果を上げていると考えられるでしょう。
一方で、これらの有名人たちは日常生活ではそそっかしく、忘れ物や亡くしものが多かったりと、困った人であるという一面を持っていることも多いです。
これらはまさにADHDの特性であると言えます。
ADHDの特性は、一言で言うならば「集中力のコントロール不全」です。
なので、日常生活では注意散漫で失敗が多い一方、自分が好きなことや関心のあることに対しては、集中力のブレーキを外して没頭できるという特徴があります。
定型発達の人であれば、いくら好きなことであっても脳が疲労を感じて「そろそろやめておこう」とブレーキがかかりますが、ADHDの方の場合はそのブレーキが利かず、いつまでも没頭し続けることができます。
このようにADHDの人が寝食を忘れて集中し続ける状態は「過集中」と呼ばれます。
過集中は、定型発達の人には成しえないような成果をあげることにつながる一方、ゲームやスマホなどの依存症につながるリスクもあります。
また、たとえ過集中の対象が研究や学問などであっても、食事や睡眠を疎かにすることで健康を損なってしまうリスクもあります。
お子さまの場合は特に集中力のコントロールが難しいため、適切な見守りや声掛けを行い、健康的な生活が送れるようにサポートすることが大切です。
>>発達障害はゲーム依存になりやすい?やめられない理由や治療法を解説
ADHDの特性は「不注意」と「多動性・衝動性」
ADHDの方は集中しづらいという「不注意」の特性やじっとしているのが苦手で衝動的に行動してしまう「多動性・衝動性」といった特性を持っており、日常生活で困りごとを抱えることがあります。
- 不注意…集中力のコントロールが苦手
- 多動性・衝動性…じっとしているのが苦手で衝動的に行動してしまう
ADHDの強みを存分に生かすことができれば、ギフテッド(天才)として社会で活躍することができますが、逆に発達障害に伴う困りごとの方が目立ち、生きづらさを抱える人も多くいます。
ADHDの強みを活かすためには、ADHDの特性を知り、特性を活かせる職業選択・進路選択が欠かせません。また、特性に伴う困りごとを軽減するためには、周囲の理解とサポートも重要となります。
この章ではまず、ギフテッドとADHDの定義や特徴について解説していきますので、ギフテッドやADHDについて十分な知識をお持ちの方は、「2.ギフテッド×ADHDの困りごと」までお進みください。
発達障害やギフテッドの指導に確かな知見のある講師がお子さまに丁寧に寄り添いサポートします。まずは無料相談から、お気軽にご連絡ください。
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2E型ギフテッド(天才)の定義と特徴
一般的に、ギフテッドとはIQ130以上の人を指します。平均的なIQは90~110程度ですので、IQ130以上はかなり高い知能を持った人であると言えます。
ただし、IQ130以上に該当するのは2%(50人に1人)であり、クラスに一人くらいはギフテッドの子がいるかもしれない程度の出現率となっています。
お子さまの場合は、WISC-IVと呼ばれる知能検査によってIQを測ることができます。WISC-IV知能検査は発達障害を診断する際にも使われる検査であり、受けたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
WISC-IV検査では、4つの指標(※)から総合的な知能「FSIQ(全検査IQ)」を測定します。これらの指標が全体的に高く、総合点=FSIQも130以上である場合は、発達障害の側面を持たないギフテッド(=英才型ギフテッド)となります。
- 言語理解指標(VCI)
- 知覚推理指標(PRI)
- 処理速度指標(PSI)
- ワーキングメモリー指標(WMI)
一方、FSIQが130以上であるものの、各指標の得点のばらつき(ディスクレパンシー)が大きいなど発達に凹凸があり、日常生活で困りごとが生じている場合は、ギフテッドと発達障害の両方の側面を持つ「2E型ギフテッド」となります。
2E型ギフテッドの「2E」とは、「twice-exceptional(二重に例外)」の意味で、IQ130以上というギフテッドの面と、発達に凹凸があるという発達障害の面の2つの例外を持っていることを表しています。
WISC-IV知能検査の各指標の得点のばらつきは「ディスクレパンシー」と呼ばれます。
このディスクレパンシーが15~20以上の場合、発達障害の可能性が高いとも言われますが、IQは高いほどディスクレパンシーは大きくなる傾向にあるため、各指標のばらつきが大きいからといって必ずしも発達障害であると診断されるわけではありません。
WISC-IV検査の場合、各指標の平均値は「100」となるように設定されています。ディスクレパンシーが大きくても、100を下回る指標が無い場合はそれほど気にする必要は無いでしょう。ただし、ある指標は100を大きく下回り、ある指標だけが突出して高い場合などは、2E型ギフテッドに該当する可能性が高いと考えられます。
指標 | 合成得点 |
---|---|
全検査(FSIQ) | 142 |
言語理解(VCI) | 139 |
知覚推理(PRI) | 123 |
ワーキングメモリー(WMI) | 124 |
処理速度(PSI) | 143 |
⇒ディスクレパンシーは最大20と大きいが、いずれの指標も大きく平均を上回るため、発達障害の可能性は低い
指標 | 合成得点 |
---|---|
全検査(FSIQ) | 99 |
言語理解(VCI) | 130 |
知覚推理(PRI) | 90 |
ワーキングメモリー(WMI) | 100 |
処理速度(PSI) | 70 |
⇒処理速度が平均を大きく下回るため、発達障害の可能性を検討
特に、4つの指標の中でも「処理速度」や「ワーキングメモリー」が突出して低い場合は、日常生活の中でも困りごとを抱えやすい傾向にあります。言語理解はいわゆる国語の力、知覚推理は算数の力であり、これらが多少低くても一般的な生活の中で大きな困りごとを抱えることはあまりありません。
一方、処理速度やワーキングメモリーは「集中力」「判断力」「思考力」といった生活一般で必要となる力であり、これらが低いと集中しづらかったり、情報を取捨選択して処理するスピードが遅くなったりして生活上の困りごとを抱えることが多くなります。
私たちの元に相談に来られる2E型ギフテッドのお子さまも、言語理解か知覚推理のいずれかが突出して高く、逆にワーキングメモリーか処理速度が極端に低いというケースが非常に多くなっています。2E型ギフテッドのお子さまのサポートにおいては、集中力や思考スピードの特性をしっかりと見極め、適切にサポートしていくことが大切です。
また、音楽や美術、運動といった才能は知能検査だけでは測りきれない場合があります。知能以外の才能について考える際には、ガードナーが唱えた「8種類の知性(多重知能理論)」の観点を持つと良いでしょう。(参考:多重知能理論 – Wikipedia)
お子さまがギフテッドかどうかについては、知能指数だけでなく、普段の行動や様子を踏まえて総合的に判断することになります。
ADHD(注意欠如・多動症)の特徴について
発達障害は、以下の3つに分類されます。
- ADHD(注意欠如・多動症)
- ASD(アスペルガー症候群、自閉症スペクトラム症)
- LD(学習障害)
この記事ではADHD(注意欠如・多動症)について扱いますが、ADHDの中にはASDやLDの特性を併せ持っている方もいらっしゃいます。特性の強弱についても一人一人違いますので、具体的な支援を考える際には、医師や心理士、学校の先生とよく相談することが大切です。
ADHDの場合、WISC-IV検査では処理速度の数値が低くなると言われています。
ADHDの特性には「注意欠如」と「多動・衝動性」がありますが、注意欠如の特性によって注意力を維持するのが難しく、さらに多動・衝動性によってモチベーションが保てないことにより、処理速度指標の数値が低くなると考えられます。
さらに、指示や会話を聞き漏らしてしまったり、大切なことを忘れてしまったりすることにより、ワーキングメモリー指標も低くなる場合があります。
私がこれまで指導してきたADHDのお子さまも、頭の中に次々と新しい考えが浮かんできて、目の前のことに集中できないという状態の方が多くいらっしゃいました。あるいは、窓の外の様子や本棚の漫画が気になり、ついつい注意が逸れてしまうという方もいらっしゃいます。
これらは生まれ持った性質ですので、変えようと思って変えられるものではありません。「授業中に先生の話に集中できない」「会話の内容があちこちに飛んでしまう」といったことも、それ自体を直すことは難しいでしょう。
次から次へと新しいことが気になる、アイデアが降ってくるというADHDの特性は、必ずしもデメリットばかりではありません。旺盛な好奇心で何にでも興味を持ってチャレンジできる、誰も思いつかない発想を持てるといったプラスの面で捉えることもできます。
もちろん、「落ち着きがない」「忘れ物をしてしまう」といった困りごとについては、工夫や周囲のサポートで軽減していく必要がありますが、苦手ばかりに注目するのではなく、得意なことを伸ばすという視点でも考えていくことが大切です。
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2E型ギフテッド(天才)+ADHD(注意欠如・多動症)の特徴と困りごと
2E型ギフテッドの場合、発達障害の特性から生じる困りごとが注目されがちですが、ギフテッドの性質が困りごとの原因となっているケースもあります。
私がこれまで指導してきたギフテッドのお子さまの中には、以下のようなお悩みをお持ちの方が多くいらっしゃいました。
- 自分の趣味の話をしていると、専門的過ぎて周りから引かれる
- 歴史に興味があり、教科書以上の内容を答えたところ、先生から嫌な顔をされた
- 周りのクラスメイトと話を合わせるのが苦痛で不登校気味である
- 授業が退屈で遅刻や欠席が多い
- 得意科目と不得意科目の差が激しく、受験に不安がある
- 自分の才能を生かせる進路を知りたい
- 興味のある分野を極めたいが、本を読む以外の方法がわからない
ギフテッドのお子さまは、特定の分野において大人以上の知識を持っていたり、技能を発揮したりするため、学校の授業レベルでは物足りず、退屈だと感じることがあります。
学校の授業以上の内容を学ぶことは悪いことではありませんが、横並びを重視する日本の学校教育においては相性が悪く、先生も良い顔をしない場合があります。
また、同年代のお子さまから浮いてしまうという点も、お子さまにとってはとても大きな困りごとです。日本の学校は同調圧力が強いことに加え、思春期のお子さまであれば周りの目が気になってしまうのは当然です。
「自分は周りと違うのではないか」「変だと思われたらどうしよう」――こうしたストレスから、不登校になってしまうお子さまも少なくありません。
私が指導してきたギフテッドのお子さまの中には、周りと合わせようと無理をしたためにストレスがたまり、体調を崩した方もいらっしゃいました。そのお子さまは、常に新しい知識を吸収していたいという欲求があり、知的な会話をとおしてその欲求を満たす必要がありました。
しかし、クラスメイトとの会話といえば、テレビドラマやアイドルの話など、知的な内容とは程遠いものばかりであり、当然、お子さまは知的欲求を満たすことができません。
さらに、クラスで浮いてしまうのも避けなければならず、我慢して興味のないドラマやアイドルの話にも合わせていました。その結果、本人が自覚している以上にストレスを抱え、頭痛や嘔吐といった身体症状が出てしまいました。
児童精神科を受診したところ、学校そのものがトラウマ的な存在になってしまっていることがわかり、学校は休まざるをえませんでした。
高校も通信制に進学し、一時期はこのままドロップアウトしてしまうのかと思われましたが、一念発起して海外留学したところ、海外の学校の伸び伸びとした空気と非常に相性がよく、現在は無事に海外の大学への進学を果たしています。
旺盛な知識欲は、本来であれば周りから評価されるものですし、学校教育においても最大限尊重されるべきものです。しかし、大人が想像する以上に学校の教室における同調圧力は強く、それに潰されてしまったケースと言えるでしょう。
ですので、ギフテッドのお子さまに接する際にはぜひ以下のポイントを大切にしていただきたいと思います。
ギフテッドのお子さまの困りごとを放っておくと、折角の才能が潰されてしまうだけでなく、不登校になってしまったり、最悪の場合、体調を崩してしまったりする場合があります。
ですので、お子さまが才能を生かして自分らしく生きていくためには、周りの大人のサポートがとても重要です。
2E型ギフテッド(天才)+ADHD(注意欠如・多動症)への支援
ギフテッドとADHDの性質の両方を持つ2E型ギフテッドのお子さまは、前述のように様々な困りごとを抱えています。また、多くの2E型ギフテッドのお子さまは、長所ではなく苦手なことばかりが注目され、せっかくの才能を伸ばし切れていないことがほとんどです。
この章では、2E型ギフテッドのお子さまにとって適切な支援とは何かを解説するとともに、進路選択のポイントについても紹介していきます。
2E型ギフテッド(天才)教育と進路選択
残念ながら日本の学校教育は、ギフテッドのお子さまの教育に適しているとは言えません。
自分の好きなことや得意なことを教科書のレベルを越えて学びたいと思っても、学べる場所が無いどころか、「学校で習うこと以上のことはしないで」と先生に怒られてしまうことさえあります。
では、日本においてギフテッドのお子さまにふさわしい教育を受けるにはどうすれば良いのでしょうか。心苦しい話になってしまいますが、「学校教育に期待しない」というのは一つの結論です。
アメリカなどの海外では、公立の学校でもギフテッド教育が取り入れられています。能力があれば飛び級も可能で、12歳の少年が大学に入学したケースを耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
こうした教育施策は、「特異な才能を持った子どもたちを国を挙げて育てることは、本人にとっても社会にとっても有益である」という考え方に基づいています。
一方で、日本は平等性が重視される国です。トップではなくボトムに合わせることが重視され、教室では未だに画一的な一斉授業が行われています。
とはいえ、文部科学省も全く動いていないわけではありません。
2021年からギフテッド教育に関わる有識者会議が定期的に開かれており、実現はまだ先にはなると思いますが、日本でも将来的には学校でのギフテッド教育が導入されることが予想されます。(参考:文部科学省「特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議」)
2E型ギフテッドは高校受験が鬼門
ギフテッド(特に2E型ギフテッド)のお子さまが、勉強面で直面する大きな壁は高校受験です。
公立の高校受験では、どの教科も満遍なく点数が取れ、内申点でも遅刻や欠席が少ないオールマイティな優等生型の生徒が理想とされます。
ですので、得意科目とそうでない科目の差が激しかったり、教科書以上の知識があるせいで先生から生意気だと思われてしまったり、授業が退屈で休みがちだったりするギフテッドのお子さまは、高い知的能力を持っているにも関わらず、高校受験では苦戦する可能性があります。
一方、私立高校を受験する場合はこの限りではありません。
私立高校の中には内申点を一切加味しない学校もありますし、ペーパーテストで高得点が取れれば特待生扱いになる場合もあります。公立高校の受験と相性が悪いと思われる場合は、私立高校も選択肢に入れると良いでしょう。
大学受験は高校受験に比べれば心配不要
大学受験においては、高校受験よりも心配は大きく減ります。
得意な教科だけで受験できる大学はたくさんありますし、すでに大学生並みの知識を身に着けているお子さまであれば、目的を持って大学選びもできるでしょう。受験に必要な科目とそうでない科目を見極め、早いうちから受験を見据えて戦略を練ることが、大学受験成功のカギになります。
就職では尖った個性が強みとなるトレンド
さらに、その先の就職においては、ギフテッドは尖った人材としてむしろ重宝されるようになります。
「学生の時は『周りに合わせろ』と言われるのに、社会に出ると『個性を発揮しろ』と言われる」という就活生のぼやきは有名ですが、先の見えないこれからの時代においては、尖った個性を求める傾向がますます加速することが予想されます。
筆者は現役のキャリアアドバイザーとしても活動していますが、企業が求める人材は、オールマイティな優等生型から、多少の凸凹はあっても尖った魅力のある個性型へと変化しつつあります。
小中学校や高校で上手くいかなくても、大学生や社会人になってから個性を生かし活躍している人はたくさんいますので、周りと違うからといって悲観的になる必要はありません。
お子さまは大人に比べると、人生経験がわずかしかありません。そのため、「学校が全て」「学校で居場所が無い=自分はダメな人間だ」といった思考になってしまいがちなので、学校以外にも世界は広がっていることをぜひご家庭でも伝えてあげていた抱きたいと思います。
特に、ギフテッドのお子さまにおいては小中学生といった早い段階から将来の就職を見据えた進路について考えることが重要です。
プロ家庭教師メガジュンでは、代表講師がキャリアアドバイザーかつプロ家庭教師という強みを生かして、お子さまの個性に合わせた進路のご提案が可能です。
初回面談は無料ですので、お子さまの進路選択でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
2E型ギフテッド(天才)+ADHDの子はホームスクーリングもあり
学校の授業が退屈だったり、クラスメイトと話を合わせるのが苦痛だったり、同年代から浮いてしまうのが辛かったりする場合は、無理に学校に通う必要は無いかもしれません。
お子さまによってケースバイケースではありますが、無理をして心身にダメージを負うよりは、家で独学で勉強する方が良い場合もあります。
ただし、学校の授業の退屈さや人間関係の辛さについては学校側の配慮で解消できるかもしれませんので、保護者さまだけで決めてしまわず、学校ともよく相談し、何よりお子さま本人の気持ちを尊重するようにしましょう。
ギフテッドではない普通の人の方が、世の中では多数派です。普通の人との付き合い方を学ぶという点では、学校に通うことにも大きな意味があります。
また、独学やホームスクーリングを選択するとしても、完全に独学で学べるのか、得意分野以外の勉強はどうすれば良いのかという不安が付いてきます。
プロ家庭教師であれば、苦手な教科だけを指導することが可能ですし、勉強のペースを作るためにコーチングだけしてほしいといったニーズにも対応しています。
また、ギフテッドのお子さまについて、「学校に相談しづらい」「相談しても良い答えが期待できない」という場合もあるかもしれません。
学校で学ぶのが良いのか、家で学ぶのが良いのか、保護者さまだけでは判断できない場合や、そもそもギフテッドのお子さまへの接し方に悩んでいたり、何から相談してよいのかわからなかったりする場合は、ぜひプロ家庭教師メガジュンを活用してみてください。
こちらからお子さまの様子を詳しくお伺いし、どんなサポートが必要か提案いたします。
長年の指導経験で培ったノウハウを生かし、お子さまに最適な勉強方法や進路を見つけます。お子さまが才能を存分に発揮し社会で活躍できるよう、全力でお手伝いしてまいります。
2E型ギフテッドとADHDの特性への支援
ADHDのお子さまが持っている特性は、以下の3つと言われています。
- 不注意特性…集中が続かない
- 多動性…じっとしていられない
- 衝動性…考えるより先に動いてしまう
ADHDのお子さまはこのような特性を持つことから、じっと座って勉強することには不向きだと思われがちですが、ADHDだからといって必ずしも勉強が苦手とは限りません。
逆に、自分の興味のあることには高い集中力を発揮し、その分野のスペシャリストになれる可能性もあります。
ADHDのお子さまが、好きなことに熱中して時間を忘れて没頭している様子を目にしたことがある保護者さまもいらっしゃると思います。
この状態は「過集中」と呼ばれ、定型発達の人にはあまり見られない、かなり深いタイプの集中となります。
寝食を忘れて生活に支障を来すのは問題ですが、リミッターを外して集中力を発揮できる点は、ADHDの強みとも言えます。
例えば、東大・京大といった難関大学は、平均よりも発達障害の学生が多いとも言われています。ADHDだからといって諦めるのではなく、強みを生かして勉強や受験に挑みましょう。(参考:東大・京大合格者は発達障害の性質を持つ人が多い!? 個性を活かした勉強法で難関を突破 | キャリコネニュース)
特に、2E型ギフテッドで得意科目と苦手科目の差が激しい場合は、志望校選びが非常に重要です。得意な科目の配点が高く、さらに難易度も高い学校を選べば、自分の得意を生かしながら有利に受験を進めることができます。
また、ADHDの方は集中を続けるのが苦手ですが、以下の工夫を行えばあまり興味の無い内容でも集中しやすくなります。ちょっとした工夫で勉強への取り組みやすさは変わりますので、ぜひ実践してみていただければと思います。
ADHDと2E型ギフテッド(天才)の特徴のまとめ
この記事では、ADHDとギフテッドの両面を持った2E型ギフテッドについて解説してきました。
改めて要点をまとめると、以下のとおりです。
- ギフテッドとは、IQ130以上の人や音楽・芸術・運動能力などに特別な才能を持つ人のこと
- ADHDの特性には、注意欠如・多動性・衝動性の3つがある
- ギフテッド特有の悩み事①才能の伸ばし方がわからない
- ギフテッド特有の悩み事②同年代の子どもから浮いてしまう
- ギフテッド特有の悩み事③学校の授業が退屈
- 2E型ギフテッドの場合は、苦手ではなく得意を伸ばすことに注目することが大切
- 無理をして学校に通うよりも、ホームスクーリングの方が良い場合がある
ADHDの面ばかりが注目され、苦手や困りごとをカバーすることを優先しがちな2E型ギフテッドですが、才能を伸ばすことも同程度かそれ以上に重要です。
苦手のサポートについては負担にならない範囲とし、才能を見つけて伸ばす視点を大切にしましょう。
ギフテッドやADHDと一口に言っても、お子さまが持っている特性は一人一人違います。
プロ家庭教師メガジュンでは、お子さま一人一人にしっかりと寄り添い、それぞれに適した勉強方法や進路選択の提案を行っています。
ギフテッドの悩みについてなかなか理解してもらえない、相性のいい先生に出会えないとお悩みの方は、ぜひ一度プロ家庭教師メガジュンまでご相談ください。
また、学習指導や相談はオンラインでも承っています。日本国内だけでなく、海外在住の方や帰国子女の方など、これまで幅広くご利用をいただいてきました。
初回授業は無料で承っていますので、オンラインできちんと授業が受けられるか不安という方も、お気軽にお試しいただければと思います。
一人でも多くのお子さまが、自分らしく生き生きと社会で活躍できるよう、一同全力でサポートしてまいります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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