ASD(アスペルガー)の治療薬とは?開発中のオキシトシン点鼻薬の効果も紹介!
・ASD(アスペルガー)で薬物療法を行うことはある?
・ASD(アスペルガー)で服用中の薬があるけれど、副作用を知りたい
ASD(アスペルガー症候群、自閉スペクトラム症)の方で、薬に関わるお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
精神科・心療内科に通院されている方の中には、現在何らかの薬を処方されている方もいらっしゃるかもしれません。
私は、発達障害専門のプロ家庭教師や塾経営者として長年にわたり活動し、1500人以上のお子さまの指導に携わってきました。
ASDのお子さまとも数多く接してきましたが、それぞれの特性に応じてお薬を飲まれているお子さまもいらっしゃいましたし、まさに薬のことで悩んでいるお子さまのご相談も何度も伺ったことがあります。
※記事作成者は医者ではございませんので、この記事は、これまで多くの服薬されたASDのお子様と接してきた知見や、学術的な内容をまとめた記事になります。
ASDの方の特性である感覚の過敏さを抑えるためには、アリピプラゾール(エビリファイ)やリスペリドン(リスパダール)が効果的であるとされています。
また、ASDとADHDを併発している場合は、衝動性や多動性を抑えるために、クロニジン(カタプレス)、グアンファシン(インチュニブ)などが有効であるとされています。
特性そのものを抑える薬のほか、うつや適応障害といった二次障害を治療するために薬が処方される場合もあります。
ASDのうつ症状に対しては、セルトラリン(アメル)が処方されるケースがこれまで多かったものの、子どものASDに対しては否定的な結果も認められているため、実際の臨床現場においては慎重な使用が必要です。
さらに、ASDの方はてんかん発作を併発していることも多く、ラモトリギン(ラミクタール)などが抗てんかん薬として処方されることがあります。
ASDの方に対しては様々な薬が処方されるケースがある一方、「これを飲めば治る」というようなASDの根本治療につながる薬はありません。
基本的にはソーシャルスキルトレーニングなどの療育と、生活環境の調整により困りごとの解消を行うことになります。
ASDに確立された薬物療法は存在しないため、医師が薬を処方する際には、本人の特性や困りごとに合わせた丁寧な処方が必要になります。
薬次第で困りごとが大きく解消出来たり、逆に副作用でボーっとしてしまう等の困りごとが増えたりする可能性もありますので、薬を処方してもらう際には、発達障害やASD専門の医師に診てもらうことをオススメします。
・処方された薬が自分に合っているのか知りたい
・薬の効果や副作用について詳しく知りたい
この記事では、ASDで服薬されている方や服薬を検討されている方に向けて、効果や副作用などを詳しく説明していきますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
薬の効果・副作用には個人差があるとともに、飲み合わせ等の禁忌もあります。
自己判断による服薬の中止、用法・用量の変更は絶対にやめましょう。
また、医療に関する情報は日々更新されますので、ご自身の処方内容については主治医や薬剤師の方とよく相談し、疑問がある場合はセカンドオピニオンなどを検討しましょう。
インターネット上には真偽が定かではない情報もあります。
「誰が発信しているのか」「情報源は何か」ということを意識し、情報を鵜呑みにしないよう心がけましょう。
▼目次
ASD(アスペルガー症候群、自閉スペクトラム症)と薬物療法
ASD(アスペルガー症候群、自閉スペクトラム症)に特効薬はありません。
ASDの特性は「社会性やコミュニケーションの困難」と「限定された興味・こだわり」ですが、そもそもこれらがどのような脳の働きによるものなのかもはっきりとは解明されておらず、ASDの基本的な対処法は療育と環境の調整とされています。
したがって、ASDに対する薬の投与は補助的な位置付けであり、あくまで対症療法ということになります。
感覚過敏で悩んでいるのか、不安感が強くて困っているのか、二次障害の治療が必要なのか等により、それぞれに応じた薬を服用していきます。
-寝つきが悪い、朝早くに目が覚める、眠りが浅い、睡眠のリズムが狂うなどの睡眠障害が見られる場合に処方されます。
・ADHD治療薬
-ADHDを併発している場合、多動性や衝動性を抑えるために処方されます。
・抗不安薬
-強い不安感(不安障害)がある場合に処方されます。
・抗精神病薬
-感覚過敏やパニック、攻撃的な行動といった易興奮性を抑えるために処方されます。
・気分安定薬
-双極性障害を併発している場合に処方されます。
・抗うつ薬
-二次障害によるうつ症状や、強迫性障害を併発している場合に処方されます。
これらの薬の服用によって、学校や職場への適応度合いが劇的に改善することもあります。
ASDの困りごとや二次障害は、原因が複雑に絡み合っていることが多いため、カウンセリングなども組み合わせながら、どの症状にどのようにアプローチを行うのか、慎重に判断する必要があります。
薬によっては相性や副作用の問題もあるため、多くの場合、薬物治療は少量の服用から始めます。副作用が出ないことを確認しながら、できるだけ少ない量で大きな効果が出るよう調整していきます。
対症療法ではありますが、ぐっすり眠れるようになるだけでも生活の質が大きく向上しますし、結果としてストレスが軽減しうつ症状が軽くなるなどのケースもあります。
どんな薬にも副作用がありますので、身体のことや精神状態について気になることがある場合は主治医に相談するようにしましょう。
自分が納得の上で服用することが最も大切です。自己判断での服薬中止は避け、指示通りに服薬することを心がけましょう。
ASD(アスペルガー症候群、自閉スペクトラム症)の治療薬
ASDの方が薬物療法を行う場合、基本的には困りごとや症状に応じて薬が処方されます。
ですが、不眠や不安感、気分の落ち込みといった症状は、それぞれ独立しているのではなく、互いに影響を与えあっています。
必ずしも症状と薬は一対一で対応しているわけではありませんので、飲み合わせや困りごとの原因を丁寧に見極めた上での治療が必要です。
以下では主な症状と治療薬を紹介していきますが、実際の処方例は様々ですので、ご自身のお薬の内容で気になることがある場合は、主治医や薬剤師に相談するようにしましょう。
ASD(アスペルガー症候群、自閉スペクトラム症)の治療薬①感覚過敏(易刺激性)への処方
ASDの特性のひとつに、感覚の過敏さがあります。
音・光・においなどに敏感で、うるさい場所でイライラしてしまったり、眩しさに耐えられない、特定のにおいや味、感触が苦手といった困りごとがあります。
強い刺激によって、パニックを起こしてしまう方もいらっしゃいます。
これは、脳が外部からの刺激に過剰に反応してしまうこと(易刺激性)が原因と考えられており、反応を抑えるための薬が処方されます。
具体的には、アリピプラゾール(エビリファイ)やリスペリドン(リスパダール)といった薬が効果的であるとされています。
アリピプラゾールは平成29年9月に、リスペリドンは平成29年2月に、小児期のASDに伴う易刺激性の治療薬として承認されました。
アリピプラゾールはドーパミンを調節する作用があり、感覚過敏のほか、タイムスリップ現象(※)の抑制にも効果があるとされています。
また、ASDの方に見られる常同的な行動のほか、チック症などにも有効であることが報告されています
たくさんの記憶が同時に引き出されることによって、落ち着かなかったり、パニックになってしまったりするケースもあります。
リスペリドンは、中枢神経系に作用するドーパミンやセロトニンの機能を調節し、不安・緊張などの症状を鎮める効果があります。
精神の高ぶりを抑えるほか、無気力・無関心による心身の停滞を改善する効果もあるため、様々な精神症状の改善のために用いられます。
お子さまの場合は、ちょっとした刺激がトリガーになり、激しい癇癪やパニック、自傷行為などに陥ってしまうことがあります。
こういった症状を落ち着ける際にも、リスペリドンは効果的です。
ASD(アスペルガー症候群、自閉スペクトラム症)の治療薬②てんかん発作への処方
ASDの方のてんかんの発症率は約30%とされており、人口全体の有病率である1%と比べてかなり高い発症率となっています。
ASDとてんかんに共通している遺伝子変異の多くは、シナプス(※)に関連する遺伝子であることがわかっています。
そのため、ASDとてんかんが併発する原因には、神経回路の形成異常が関係しているのではないかと考えられています。
ASDの方に投与される抗てんかん薬としては、ラモトリギン(ラミクタール)が有効性と副作用のバランスにおいて優れていることがわかっています。
ASDの方の生活の質の改善のためにも、ASDとてんかんに共通するメカニズムの解明が急務となっています。
ASD(アスペルガー症候群、自閉スペクトラム症)の治療薬③ADHD(注意欠如・多動症)を併発している際の処方
ADHD(注意欠如・多動症)を併発している場合は、ADHDの特性である多動性や衝動性を抑えるための薬が処方される場合があります。
具体的には、クロニジン(カタプレス)やグアンファシン(インチュニブ)が有効性と副作用のバランスにおいて優れているとされています。
作用する仕組みはそれぞれ異なりますが、どちらも交感神経の活動を低下させる効果があり、衝動性や多動性を抑え、認知機能やワーキングメモリーの働きを高めることが期待できます。
また、クロニジン、グアンファシンとも中枢神経系には作用しない「非中枢神経刺激剤」であるため、依存性は低いと考えられています。
ASD(アスペルガー症候群、自閉スペクトラム症)の治療薬④うつ症状に対する処方
ASDの特性は「コミュニケーションの困難」と「限定された興味・こだわり」ですが、このような特性が原因で人間関係が上手くいかなかったり、仕事での失敗が続いたりすると、精神的に大きなストレスが掛かり、うつ病などの二次障害を発症することがあります。
ASDの方のうつ症状に対しては、抗うつ薬としてSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が用いられることが多く、その中でもセルトラリン(ジェイゾロフト)が有効性の高さや副作用の少なさから広く用いられてきました。
一方、子どもへの投与に関しては、研究によっては有効性が低いとされている場合もあり、慎重な判断が必要となります。
うつ症状のほか、不安障害や強迫性障害に対してもSSRIが処方されることがあり、さらにタイムスリップ現象が頻発するケースでもSSRIが効果な場合があります。
ASDの方は限定された興味・こだわりといった特性があることからも、定型発達の人と比べて強迫性障害を併発する確率が高いことがわかっています。
ASD(アスペルガー症候群、自閉スペクトラム症)の漢方・アロマテラピー治療
投薬によって症状が改善されない場合や、副作用が重く薬を飲み続けることが難しい場合は、漢方などによる治療を検討することもあります。
漢方は、薬に比べると効果が穏やかで副作用も少ないとされていますが、強い作用を持つものもあるほか、飲み合わせによっては危険な副作用が生じる場合もありますので、自己判断はせず、服用の際は必ず医師に相談するようにしましょう。(参考::漢方について | ツムラ (tsumura.co.jp)))
-神経の高ぶりを抑えるほか、筋肉のこわばり・緊張を緩やかにします。
心身ともにリラックスすることにより、手足の震えや痙攣、不眠、イライラ、子どもの夜泣き、ひきつけなどを改善します。
・桂枝加芍薬湯(けいかしゃくやくとう)
-四物湯(しもつとう)と組み合わせて処方されます。
桂枝加芍薬湯、四物湯とも神経系に直接作用されるとは考えられていませんが、2つを組み合わせることで自律神経のバランスが整い、さらに胃腸のセロトニン代謝が改善されるため、不安障害などに効果があるとされています。
フラッシュバックやタイムスリップ現象の改善にも効果があります。
・抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
-神経の高ぶりや筋肉のこわばりを緩やかにする抑肝散に、リラックス効果や血流の改善に効果がある陳皮と、胃腸の調子や代謝の異常を整える半夏を加えた漢方薬です。
ストレスやイライラを抑え、自律神経を安定させる効果があるほか、胃腸の働きを整える効果もあるため、子どもやお年寄りでも服用しやすい薬となっています。
アロマテラピーでは、多くの場合、精油を用います。
精油とは、植物の香り成分を抽出したもので、香りを嗅いで楽しむほか、入浴やマッサージの際に用いることもできます。
香りだけとはいえ、人によっては効果が強すぎたり、においが合わない場合もありますので、少しずつ試しながら使うようにしましょう。
また、漢方や西洋薬との組み合わせによっては、効果が現れなかったり副作用が生じたりすることがありますので、アロマテラピーを試す際には、必ず医師に相談するようにしましょう。
-緊張緩和や鎮静作用があるため、リラックスしたいときに適しています。
・ラベンダー
-高いリラックス効果があり、自律神経を副交感神経優位に導きます。不眠に効果があるとされ、良質な睡眠が期待できます。
・ベチバー
-ストレスを和らげ、緊張をほぐしてリラックスさせる効果があります。情緒不安や神経症、不眠症の改善にも役立つほか、免疫力を高める作用もあります。
漢方やアロマだけでなく、ビタミンやミネラルのサプリメントが効果的であることもあります。
心と体は密接に関係していますので、ストレスや気分の落ち込みによる食欲不振が栄養失調を引き起こし、さらにイライラやストレスにつながるという悪循環が生じているケースもあります。
薬や漢方による治療を検討するとともに、生活リズムやバランスの良い食事など、生活習慣を見直すことも大切です。
ASD(アスペルガー症候群、自閉スペクトラム症)の開発中の治療薬「オキシトシン点鼻薬」
現在、ASD(アスペルガー症候群、自閉スペクトラム症)に確立された薬物療法はありませんが、一方で、国内外では治療薬の研究が進められています。
ASDの最も特徴的な特性は「コミュニケーションの困難」です。
この改善のために脳内ホルモンのひとつであるオキシトシンが効果的なのではないか、という説が提唱されており、オキシトシンを経鼻スプレーで投与することで社会性が向上するかどうかという臨床試験が行われています。
男性への投与試験では、社会性の向上効果が実証されており、今後、女性や子どもでの投与試験が行われる予定です。
治験が進めば、いずれASDの治療薬が実用化されるかもしれません。(参考:改良型オキシトシン経鼻スプレーに自閉スペクトラム症中核症状に対する改善効果 | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 (amed.go.jp))
ASD(アスペルガー症候群、自閉スペクトラム症)の投薬以外の治療法
ASD(アスペルガー症候群、自閉スペクトラム症)には確立された薬物療法が無いため、療育やカウンセリングといったその他のアプローチで困りごとの改善を目指します。
以下では、ASDに効果がある様々なアプローチについて紹介していきます。
・カウンセリング
ASDの方は、人間関係上のトラブルのほか、自分のこだわりが認められないなどでストレスを溜めやすい傾向にあります。また、コミュニケーションに困難を持つことから、社会で孤立してしまう場合などもあります。
カウンセリングではこういった悩みを傾聴し、自分の考えをまとめたり、気持ちを落ち着かせるためのサポートを受けることができます。
最近では、オンラインのカウンセリングルームなども多く開設されていますが、医師や臨床心理士など、きちんとした資格のある専門家に対応してもらえるところを選ぶようにしましょう。
・療育
お子さまの場合、地域の発達支援センターなどにおいて「療育」と呼ばれるトレーニングを受けることができます。
社会に適応するためのソーシャルスキルトレーニングや、箱庭療法といったメンタルケアまで受けられることがありますので、ASDのお子さまで困っていることがある場合は、まずは市町村の窓口などに問い合わせてみましょう。
・運動
適度な運動は、心身のバランスを整えるのに役立ちます。
運動不足である場合は、軽い散歩やストレッチから始めてみましょう。運動によって、不眠の改善が見られるケースもあります。
ASD(アスペルガー症候群、自閉スペクトラム症)の治療薬のまとめ
この記事では、ASDの治療薬について詳しく説明してきました。
改めてポイントをまとめると、以下のとおりです。
・易刺激性やてんかん、うつ症状など、症状に合わせて対処療法的に薬が投与される
・薬の飲み合わせや副作用で不安なことがある場合は、必ず医師に相談する
・西洋薬の効果が低かったり、相性が悪かったりする場合は、漢方やアロマテラピーを検討してもよい
・「オキシトシン点鼻薬」がASDの治療薬として研究されている
・カウンセリングや療育など、薬以外の対処法がある
ASDそのものの治療薬は現在のところありませんが、様々な困りごとに対処するためには、薬の力を借りることも必要です。
適切な投薬によって状況が大きく改善する場合もありますので、医師とよく相談しながら薬による改善を目指すのも良いでしょう。
私たちプロ家庭教師メガジュンでは、ASDのお子さまの学力向上だけでなく、生活上の困りごとやキャリアプランの提案など、幅広いサポートを行っています。
確かな経験に基づいたノウハウと、一人一人に寄り添った丁寧な指導を強みにしていますので、ASDのお子さまのことでお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
指導や面談はオンラインでも承っています。
関西だけでなく、全国各地からご利用をいただいているほか、海外にお住まいの方や帰国子女の方からもご好評をいただいています。
初回授業は無料ですので、オンラインでの対応が不安な方も、気軽にお試しいただけます。
1人でも多くのお子さまが、困りごとを解消し、社会で伸び伸びと生きていけるよう、一同全力でサポートしてまいります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【参考URL】
・ASD(自閉スペクトラム症)の治療に使用する薬 有効性の評価|高津心音メンタルクリニック 川崎市 高津区 溝口 心療内科・精神科 町田 (cocorone-clinic.com)
・発達障害(自閉スペクトラム症 ASD)の治療薬ってあるの? – 子どもが発達障害かも?と思ったら【kikotto】きこっと・キコット (adds.or.jp)
・薬物治療が必要とされる場合と使用される薬 | 自閉スペクトラム症 | すまいるナビゲーター | 大塚製薬 (smilenavigator.jp)
・改良型オキシトシン経鼻スプレーに自閉スペクトラム症中核症状に対する改善効果 | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 (amed.go.jp)
・大人のASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群・広汎性発達障害など) – 株式会社Kaien – 発達障害の方のための就職応援企業 (kaien-lab.com)
・オキシトシン,ソーシャルスキル・トレーニング(SST),ペアレント・トレーニング,自閉スペクトラム症 – さまざまな症状を示す自閉スペクトラム症への最新治療 – 福井大学医学部附属病院 (u-fukui.ac.jp)
・自閉症(自閉症スペクトラム)に治療法がない理由|原因や特徴を現役医師が解説 (minerva-clinic.or.jp)
・自閉スペクトラム症、前部帯状皮質のミトコンドリア活性が関連-浜松医大ほか – QLifePro 医療ニュース