ギフテッドの診断はどこで受けられる?IQテストやWISC-IV知能検査、偏差値との関係を解説
ギフテッドとは非常に高い知能を持った人のことで、一般的にはIQ130以上の人を指します。
ご自身やお子さまがギフテッドかもしれないと感じておられる方の中には、実際にIQを測り、自分がギフテッドかどうかを知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
ネット上には簡易的なIQテストなどがありますが、あくまで簡易的なものであり、正確なIQを測ることはできません。
また、学校の成績とIQも異なります。
偏差値の高い学校に通っていたり、学力テストで高得点を取れていたりするからといって、必ずしもIQが高いとは限りません。
というのも、学校のテストは知識や解法を覚えてアウトプットする力(記憶力・再現力)を測りますが、IQとは情報を認知し処理する脳の働きそのものを指します。
たくさん時間を掛けて内容を暗記すれば、誰でもある程度はテストで点を取ることができますが、IQは後天的に伸ばすことのできない、生まれ持った脳の性質と考えると良いでしょう。
自分のIQを知ることは、自分の強みや苦手を知ることにもつながります。
この記事では、ギフテッドの診断方法やIQテストの意義について詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
・ギフテッドの診断はどこで受けられるか
・IQテストにはどのようなものがあるか
・知能検査「WISC-IV検査」の結果の見方

ギフテッド・発達障害専門のプロ家庭教師
妻鹿潤
・個別指導塾の経営・運営でお子様の性質・学力を深く観る指導スタイル
・yahooやSmartNews、Newspicksなどメディア向け記事も多数執筆・掲載中
▼目次
ギフテッドの定義
ギフテッド(gifted)とは、直訳すると「贈られた」という意味であり、ニュアンスとしては「天から贈られた特別な才能、天賦の才」といったものになります。
定義としては、いわゆる頭の良さ(知能指数、IQ)が人並み以上に優れている人のみを指す場合もあれば、知能以外の才能、例えば音楽や芸術、運動などに関する才能を持つ人を含めてギフテッドとする場合もあります。
また、知能以外の才能を持つ人を「タレンテッド(talented)」と呼んで区別する場合もあります。(参考:ギフテッド – Wikipedia)
この記事では、ギフテッドとIQテストの関係について解説していくことから、基本的には前者の定義(知能指数が高い人=ギフテッド)を採用したいと思います。
どれくらいIQが高ければギフテッドに該当するのかという点については、国や地域において差はあるものの、概ねIQ130以上がギフテッドに該当すると言われています。
特にギフテッド教育先進国のアメリカでは、IQ130以上の子どもたちがギフテッド教育の対象となるだけでなく、知能指数によってギフテッドをさらに細かく分類し、それぞれの知能指数に応じて特別な教育を行うという制度になっています。
・mildly gifted IQ130以下(~44人に1人)
・moderately gifted IQ131~149(44人に1人〜1,000人に1人)
・highly gifted IQ150~159(1,000人に1人〜1万人に1人)
・exceptionally gifted IQ160~179(1万人に1人〜100万人に1人)
・profoundly gifted IQ180以上(100万人に1人以下)
ちなみに、日本におけるギフテッド教育については現在検討中であり、文部科学省が定期的に有識者会議を開催している段階にあります。
そのため、ギフテッドの定義も決まっておらず、さらに論者によって「ギフテッド」という言葉のイメージが異なることからギフテッドという用語は用いられず、「特定分野に特異な才能のある児童生徒」という表現を採用しています。(参考:特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議:文部科学省 (mext.go.jp))
なお、ギフテッドとはあくまで「天賦の才/生まれつきの才能」を指すものであり、練習や努力によって獲得した技能はギフテッドには該当しません。
したがって、幼い頃から英才教育や先取り学習をしたりすることで、後天的に“ギフテッドになる”ことはできないため注意しましょう。
ギフテッド教育が取り入れられている国では、「わが子に質の高い教育を受けさせたい」「ギフテッドに認定されれば将来が安定する」と考えた保護者が、子どもにIQテストの練習をさせ、無理やりギフテッドクラスに入らせるという事例もあるようです。
こうした行為は、ギフテッドの定義を誤って捉えているだけでなく、後々になって周りについていけなくなり、不必要な苦労や自信の喪失につながってしまうなど、子どものためと思ってやったことが逆に子どもにとってマイナスになってしまう場合があります。
また、ギフテッドの子どもたちは、「周りの子と話が合わない」「学校の授業が退屈」といった特有の困りごとを抱えています。
非ギフテッドの子どもがギフテッド教育を無理に受けようとすることで、本来の困りごとが見えづらくなり、単なる英才教育だと捉えられてしまうことは絶対に避けなくてはなりません。
人間の価値は知能指数だけで測ることはできません。知能指数が高い子、低い子、凸凹がある子、それぞれに困りごとがあり、そして一人一人に魅力があります。
知能指数が数字で表されてしまうことで、「より高い方が良いのではないか」と思ってしまうのは人間の性ではありますが、IQはあくまで個々人の特性を知るための指標であり、それだけにこだわり過ぎないことが大切です。

IQの測り方(WISC-IV知能検査)
これまで述べてきたように、ギフテッドの定義は生まれつき高い知能を持っている人のことであり、ギフテッドかどうかを調べるためには正確なIQを知る必要があります。
「IQテスト」と検索すると、インターネット上では無料のものから有料のものまで様々なものを見つけることができますが、残念ながらそのどれであっても正確にIQを測ることはできません。
知能指数は、テストを受けるときの環境や体調、精神状態に大きく左右されます。
また、その人の年齢や発達段階も踏まえた上で総合的に判断する必要があります。したがって、ペーパーテストやCBT(※)のように、単純に点数で測ることができるものでは無いことをまず押さえておきましょう。
正確なIQを測るためには、メンタルクリニックや発達支援センターなどの専門機関で、臨床心理士等の専門家による知能検査を受ける必要があります。
現在、日本において最も多く用いられている知能検査は「ウェクスラー式知能検査」であり、大人の場合は「WAIS」、子どもの場合は「WISC」、幼児の場合は「WPPSI」と呼ばれるテストを受けることで、全検査IQ(いわゆるIQ)を測ることができます。
ウェクスラー式知能検査とは
アメリカの心理学者であるデイヴィッド・ウェクスラー博士は、第一次世界大戦の入隊者を選抜するために、1939年に「ウェクスラー・ベルビュー知能検査」と呼ばれる心理検査を開発しました。
このウェクスラー・ベルビュー知能検査を元に、1949年には児童向けのWISCが、1955年には成人向けのWAISが、1967年には幼児向けのWPPSIがそれぞれ開発され、これらは現在も改訂が重ねられています。
・WAIS…16歳0ヶ月から90歳11ヶ月
・WISC…5歳0ヶ月から16歳11ヶ月
・WPPSI…2歳6か月から7歳3か月
※5歳以上の子どもの場合、その子どもの認知能力や背景情報に応じてWPPSIかWISCを選択する
ウェクスラー式知能検査の特筆すべき点は、読み書きができない人であっても検査を受け、知能指数を測れる点にあります。
ウェクスラー式検査は言語性・非言語性の両方の尺度から知能を測ることができるため、成育歴によって文字が読めない・書けない、あるいは識字障害によって字が読めない人であっても、多角的に知能を分析し知能指数として計測できる点が大きな長所となっています。
ウェクスラー式知能検査の概要
ウェクスラー式知能検査では、「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」の4つの検査指標と、それらを総合した全検査IQ(FSIQ)を測ることができます。
4つの指標とFSIQはそれぞれ「100」を平均とする偏差値(合成得点)で表されます。
数値が100から離れるほど平均から遠いということになり、ギフテッドに該当するIQ130以上の出現率は約2%とされています。
なお、WAIS・WISC・WPPSIは現在も改訂が重ねられており、それぞれ最新版は「WAIS-IV(第4版)」「WISC-V(第5版)「WPPSI-III(第3版)」となっています。
ですが、いずれも最新の改定が近年(2017~1018年ごろ)であるため、日本のクリニックや専門機関においては、最新版ではなく一つ前の版が用いられることが多くなっています。
直近の改訂の内容は、検査指標の再構成(WAISであれば言語性IQ・動作性IQの廃止、WISCであれば知覚推理が「視空間」と「流動性推理」に分かれるなど)ですが、検査の大まかな流れや観点は同じです。
以下では、ウェクスラー式知能検査の中でも、現在最も広く使われている児童向け知能検査である「WISC-IV」を例に挙げて解説を進めていきます。
成人向け・幼児向けの検査と細かな違いはありますが、
・知能は個人の行動を全体として特徴づける=全体性
という点は共通しています。
要素と全体の関係を踏まえながら、ご自身あるいはお子さまの特性がどのような知能指数のバランスによって現れているのかを分析していくと良いでしょう。

ウェクスラー式知能検査(WISC-IV)の実施方法
WISC-IV検査の所要時間は、1回あたり1時間から2時間程度で、その日の体調などによって必要時間は変化します。
また、全ての検査を1回で実施することが望ましいとされていますが、何らかの理由で一度にすべての検査を行うことが難しい場合は、2回に分けて検査が実施されることもあります。その場合、1週間以内に2回目の検査を行う必要があります。
さらに、同じ検査を短い期間で繰り返し実施すると、検査に慣れてしまうことで実際よりも数値が高く出てしまう場合があります(=練習効果)。
これを避けるため、再検査には1年以上の期間を空けることが望ましいとされています。
ウェクスラー式知能検査(WISC-IV)の構成
WISC-IVは、15の下位検査(基本検査10、補助検査5)で構成されています。
このうち、10の基本検査によっていわゆる知能指数である「全検査IQ(FSIQ)」と、「4つの指標(①言語理解(VCI)、②知覚推理(PRI)、③ワーキングメモリー(WMI)、④処理速度(PSI))」を測ることができます。
4つの指標と各検査項目の構成は、下表のとおりです。
<WISC-IV検査の構成>
なお、詳しい検査内容や検査の手順は専門家以外に公開してはいけないルールになっています(上述の表は、WISC-IVの出版社である日本文化科学社に掲載されている内容から作成しています)。
(参考:WISC™-IV知能検査 | 製品一覧 | 心理検査を探す | 日本文化科学社 (nichibun.co.jp))
知能検査で高い数値を出したいからといって検査内容を調べて予習することはできませんし、検査内容を詳しく掲載しているサイトなどを見たとしても、知能指数を正確に測る妨げとなってしまいますので調べすぎには注意しましょう。
ウェクスラー式知能検査(WISC-IV)の4つの指標の意味
WISC-IVでは、4つの指標とそれらの総合点である全検査IQ(FSIQ)を測ることができます。
①言語理解指標(Verbal Comprehension Index : VCI)
②知覚推理指標(Perceptual Reasoning Index : PRI)
③ワーキングメモリー指標(Working Memory Index : WMI)
④処理速度指標(Processing Speed Index : PSI)
以下では、それぞれの指標の意味について詳しく解説していきます。
言語理解指標(VCI)
言語理解指標とは、「言葉を認識し、言葉で思考し、言葉で表現する力」のことを指します。
簡単に言えば国語力ということになりますが、学校の国語のテストではなく、その前提となる言語を操るための能力ということになります。
この力が弱いと、言葉の意味を理解したり語彙を増やしたりするのが苦手になるほか、耳で聞いた情報が処理しづらく、「人の話を理解するのに時間がかかる」「学校の先生の指示が聞けない」といった困りごとが生じる場合があります。
逆に言語理解が高い人は、語彙力や言葉のニュアンスを読み取る力が高く、抽象的な概念でも難なく理解することができます。
言葉によって表現することも得意で、新しい概念を既存の言葉で説明するなどの能力に優れています。
言語理解に優れたお子さまの場合は、言葉によって新しい知識を獲得したり考えたりすることを好む傾向にあり、幼い頃から大人向けの本を読んだり、ジャンルを問わず手当たり次第に読書したりといった行動が見られることがあります。
知覚推理指標(PRI)
知覚推理とは、「視覚的な情報を認識・処理し、身体的な動作につなげる力」のことを指します。
具体的には、図形や空間を捉えて操作する力になりますので、数学の図形問題や立体物の設計・組み立て、子どもの場合は積み木遊びやブロック遊び、ジャングルジムなどの遊具で遊ぶときに使う力になります。
この力が弱いと、立体を頭の中で回転させて構造を考えたり、目的に沿って手先や体を動かしたりすることが苦手になります。
また、言葉以外の情報を処理する力であるため、計算や推理が苦手になる傾向にもあります。
逆に知覚推理に優れている人は、平面や空間の把握が得意なため、作図や設計などで才能を発揮することがあります。また、物理や数学といった理数系の概念を理解するのも得意です。
お子さまの場合は、幼い頃から積み木やレゴブロックなど立体物を組み立てるタイプの遊びを好んだり、文字よりも数字や図形に興味を示しやすかったりといった特徴が見られます。
特に高知能の子どもの場合は、小学生の頃から物理の公式や数学の定理、あるいは化学式などに興味を示し、積極的に学ぼうとする方がいらっしゃいます。
ワーキングメモリー指標(WMI)
ワーキングメモリーとは、「情報を一時的に保持しながら処理する力」を指します。
例えば、不規則な文字列(=「4eるぞhくq」など)を示され、「平仮名だけを抜き出して50音順に並べてください」という問題の指示があったとします。
このとき私たちの頭の中では、
②「る、ぞ、く」の3文字を思い浮かべながら、五十音表を想像する
③頭の中で五十音表と比較しながら、3文字を並べ替える
といったプロセスが実行されます。
①~③のいずれも「~ながら、」という表現になっていることからわかるように、それぞれのプロセスは“直前に認識した情報を保持しつつ、次の処理を行う”という流れになっています。
この「~しながら(直前に認識した情報を保持しつつ、次の処理を行う)」という脳の働きがワーキングメモリーであり、勉強だけでなく日常生活のあらゆる場面で必要な能力となっています。
ワーキングメモリーが低いと思考が上手く整理できないため、
・段取り良く物事を進められない
・一つずつ物事を整理しないと思考が前に進まない
・集中しづらい
といった困りごとが生じやすくなります。
これらの困りごとの特徴は発達障害の一つであるADHD(注意欠如・多動症)の特性と重なる部分が大きく、ワーキングメモリーが極端に低い場合はADHDである可能性が疑われます。
逆にワーキングメモリーが高い人の場合は、いわゆる“頭の回転が速い”状態になりますので、段取り良く物事をこなすのが得意で、会話のテンポが速かったり、理解力が高かったりといった要領の良さが現れます。
処理速度指標(PSI)
処理速度とは、「単純な視覚情報をいかに速く取り込み、処理できるか」という力になります。
「②知覚推理」が視覚的な情報を取り入れ、思考した後にアウトプットする力を指すのに対し、処理速度は思考やアウトプットを考慮せず、情報そのものを正確にインプットする能力を指します。
処理速度の力が弱いと、視覚情報を取り入れる段階で時間が掛かったり、あるいは正確に情報を取り入れたりすることが難しくなります。
そのため、単純な作業でも人より時間が掛かってしまったり、思い込みによる間違いなどが増えたりといった傾向が見られます。
③ワーキングメモリーと同様、処理速度は勉強だけでなく日常生活でも必要な能力であり、処理速度が低いと日常的な場面で様々な困りごとが生じる場合があります。
逆に処理速度の能力が優れていると、瞬時に情報を認識して次の作業に移れるというメリットが得られます。
ほかの人よりも個々の作業を早く進めることができるため、次のステップにより早く進んで思考を深めることに時間を使ったり、あるいは時間が節約できるため様々な分野に興味関心を広げられたりするなど、深く広い思考が可能になります。

ウェクスラー式知能検査(WISC-IV)の検査結果の見方
WISC-IVの検査結果は、4つの指標得点とそれらの総合点である全検査IQ(FSIQ)で表されます。
それぞれは合成得点と呼ばれる数値で表され、100を平均、標準偏差を15として正規分布になるよう調整された偏差値となっています。
また、検査結果は数値だけでなく「非常に高い」「平均の下」などの言葉でも表されます。これは、知能検査の結果はその時の体調や精神状態にも左右されるものであり、一定の振れ幅があると考えられるためです。
合成得点の範囲 割合 分類
130点以上 2.2% 非常に高い
120~129点 6.7% 高い
110~119点 16.1% 平均の上
90~109点 50% 平均
80~89点 16.1% 平均の下
70~79点 6.7% 低い(境界域)
~69点 2.2% 非常に低い
知能検査の結果に1点単位でこだわることは、検査の性質や意義から見ても適切ではありません。
知能検査は、自分がどんな特性や知能のバランスを持っているかを明らかにし、今後どのように伸ばしていくべきか、あるいはサポートを受けるべきかを検討するための材料に過ぎませんので、知能検査の数値にこだわり過ぎたり、高い数値を出すことが目的化したりしないように気を付けましょう。

IQテストが受けられる場所
「2.IQの測り方(WISC-IV知能検査)」で紹介したウェクスラー式知能検査のほかにも、ビネー式知能検査(※)など、知能指数を測ることができる検査にはいくつかの種類があります。
いずれの検査も、心療内科や精神科、発達支援センターなどの専門機関で受検することができます。
日本において、ウェクスラー式知能検査に次いで広く用いられている知能検査の一つ。ウェクスラー式では4つの指標ごとに計測されますが、ビネー式では知能を要素に分解せず、全体的な知能のみを計測します。
また、ウェクスラー式が年齢を問わない偏差値で表されるのに対し、ビネー式では年齢に応じた発達度合い(=DIQ)を測ることも特徴となっています。
発達支援センターで検査を受ける場合は、発達障害に起因すると思われる困りごとを抱えていることが条件になりますし、メンタルクリニックの場合も、特段の事由が無い場合は保険が効かないため自由診療となります。
自由診療で知能検査を受ける場合、医療機関にもよりますが2~5万円程度が相場となっています。
また、ギフテッドの方がMENSA(※)に入会するために診断証明書の発行を希望する場合は、追加料金が必要となります。
入会に当たっては、入会テストに合格するか、専門医の証明書を提出する必要があります。
なお、ウェクスラー式知能検査については、検査を実施する人の資格は厳密には定められていませんが、検査の手順や結果の解釈が非常に複雑で専門的な知識を要するため、日本においては臨床心理士かそれに準ずる有資格者が行う場合が多くなっています。
ただし、一部の地域では専門家が不足しており、心理学系の資格を持たない一般職員や教職員などが検査を行わざるを得ない場合もあるようです。
もちろん、資格が無いとはいえ支援が必要な方へのサポート経験は豊富ですので、検査結果が全く信頼できないというわけではありませんが、心理士等が行う検査よりは精度が落ちてしまいます。
精度が気になる場合は、検査を受ける前に検査者がどのような資格を持っているのかを確認すると良いでしょう。

ギフテッドとIQテストのまとめ
この記事では、ギフテッドの診断方法やIQテストについて詳しく解説してきました。
改めてポイントをまとめると以下のとおりです。
・知能指数を正確に測るためには、医療機関や専門機関で、専門家による知能検査を受ける必要がある
・日本で最も広く用いられている知能検査は「ウェクスラー式知能検査」
・IQ130以上であればギフテッドに該当する
・知能テストで高い数値を出すことは重要ではなく、自分の特性を知り今後の生活に役立てることが大切
・特段の困りごとが無い場合は自費で検査を受けることになり、相場は2~5万円程度
学校の勉強がよくできるから、あるいは偏差値の高い学校に通っているからといって必ずしも知能指数が高いとは限りません。
むしろ、学校の勉強のやり方に馴染みづらい方が、実はギフテッドであったというケースもよくあります。
学校の成績や偏差値に関わらず、周りの人よりも深く考える傾向にあったり、思考や理解のスピードが速いと感じる方は、専門機関で知能検査を受けてみるのも良いかもしれません。
また、それに伴って何らかの困りごと(学校が退屈/知的好奇心が満たされなくて辛い/他人が考えていることが分かり過ぎて疲れるなど)がある場合は、知能検査で自分の特性を知ることで適切な対処方法がわかるかもしれません。
私たちプロ家庭教師メガジュンでは、ギフテッドなどの特性を持ったお子さまを専門に、長年にわたりサポートを行ってきました。
お子さま一人一人の特性をしっかりと分析し、「ギフテッド」と一括りにせず、それぞれに合った学習支援を行っていることが私たちの強みです。
「お子さまの特性をなかなか理解してもらえない」「ギフテッドに関して相談できる場所が無い」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度プロ家庭教師メガジュンまでお問い合わせください。

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一人でも多くのお子さまが、自分の個性を伸び伸びと発揮できるよう一同全力でサポートしてまいります。
最後までお読みいただきありがとうございました。