ギフテッド(天才)とアスペルガー(ASD、自閉スペクトラム症)~違いや特徴、2E型ギフテッドについて~
- アスペルガー特有のこだわりの強さがあり、特定の分野に突出した才能がある
- アスペルガーと診断を受けたが、知能指数は平均よりも高いと言われた
- アスペルガーの特性によって、学校生活や勉強面で困りごとがある
- アスペルガーに向いている職業や受験対策を知りたい
アスペルガー症候群(ASD、自閉スペクトラム症)の診断を受けたお子さまで、このようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
私は発達障害・ギフテッド専門のプロ家庭教師として活動し、1500人以上を指導する中で様々なお悩みを解決してきました。
アスペルガーと診断を受けたとしても、持っている特性や困りごとはそれぞれ異なります。アスペルガーだからと言って必ずしも知能指数(IQ)が低いわけではなく、むしろIQ自体は高いというお子さまもいらっしゃいます。
特にアスペルガーのお子さまは、特定の分野に強いこだわりを持つ傾向があります。自分の興味があるものについてとことん追求し、大人顔負けの知識を持っているお子さまもいらっしゃるのではないでしょうか。
また、知識の量だけでなく、記憶力や計算力が並外れているタイプのお子さまもいらっしゃいます。
アスペルガーと診断される一方で、特殊な才能も持っているお子さまは「2E型ギフテッド」と呼ばれることがあります。
才能と障害の両方を持っている場合、どうしても障害による困りごとや苦手なことに注目されがちです。困りごとに注目されるあまり、本人も周りも才能に気付かず、折角の才能が発揮できない場合も少なくありません。
そこでこの記事では、アスペルガー(発達障害)とギフテッド(天賦の才)の両方を持ったお子さまが、才能を見つけて伸ばしていくためのポイントをお伝えしていきます。
才能があっても発揮できないという状況は、お子さまにとって望ましいことではありません。苦手ばかりに注目せず、良いところを伸ばす視点がとても重要です。
- 苦手をサポートしながら才能を伸ばす方法
- 同年代のクラスメイトと上手く付き合っていくためのコツ
- アスペルガー×ギフテッドに適した進路や職業
発達障害・ギフテッド専門のプロ家庭教師
妻鹿潤
・個別指導塾の経営・運営でお子様の性質・学力を深く観る指導スタイル
・yahooやSmartNews、Newspicksなどメディア向け記事も多数執筆・掲載中
▼目次
ギフテッド(天才)とアスペルガー(ASD、自閉症スペクトラム症)
この章では、ギフテッドとアスペルガー(ASD、自閉症スペクトラム症)の定義や特徴について解説していきます。
ギフテッドやADHDについて既によくご存じの方は、「2.ギフテッド×アスペルガーの困りごと」までお進みください。
ギフテッド(天才)とは
ギフテッドとは、一般的にIQ130以上の人と言われています。
IQの平均値は90~110程度とされており、IQ130以上はかなり高い知能を持っていると言えます。人口比における出現率は50人に1人程度ですので、学年トップの成績を取れるような秀才なクラスメイトは、もしかしたらギフテッドかもしれません。
お子さまの知能指数を測る場合に広く用いられているのが、WISC-IVと呼ばれる検査です。
発達障害を診断する時にも使われる検査であり、アスペルガーと診断されたお子さまの中には、この検査を受けたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
WISC-IV検査では、以下の4つの指標とそれらを総合したFSIQ(全検査IQ)を測ることができます。
- 言語理解指標(VCI)
- 知覚推理指標(PRI)
- 処理速度指標(PSI)
- ワーキングメモリー指標(WMI)
- FSIQ(全検査IQ)【4つの指標の総合点】
4つの指標の総合点である「FSIQ」が、WISC-IV検査で測ることのできるIQとなります。
4つの指標がいずれも高く、FSIQが130以上である場合は、発達障害を持たないギフテッドとなります。(発達障害を併せ持たないギフテッドのことを、2E型ギフテッドに対し「英才型ギフテッド」と呼ぶ場合があります。)
FSIQが130以上であっても各指標の得点のばらつきが大きい場合は、発達障害の可能性が考えられます。発達に凹凸があり、学校や家庭での困りごとがある場合は、発達障害と診断され、療育などのサポートを受けていくことになります。
このように、IQ130以上かつ発達障害の状態にある人を「2E型ギフテッド」と呼びます。
「2E」とは、「二重に例外=twice-exceptional」の意味で、発達に凹凸があるという発達障害の面と、IQ130以上というギフテッドの面の2つの例外があることを表しています。
ギフテッドには、知能指数のほかにも、音楽や美術、運動といった才能を持つ人も含まれます。
芸術や運動に関する才能は知能検査だけでは測りきれないことがあるため、お子さまに知能以外の才能があるかもしれない場合は、ガードナーが提唱した「8種類の知性(多重知性理論)」からお子さまの才能を見つけていくと良いでしょう。
お子さまがギフテッドであるかどうかは、普段の様子なども見ながら、最終的には総合的に判断することになります。
- 論理数学知性:論理や科学について思考する力
- 言語知性:言葉を使ったり学習したりする力
- 視覚空間知性:平面や空間を認識し、問題を解決する力
- 身体運動知性:身体能力や運動に関する力
- 音楽知性:音程やリズムを正確に捉え創造する力
- 人間関係知性:コミュニケーションや他者への共感に関する力
- 内省知性:生死や人間存在について哲学的に思考する力
- 自然共生知性:自然や動物への感受性に関する力
アスペルガー(ASD、自閉スペクトラム症)について
発達障害は、以下の3つに分類されます。
- アスペルガー(ASD、自閉スペクトラム症)
- ADHD(注意欠如・多動症)
- LD(学習障害)
この記事ではアスペルガー(ASD、自閉症スペクトラム症)について解説しますが、ADHDやLDの特性が複合的に表れている方もいらっしゃいます。
そのため、診断名だけを頼りにするのではなく、担当の医師や心理士、学校の先生やスクールカウンセラーとしっかりと連携・相談し、お子さまにとって必要なサポートは何かについて丁寧に検討していくことが大切です。
また、アスペルガー症候群の名称については、現在診断名として採用されることは少なくなっています。
アスペルガー症候群はASD(自閉スペクトラム症; Autism Spectrum Disorder)のうち、知能と言葉の発達に遅れが無いものを指しますが、診断の際には特段の区別を付けず、「ASD(自閉スペクトラム症)」とする場合がほとんどです。
- 自閉症:言葉と知能の遅れを伴う
- 高機能自閉症:知能の遅れは無いが、言葉の遅れを伴う
- アスペルガー症候群:知能・言葉ともに遅れが無い
この記事では、アスペルガー症候群の名称が一般的に広く知られていることを踏まえ、アスペルガーとASDの名称を併記しています。
アスペルガー(ASD、自閉症スペクトラム症)の特性
アスペルガー症候群の特性は、「コミュニケーションの不全」と「こだわりの強さ」です。
また、この2つの特性の背景には「想像することの苦手さ」があると考えられています。
コミュニケーションの不全は相手の立場を想像することの苦手さから、こだわりの強さは未知の物事を想像することの苦手さから「いつも通りでありたい」というこだわりが表れるとされています。
これらの特性から、以下のような困りごとが生じる場合があります。
- 人間関係のトラブルが多い
- 興味の範囲が極端に限定されている
- 視線が合いづらかったり、表情が乏しかったりする
- 自分独自のこだわりやルールがある
- 急に予定が変更されるとパニックになる
- 手先が不器用、字が汚い
- 話を聴きながらノートが取れないなど、マルチタスクが苦手
- 周りの雰囲気が読めない、言葉のニュアンスがつかめない
- うるさい環境やにぎやかな場所が苦手
- 過去の嫌な出来事にこだわってしまう
これらの困りごとが原因となり、お子さまの場合は学校に行きづらくなったり、学力が伸び悩んでしまうことがあります。大人の方の場合は仕事が長く続かなかったり、人間関係のトラブルやストレスによって心身の健康を損なってしまう場合があります。
ASDの困りごとによって不登校やうつ病、適応障害、不安障害などの二次的な症状が出ることを「二次障害」と呼びます。
ASDや発達障害のある方におかれては、二次障害が現れる前に適切な支援につながり、環境の改善を含めた自分の苦手への対処方法を身に付けていくことが大切です。
また、二次障害が現れた場合も、速やかに医療機関にかかり、適切な治療を受けることが大切です。
アスペルガー(ASD、自閉症スペクトラム症)とWISC-IV知能検査
アスペルガーのお子さまがWISC-IV知能検査を受けると、処理速度指標の数値が低くなる傾向にあると言われています。アスペルガーのお子さまは、周囲の状況をとっさに読み取り行動することが苦手で、初めて見る課題に対応するのが難しいためと考えられています。
ただし、処理速度指標については、パターンが決まっていてルーチンで解ける問題が得意なお子さまの場合、数値が高くなる場合があります。
知覚推理指標については、相対的に点数が高くなる傾向があると言われています。ASDのお子さまは言葉を扱うのが苦手な一方で、視覚的な情報を処理することが得意なお子さまが多く、知覚推理の数値が伸びやすいと考えられます。
また、言葉の知識がしっかりあるタイプのアスペルガーのお子さまでは言語理解指標の数値が高くなったり、暗記や数字の処理が得意なお子さまがワーキングメモリーで高数値を示したりと、アスペルガーの得点傾向に関わらず、得意な分野では数値が高くなるケースもあります。
ギフテッド(天才)×アスペルガー(ASD、自閉スペクトラム症)の困りごと
ギフテッドと発達障害を併せ持つ2E型ギフテッドのお子さまは、発達障害の特性の方に注目されがちで、困りごとについても発達障害の面から考えることが多くなります。
しかし、ギフテッド特有の困りごともあり、私たちの元にもギフテッドのお子さまに関して以下のようなご相談を受けることがよくあります。
- 授業が退屈でやる気が出ず、遅刻や欠席が多くなってしまう
- 得意科目と不得意科目の差が激しく、進学できるか心配
- 算数の授業で習っていない問題を解いたら、先生の機嫌を損ねてしまった
- まだ習っていない漢字を使ったら先生に「使わないで」と言われ、先生と言い争いになった
- 周りのクラスメイトと比べて、自分は変だと感じてしまう
- 自分の好きな分野を極めたいが、どうしたらよいかわからない
- 関心がある分野の話をしていると、専門的過ぎて周りから引かれる
- 自分の興味や関心を生かせる職業に就きたい
特定の分野においては先生以上の知識を持っていたり、技能を発揮したりできるギフテッドのお子さまは、学校の授業では物足りず、退屈だと感じることがあります。
学校で習う範囲を越えた内容を学ぶことは決して悪いことではありませんが、横並びであることを重視する日本の学校とは相性が悪く、悪目立ちしてしまう場合もあります。
また、クラスの中で浮いてしまう点も、お子さまにとっては非常に大きな困りごとです。
学校の教室における同調圧力は大人が思っている以上に強く、思春期のお子さまが周囲の目を気にしてしまうのは当然のことです。「周りと違うのが恥ずかしい」「クラスメイトから変だと思われているのではないか」といったお悩みは、ギフテッドのお子さまの多くが抱えているものです。
以前、私が指導したギフテッドのお子さまの中には、無理に周りと合わせようとしてストレスがたまり、体調を崩してしまった方がいらっしゃいました。
その方は「常に新しい知識を吸収していたい(※)」という強い欲求を持っており、他者との知的な会話によってその欲求を満たす必要がありました。
- ※知性過度激動
- ギフテッドに現れる特性の一つで、とても旺盛な知的好奇心を持ち、満たされないと強いストレスを感じる特性のこと。過度激動には、ほかにも精神運動性過度激動・感覚性過度激動・想像性過度激動・情動性過度激動がある。過度激動についてはこちらの記事(→ギフテッドの育て方~天才児を理解するための5つの視点~ | 発達障害・ギフテッド専門のプロ家庭教師 メガジュン)で解説しています。
しかし、同年代の子どもたちの会話といえば、アイドルやアニメの話など知的な内容とは程遠いものばかりで、当然ながらお子さまの知的な欲求を満たすことはできません。
とはいえ、クラスで浮いてしまうのも避けなければならず、頑張ってアイドルやアニメの話にも合わせていました。
中学2年生になったある日、そのお子さまは激しい頭痛と嘔吐に襲われました。我慢して会話を合わせ続けたストレスが、とうとう身体的な症状がとなって表れてしまったのです。
精神科を受診したところ、学校の存在そのものがトラウマになっていて、卒業まで学校は休まざるをえませんでした。
高校も通信制を選ぶことになり、一時期はこのままドロップアウトするのかと本人も保護者さまも諦めかけていました。
しかし、生まれ持った素晴らしい知的好奇心をどうにか開花させられないかと一念発起し、海外留学にチャレンジしたところ、海外の学校の伸び伸びとした空気に触れたことでトラウマは劇的に改善しました。
そのお子さまは現在、海外の大学に進学し、研究に精力的に取り組んでいらっしゃいます。
知的好奇心に満ち溢れているということは素晴らしいことであり、学校でも評価されるべきものです。しかし、教室における非常に強い同調圧力によって、貴重な才能が潰されてかけてしまったケースと言えます。
ですので、学校の先生や保護者さまがギフテッドのお子さまに接する際は、ぜひ以下のポイントを大切にしていただきたいと思います。
- 才能を存分に伸ばせる環境を整える
- お子さまの個性や才能を肯定する
- 無理をして周りと合わせる必要は無いと伝える
ギフテッドのお子さまの悩みや困りごとを放っておくと、才能が潰されてしまうのみならず、不登校になってしまったり、最悪の場合、心や体の調子を崩してしまったりする場合があります。
お子さまが才能を生かして自分らしく生きていけるよう、周囲の大人がしっかりサポートする必要があります。
ギフテッド(天才)×アスペルガー(ASD、自閉スペクトラム症)への支援
この章では、ギフテッドかつアスペルガー(ASD)のお子さまへの支援について、進路選択や学びの場の選択(ホームスクーリングやフリースクールなど)の視点から解説していきます。
ギフテッド教育(天才)と進路選択
残念ながら日本の学校教育は、ギフテッドのお子さまにとって適しているとは言えません。
というのも、現在の日本の学校教育の中では、自分の興味のあることや得意なことについて教科書に載っている範囲を越えて学びたいと思っても、学ぶ方法が用意されてません。それどころか、「教科書レベル以上のことを答えてはいけない」という不思議なルールが存在する学校さえあります。
では、日本においてギフテッドのお子さまのための教育(ギフテッド教育)を受けるにはどうすれば良いのでしょうか?
これも残念な話になってしまいますが、「学校教育に期待しない」というのが一つの答えになります。
アメリカや台湾など、海外では公立の学校でもギフテッド教育が導入されています。能力さえあれば飛び級ができ、12歳の少年が大学に入学した例を知っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。(関連記事→ギフテッド教育を学校で受けることはできる?日本・アメリカの実例を紹介! | 発達障害・ギフテッド専門のプロ家庭教師 メガジュン)
これらの国では、貴重な才能をきちんと育てることは、本人だけではなく、社会にとってもメリットがあると考えられています。
一方で、日本では平等性が最も重視されます。上を伸ばすよりも下を取りこぼさないことの方が重要で、教室では昭和の時代から変わらない一斉授業が行われています。(※)
- ※一人一台端末(GIGAスクール構想)と対話型授業
- 最近では一人一台のタブレット等が整備されたことや、学習指導要領が改訂されたことにより、対話型・協働型の学びが取り入れられつつあります。ただし、対話型であるがゆえにギフテッドのお子さまにとっては「周りに合わせなければならない」という状況がより強化されたと捉えることもできます。(参考:学習指導要領「生きる力」:文部科学省/GIGAスクール構想の実現について:文部科学省)
ですが、最近になりようやく文部科学省も動きはじめました。ギフテッド教育に関する有識者会議が2021年から定期的に開かれており、日本でも将来的には公立の学校でギフテッド教育が導入されることになるでしょう。(参考:文部科学省「特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議」)
受験に関しては、ギフテッド、とりわけ2E型ギフテッドのお子さまは高校受験で壁にぶつかりやすいです。
公立高校の入試では、全体的にどの教科も点数が取れ、内申点でも遅刻や欠席の少ない、優等生でオールマイティなタイプの生徒が求められます。
そのため、得意科目と苦手科目の差が激しかったり、大人よりも知識があるせいで先生から生意気だと思われてしまったり、授業が退屈で欠席しがちだったりするギフテッドのお子さまは、高校入試では能力があるにも関わらず苦戦する場合があります。
ですが、私立高校を受験する場合、こういった心配は比較的少なくなります。
私立高校の中には内申点を全く加味しない学校も多く、本番のテストで高い点が取れれば特待生になれる場合もあります。
公立の高校入試と相性が悪いかもしれない場合は、私立高校を選択肢に入れることも検討しましょう。
高校受験に比べると、大学受験はギフテッドのお子さまにとって懸念はかなり少なくなります。
受験科目は大学によって多種多様なため、得意な科目だけで受験することができるほか、すでに大学生以上の知識があるお子さまであれば、自分の学びたいことを明確にしながら大学を選ぶこともできるでしょう。
どの科目で受験するかを早めに決めておき、できる限り高1の段階から受験を見据えて戦略を練ることが、ギフテッドのお子さまの大学受験のポイントです。
就職においては、ギフテッドはむしろ貴重な存在として重宝されるようになります。
「学生までは『周りに合わせなさい』と言われ、社会に出た途端に『個性を発揮しなさい』と言われる」というのは就活生のぼやきとして有名ですが、これからはまさに、周りと違った個性が求められる時代になります。
私は現役のキャリアアドバイザーでもあるのですが、就職市場で求められる人材は、優等生でオールマイティなタイプから、苦手なことが多少あっても他にはない個性や魅力があるタイプへと変化してつつあります。
小中学校や高校では周りと馴染めなくても、大学進学や就職を機に個性を発揮し活躍している人はたくさんいますので、今、学校の教室で同年代の子どもたちから浮いているからといって、気に病むことはありません。
お子さまはどうしても「学校が全て」という狭い視野に陥りがちで、学校で居場所が無いとどこにも居場所が無いような感覚になってしまうことがあります。ご家庭におかれては、学校以外にもたくさん世界はあることをぜひ伝えてあげてほしいと思います。
早いうちから将来の就職を見据えた進路について考えることは、定型発達のお子さまにとっても大切ですが、ギフテッドのお子さまにとってはより一層重要になります。
プロ家庭教師かつキャリアアドバイザーの強みを生かし、お子さまの才能に適した進路をご提案しますので、お子さまの進路選択や受験でお悩みの方は、ぜひプロ家庭教師メガジュンまでご相談ください。
ギフテッド(天才)とホームスクーリング
同年代の子どもと話を合わせるのが苦痛だったり、授業が退屈だったり、クラスで浮いてしまうのが辛かったりする場合は、無理に学校に通わない方が良い場合もあります。
お子さまの状況によってケースバイケースではありますが、無理をして心や体を壊してしまうよりは、ホームスクーリングなどの方が適していることもあります。
授業の退屈さやクラスメイトとの人間関係については、学校の配慮で解決できるかもしれません。
自宅学習を検討する場合は、保護者さまだけで決めてしまわず、学校の先生ともよく相談し、何よりお子さま本人の気持ちを一番に考えるようにしましょう。
当然ですが、ギフテッドではない人の方が世の中には多いので、普通の人との付き合い方を学ぶために学校に通うことを重視するという考え方もできます。
ホームスクーリングを選ぶ場合、ギフテッドのお子さまであっても完全に独学で学べるかどうか不安に感じることもあると思います。得意分野は独学で良いとしても、それ以外の分野が不安といった場合は、ぜひプロ家庭教師を検討してみてください。
プロ家庭教師であれば、苦手な教科だけを選んで授業を受けることが可能であり、基本は独学で必要に応じてフォローしてほしいといったニーズにも対応しています。
学校や一般的な塾・家庭教師では、ギフテッド特有のお悩みについて相談しづらかったり、相談しても良い答えが期待できなかったりすることがあるかもしれません。
また、ホームスクーリングか、それとも学校で学ぶ方が良いのか、保護者さまだけでは判断しきれない場合や、お子さまへの接し方に悩んでいたり、そもそも何から相談してよいのかわからなかったりする場合は、ぜひギフテッド専門のプロ家庭教師メガジュンにご相談ください。
お子さまの様子を詳しくお伺いし、お子さまの状態をしっかり分析することで、お子さまに合った勉強方法や進路を見つけてまいります。
長年の指導経験に基づく確かなノウハウにより、適切なサポートを提案するとともに、お子さまが才能を伸び伸びと生かし、社会で活躍できるよう全力でお手伝いいたします。
初回相談・初回授業は無料ですので、お気軽にお問合せください。
アスペルガー(ASD、自閉スペクトラム症)の特性への支援
アスペルガー(ASD、自閉スペクトラム症)の特性には、
- 人間関係の構築やコミュニケーションが苦手
- 興味や関心に極端に偏りがある
といったものがあります。
興味や関心の偏りのために勉強へのモチベーションが持ちづらかったり、細かい部分が気になってなかなか先に進めないなどによって、勉強が苦手になる場合があります。
また、人間関係やコミュニケーションが苦手なことやこだわりの強さから、学校では集団生活に馴染めず、不登校傾向になることがあります。
ですが、興味のあることにはとことんこだわって探究できるという点は、アスペルガーの方の強みでもあります。
東大や京大といった超難関大学には、他の大学よりも発達障害の学生が多いとも言われています。アスペルガー特有の困りごとも多いかもしれませんが、強みである部分を生かして勉強や受験に挑むことが大切です。(参考:東大・京大合格者は発達障害の性質を持つ人が多い!? 個性を活かした勉強法で難関を突破 | キャリコネニュース)
「3.1 ギフテッド教育(天才)と進路選択」でも少し触れましたが、2E型ギフテッドで得意な教科と苦手な教科の差が激しいお子さまの場合、受験で最も重要なのが「志望校選び」です。
得意な教科の難易度が高く、さらに配点も高い学校を選ぶことで、得意を生かしながら受験を有利に進めることができます。
さらにアスペルガーの方は、勉強するときに以下の点を意識すると、興味の無い内容でも集中できたり、こだわりにとらわれ過ぎることなく取り組むことができます。
ちょっとした工夫で苦手を克服できますので、ぜひ試していただければと思います。
- 勉強の計画をきちんと立て、学習習慣を定着させる
- 曖昧な言い方で意味が分かりづらいときは、その場で聞き返す
- 信頼できる指導者を見つける
- 疑問を自分の中に留めず、その場で先生に聞くか、メモを取って後で聞けるようにする
- 自分の体調に合ったスケジュールを立てる
- こだわりを無理に捨てない
まとめ:ギフテッド(天才)とアスペルガー
この記事では、アスペルガー(ASD)とギフテッドの両面を持った2E型ギフテッドについて解説してきました。
改めて要点をまとめると、以下のとおりです。
- ギフテッドとは、高い知能(IQ130以上)を持った人や音楽・芸術・運動などに秀でた才能を持つ人のこと
- アスペルガーには、「人間関係が苦手」「こだわりが強い」といった特性がある
- ギフテットでも、才能の伸ばし方がわからない場合がある
- 同年代の子どもから浮いてしまうというギフテッド特有の悩みがある
- ギフテッドにとって、学校の授業は退屈になりがち
- 苦手なことではなく才能を伸ばすことに注目することが大切
- 無理をして学校に通うよりも、自宅で独学する方が良い場合がある
アスペルガーの面ばかりが注目され、困りごとを解決することを優先しがちな2E型ギフテッドですが、才能を伸ばすことも苦手を無くすことと同じかそれ以上に大切です。
困りごとの改善に取り組むと同時に、才能を見出し伸ばすことも意識していただければと思います。
ギフテッドやアスペルガーのお子さまが持っている特性は一人ひとり違います。
プロ家庭教師メガジュンでは、お子さま一人一人にとことん寄り添い、それぞれに適した進路や勉強方法を提案しています。
相性のいい先生に出会えない、ギフテッドの悩みについてなかなか理解してもらえないといったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度プロ家庭教師メガジュンまでご相談ください。
学習指導や相談・面談はオンラインでも承っており、日本国内だけでなく、海外在住の方や帰国子女の方など、幅広くご利用いただいてきました。
初回相談・授業は無料ですので、オンラインできちんと授業が受けられるか不安という方も、お気軽にお試しいただくことができます。
お子さまが才能を存分に生かし、より良い人生を歩んでいけるよう、一同全力でサポートしてまいります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。