不登校や行き渋り、ADHDと関係がある?受験対策も詳しく解説

ADHD(注意欠如・多動性障害)と診断されたお子さまや、ADHDの傾向があるお子さまは、日常生活や学校で困難を抱えやすく、学校に馴染めなかったり、不登校になってしまったりするケースがあります。

・ADHD(注意欠如・多動性障害)の診断を受けたが、どんな配慮が必要か知りたい
・不登校や行き渋りの原因にADHDが関係しているのではないか
・ADHDで不登校の状態にあるが、高校受験・大学受験にチャレンジしたい

この記事では、こういったADHDや不登校に関わるお悩みを持つ保護者さまを対象に、16年にわたる発達障害・不登校専門のプロ家庭教師として培ったノウハウをお伝えします。

これまでに延べ1500人以上のお子さまを指導させていただきましたが、ADHDや不登校の状態にあっても、第一志望に合格し、卒業後も社会の一員として活躍されている方も多くいらっしゃいます。

お子さまがADHDと診断されたり、不登校の状態にあったりすると、保護者さまはとても心配されることと思います。

ですが、現状どんなに困難を抱えていらっしゃるお子さまであっても、適切な指導やサポートを受けることで、困難を克服し、未来を切り拓く力を身に付けることができます。

保護者さまに気をつけていただきたいことも含め、様々な情報をこの記事でお伝えしていきますので、最後までお読みいただけますと幸いです。

【執筆・監修】
不登校・発達障害専門の受験プロ家庭教師 
妻鹿潤
・16年以上1500名以上の指導実績あり
・個別指導塾の経営・運営でお子様の性質・学力を深く観る指導スタイル
・yahooやSmartNews、Newspicksなどメディア向け記事も多数執筆・掲載中

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不登校の現状

不登校の現状
文部科学省の定義によると、不登校とは「年度間に連続又は断続して30日以上欠席すること」とされており、その数は年々増えています。

2020年度の小中学校における不登校の子どもの数は19万人を超えていて、2019年度からは8%増加しています。

中でも、中学生の不登校の割合は4.1%と他の校種と比べて高く、20人に1人は不登校の状態です。
ですので、クラスに1~2人は不登校の子どもがいる、というのが現代の教室の状況になります。

▼令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果(文部科学省)

保護者さまにとって不登校は非常に珍しいものであり、まさか我が子がなるなんて……と思われるかもしれません。
ですが、小学校でもクラスに1人くらいは不登校の子がいますので、先生やお子さまにとっては「そういうこともあるよね」程度の認識であることも少なくありません。

もちろん、社会性を身に付ける上で、学校で学ぶことはとても大切です。
友だちや先生と一緒に、仲良く学校で過ごすことはかけがえの無い経験であることは言うまでもありませんが、一方で、「しんどい、辛い」という気持ちを抱えたまま無理に学校に通う必要も無いのです。

私たち大人が学校に通っていた頃と比べて、現代の社会は大きく変化しています。少子高齢化、グローバル化、デジタル化……。
様々な価値観が多様化するとともに、変化のスピードそのものが劇的に加速化しているのです。

そんな中で、昭和の時代から続いている画一的な学校教育に馴染めない子どもたちが出てくることは、何ら不思議ではありません。

学校に馴染めない子どもたちの受け皿として、最近ではフリースクールが設置されることも増えてきました。
公的な認可を受け、地域の学校と連携しているフリースクールもあります。また、公立高校でも、不登校や発達に特性のある子どもたちなど、多様なニーズに合わせた学校が、徐々にではありますが設置されています。

ですので、不登校だからといって、「学べる場所がない」「進学を諦めなければならない」ということでは一切ありません。お子さまの個性を尊重しながら学力を伸ばし、希望の進路を実現することは十分に可能なのです。

ADHDや不登校の状態にありながらも第一志望に合格したお子さまはいらっしゃいますし、私自身もそのようなお子さまのサポートに数多く携わってきました。
フリースクールや個別指導塾など様々な指導形態がありますが、中でもプロ家庭教師はオススメです。

正直なところ、学生アルバイトの塾講師や家庭教師では、不登校や発達障害に関する知識や経験が不十分です。
その点、不登校・発達障害専門のプロ家庭教師であれば、専門的な知見が十分にありますので、学校復帰を見据えた指導や、お子さまの発達の特性に合わせた指導が可能です。

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不登校の状態にあるお子さまは、非常にナイーブな状態にあります。

一つ対応を間違えてしまうと状況が悪化してしまうこともあるため、豊富な経験と高い指導スキルが求められます。
また、ADHDに関しても、お子さまによって特性は様々です。お子さまの様子をよく観察し、一人一人に応じた指導ができる専門的なスキルを持った先生を選びましょう。

ADHDの特性に合わせた指導を受けたい方や、不登校でも大学進学を目指したい方は、ぜひプロ家庭教師・妻鹿潤をご検討ください。

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ADHDと不登校

ADHDと不登校
ADHDだからといって、必ずしも不登校になるとは限りません。

ですが、ADHDの特性が原因で学校に馴染めず不登校になってしまうケースは多く、統計上も、発達障害のお子さまは定型発達のお子さまに比べて不登校になりやすい傾向にあるとされています。

ADHDのお子さまが学校で抱えやすい困難には、次のようなものがあります。

ADHDのお子さまの学校での困難例
・いろいろなことが気になってしまい、授業に集中できない
・授業中にじっと座っていられず、立ち歩いてしまう
・忘れ物が多い、宿題を頻繁に忘れる
・整理整頓が苦手で、机やカバンの中がぐちゃぐちゃになってしまう
・静かにしなければいけない場面でも、おしゃべりを続けてしまう
・感情を抑えることが苦手で、よくケンカになる
・思いついたことをすぐに口に出してしまい、友達とトラブルになる
・せっかちで周りのペースに合わせられない、待てない

これらは全て、ADHDという脳の器質的な特性が原因であり、本人が怠けていたりわがままであったりするせいではありません。
しかし、ADHDのことをよく知らない人は、そのことが理解できず、努力不足であるとお子さまを責めたり叱ったりしてしまいます。叱られたお子さまが自信を無くし、学校も勉強も嫌になってしまうケースも少なからずあります。

また、人間関係も不登校の原因の割合の多くを占めます
思ったことをすぐに口に出してしまう傾向のあるADHDのお子さまが、お友達と年齢相応のコミュニケーションが取れず、結果として学校が嫌いになり、不登校になってしまうというパターンもあります。

お子さまが楽しく学校に通うためには、お友達や先生にADHDの特性を理解し受け入れてもらうことが重要です。
しかし、周りと合わせるのが苦手な発達障害のお子さまと、集団行動を求められる日本の学校とは、残念ながら相性が良いとは言えません。

同調圧力も強く、周りと少し違った行動を取ると、お友達から避けられたり、先生から叱られてしまったりします。
こういった状況が重なる中で、学校への苦手意識が重なり、やがて不登校へと繋がってしまいます。

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ADHD×不登校のお子さまへの大切な2つのサポート

ADHD×不登校のお子さまへの大切な2つのサポート
ADHDの特性が原因で不登校になったとしても、お子さまのために周りの大人がしてあげられることはたくさんあります

例えば、ADHDの特性によって勉強に集中できず、成績が下がってしまい学校が嫌になったのであれば、お子さまの適性に応じた方法で勉強をサポートしましょう。
勉強への自信を取り戻すことで、学校に復帰できるケースも多くあります。

コミュニケーションや集団生活の面で強く困難を感じている場合であれば、お子さまに適した配慮は何か、スクールカウンセラーなども交えて学校に相談すると良いでしょう。
不登校であっても、学校とのつながりを絶やさないことはとても重要です。
また、通っている療育センターや教育支援センターがある場合は、療育の方針なども含めて相談と情報共有を心掛けましょう。

とはいえ、無理は禁物です。
ADHDのお子さまは大人から叱られることも多く、自信を失っていたり、自尊心が深く傷ついてしまったりしている場合も多くあります。
お子さまが自信を取り戻し、前向きに物事に取り組めるよう、お子さまの心に寄り添うことが何よりも大切です。

保護者さまが気負いすぎると、そのストレスがお子さまにも伝わってしまいます。

保護者さまはお子さまにとって一番の拠り所ですので、保護者さまも決して焦らず、ゆったりとした気持ちで構えるようにするだけで、ADHDのお子様は救われた気持ちになります。

勉強面でのサポートと不登校の3つの段階

勉強面でのサポートと不登校の3つの段階
不登校は、「無気力期」「休息期」「回復期」の3段階に分けられます。

段階ごとに求められる指導は大きく異なりますので、お子さまが今どの段階にあるかを見極めることが非常に重要です。

ADHDのお子さまは、大人から叱られることも多く、自信が持てず気持ちが落ち込んだ状態にあることも少なくありません。
お子さまの心の状態をしっかり観察し、適切に配慮しながら指導する必要があります。

不登校の4つの段階と最適なアプローチ
不登校の4つの段階と最適なアプローチ
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無気力期

無気力期
心が疲れ果て、何もやる気が起こらない状態です。
抑うつ状態や適応障害と診断されるケースもあり、不眠や食欲不振、生活リズムの乱れなども見られます。

この時期に無理に勉強させることは絶対にやってはいけません。
精神的なエネルギーが枯渇してしまっているので、まずは回復することを優先しましょう。保護者さまも焦る必要はありません。最も大切なのはお子さまの心身の健康であり、無気力期は回復に向けての休養期間です。

お子さまは保護者さまの焦りや不安に敏感です。表面的に取り繕うのではなく、「今は休むべき時期」ということを保護者さまがしっかりと理解した上でお子さまと接するようにしましょう。
腫れ物を触るように扱ってしまうと、「親に気を遣わせている、迷惑を掛けている」とお子さまが感じ、プレッシャーになってしまいます。

想像以上に子どもは親の心に敏感です。
保護者さまも不安に感じられる部分もあるかと思いますが、大きく温かな気持ちでお子さまを見守っていただきたいと思います。

休息期

休息期
休息期は、無気力期から少しだけ回復した状態です。
生活リズムが徐々に整い始め、家庭内では明るく振る舞えるようになってきます。

無気力期のお子さまには勉強や学校のことは一切話すべきではありませんが、休息期になっても、大人の方から学校復帰のことを積極的に話題にすることは避けましょう。
お子さまの好きなこと(アニメやゲーム、アイドルなど何でも構いません)について、気軽に楽しくコミュニケーションを取るようにしてください。

多くの場合、雑談をしているうちにお子さまの方から勉強が学校について話してくれるようになります
そこで始めて、勉強のプランや学校への復帰について提案をしてみます。無理のないスモールステップを示し、お子さま自身が「これならできる!」と思えることがポイントです。

学校に復帰できるか、勉強の遅れを取り戻せるか……
お子さまはたくさんの不安を抱えています。少しでも自信を付けられるよう、確実にクリアできることから取り組むようにしましょう。

回復期

回復期
さらに心のエネルギーが回復し、前向きにチャレンジする気力が湧いてくるのが回復期です。不登校になる以前の状態にかなり近付くので、保護者さまも安心することが多い時期です。

ですが、回復期こそ慎重な対応が必要になります。お子さまが元気になると、保護者さまとしては勉強や学校への復帰について期待したくなるものです。
ですが、急に大きな期待を掛けると、お子さまにとっては過度なプレッシャーになってしまいますし、そこで失敗してしまうと、今まで積み上げてきた自信が一瞬で崩れてしまいます。

たとえ回復期であっても、休息期と同様にスモールステップを積み重ねることを継続していきましょう。
やきもきすることもあるかもしれませんが、出口はもうすぐです。これまでの頑張りを無駄にしないためにも、最後までじっくりと見守るようにしましょう。

▼【不登校×受験のプロ監修】不登校中の勉強、大切な3つのポイント

生活面でのお勧めサポート方法

生活面でのお勧めサポート方法
ADHDのお子さまは「忘れ物が多い」「整理整頓が苦手」などの特性を持っています。これらの特性は、大人になって働く際にも困難として付いてまわります。

ですので、子どもの頃からこういった特性への対処方法を身に付けることは、学校だけでなく社会に出てからも役立ちますので、ぜひ実践してみてください。

片付けと整理整頓に集中する時間を作る

ADHDのお子さまは片付けや整理整頓が苦手です。
机の上が散らかりっぱなしになっていると、そのことに気を取られ、さらに集中できなくなってしまうという悪循環に陥ることも多くあります。
買い物に行こうと思ったら散らかっているのが気になり、掃除をしていたら漫画を読みたくなって、結局買い物に行けなかった……という生活は望ましくありません。

きちんと生活できるよう、整理整頓を習慣づけるようにしましょう。
他のタスクと同列に位置づけるのではなく、最優先事項として「まずは片付ける(その他のことは同時に手を付けない)」ことで、家事などの生活タスクだけでなく、勉強も効率よく進めることが出来ます。

やらなければいけないことをリスト化する

やらなければいけないことをリスト化する
ADHDのお子さまは、タスクが多くなると頭の中だけで整理できず混乱してしまいます。
うっかり忘れも多いため、やらなければいけないことは必ずリスト化するようにしましょう。また、作ったリストは壁に貼っておくなど、常に目に入るようにしておきましょう。

タスクをゲーム化する

ADHDのお子さまは、好きなことには集中して取り組めるという特性を持っている場合があります。
一度集中すると周りが見えなくなってしまうなど、思い当たることがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ゲーム的な要素が好きなお子さまであれば、生活上のタスクや勉強を「いくつこなせるか」「何点取れるか」というゲームとして設定してあげましょう。
シールやスタンプでクリアした数がわかるようにすれば、ますますゲーム感覚で取り組むことができますよ。

人に頼る

困ったときは人に頼る、というのもとても大切なポイントです。
いくらタスク管理に気をつけても、うっかり忘れやケアレスミスを完全に無くすことはできません。

「忘れていそうだったら声を掛けてほしい」「一緒にタスク管理してほしい」など、事前に声を掛けて協力してもらうことは、決して悪いことではありません。
特に仕事などでは、一人で抱え込んでミスを頻発するよりも、周りと協力しながらミス無く進めることの方が大切です。

子どもの頃から正しく周りに頼る方法を身に付けておくことで、ADHDの方の生きづらさはかなり軽減されます

助けてもらったときにきちんと感謝を伝えれば、嫌な顔をする人はほとんどいないはずです。

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ADHD×不登校×受験

ADHD×不登校×受験
ADHDや不登校のお子さまにとって、最も心配なのが受験ではないでしょうか。

受験は、お子さまの人生を左右すると言っても過言ではありません。テストの点数や内申点など、不安は尽きないことと思います。
ですが、結論からお伝えすると、不登校や発達障害であっても、受験を乗り越えることは難しいことではありません。多くの場合、「何とかなる」のです。

ADHD×不登校×高校受験

小中学校は義務教育ですので、不登校であっても、成績が悪くても、自動的に卒業となります。
ですので、多くのお子さまが最初に経験する受験は高校受験です。

確かに、不登校で出席日数が少ないと、内申点に多少の影響はあるでしょう。各都道府県の入試制度にもよりますが、出席日数の関係上、一般的な公立高校への入試が難しいケースはあるかもしれません。

ですが、公立高校の中にも、中学校の勉強の学び直しや不登校支援など、様々なニーズに応えるために設置された学校が増えつつあります。

大人数の教室が苦手であったり、起立性調節障害などでどうしても朝起きられないお子さまなどは、全日制だけでなく、昼間二部制や三部制の定時制高校なども選択肢に入れると良いでしょう。

<多様なニーズに応える公立高校の例>
・京都府立清明高校
・大阪府教育委員会 エンパワメントスクール

さらに、通信制高校であれば年に数回の登校日(スクーリング)だけ登校すればOKです。
お子さまの学びたいスタイルや内容に応じて、幅広い選択肢を検討するようにしましょう。

【発達障害と高校受験】合格しやすさと進学後の過ごしやすさを重視した学校選びとは
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ADHD×不登校×大学受験

ADHD×不登校×大学受験
大学は多くの人にとって最終学歴となるため、就職にも大きく影響します

現役のキャリアアドバイザーとして、就職・転職支援も行ってますが、多くの企業で学歴による選別はあると断言します。
高校段階で不登校の状態にあると、大学受験に対して不安に感じることも多いのではないでしょうか。

大学受験の一番大切なポイントは「志望校選び」です。発達障害や不登校の状態にあっても、志望校選びを間違えなければ、受験を乗り越えるためのハードルは一気に下がります。

特にADHDなど発達障害のあるお子さまは、得意と不得意の差が激しい場合が多いため、得意を活かし、苦手な科目の影響ができるだけ少なくなるような出題形式の学校を選ぶことで、受験の難易度はかなり下がります

例えば、数学が得意で文系科目が苦手なお子さまであれば、数学の配点が高く、難易度も高い大学を選びましょう。
さらに文系科目の配点が低く、難易度も低い大学であればベストです。得意な科目で周りと差をつけ、苦手な科目ではできる限り差が出ないようにすることがポイントです。

科目ごとの配点や難易度の比較には、専門的な知識が必要です。合否を分ける問題やいわゆる「捨て問」の見極めなどが重要ですので、学校や塾の進路担当の先生や家庭教師など、信頼できる人と相談しながら志望校を決めましょう。

大学に入ると、高校までのクラス単位で固定化された人間関係や同調圧力から解放されるため、不登校や発達障害のお子さまでも伸び伸びと過ごすことができます

自分の得意を活かして受験を乗り越えることでお子さまの自信にも繋がりますので、ぜひ前向きに大学受験に取り組んでいただければと思います。

【実例あり】不登校から有名私立大学に現役合格するための6つの方法
【実例あり】不登校から有名私立大学に現役合格するための6つの方法
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【まとめ】ADHD×不登校

【まとめ】ADHD×不登校
この記事では、不登校とADHDの関わり、そして対処方法などについてご説明してきました。
改めてポイントをまとめると、以下のとおりです。

・ADHDで不登校でも、大学進学や社会参画を諦める必要は一切無い
・学校教育は画一的で同調圧力も強いため、ADHDのお子さまが馴染めないケースがある
・フリースクールや多様なニーズに応じた公立高校など、不登校や発達障害のお子さまのための学びの場も徐々に整備されている
・不登校には「無気力期」「休息期」「回復期」の3段階があり、無気力期に勉強させることはNG
・子どもの頃からADHDの特性との付き合い方を身に付けておくと、社会に出てからも役立つ
・親のストレスは子どもに伝わりやすいので、親自身がストレスを溜めないことが大切

ADHDは生まれつきの特性であり、親の育て方とは関係ありません
また、不登校は様々な要因が複合的に関連しているため、保護者さまだけが責任を感じる必要もありません。

プロ家庭教師として、お子さまが持っている個性を最大限に発揮し、伸び伸びと生きていくためのお手伝いができればと考えています。
保護者さまだけで抱え込むことのないよう、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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